船舶免許で使う単位

リュディアです。先日、小型船舶操縦士の免許の失効再交付を申請して無事免許証を入手した、というまとめをあげました。

講習の際に距離の単位である海里(かいり)、船の速さの単位であるノットなど、久しぶりに海の単位が出てきて戸惑いましたのでここで簡単にまとめておきます。船舶で使う単位は独特ですよね。

まず長さの計量単位である海里から見ていきます。1海里は1852m です。何の数なんでしょうね?北極と南極を通る経線=子午線の長さはいくらでしょうか?約 4万7km です。地球は完全な球ではなく横長になっています。ちなみに赤道の長さは4万75km です。

子午線での地球の断面を考えてみます。子午線全体の中心角は360度で、その1/360度のさらに1/60 を1分といいます。この子午線に沿って中心角1分に相当する弧の長さが1海里です。図で見るとこんな感じです。

1海里が何m か覚える方法はカレンダーを使う方法が有名です。例えば2023年の7月のカレンダーを利用して説明します。1日(ついたち)の1週間後は8日、その次は15日、その次は2日です。日が2桁の数の場合は1の位だけを採用すると順に 1, 8, 5, 2 となり 1852m が出てくるわけです。私も最初の小型船舶免許の試験のときにはこの方法で暗記しました。ご参考に。

ちなみに海里は英語では mile、厳密には nautical mile なのですが、これは陸上で使う mile(マイル)と長さが違うので注意が必要です。陸上の1 mile = 1609m です。

次にノット (knot) です。これは船舶が1時間に進む距離のことで単位を海里としたものです。例えば1時間に20海里進む船舶の速さは 22ノットになります。聞きなれない単位ですが地球が丸いことを考えて海里という考え方が導入され、その海里を基準として速さも定義されているわけです。

普段使うことは無いと思いますが知識としてしっておくとよいと思います。

では、ごきげんよう。

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