高等学校 情報I、情報II #3
リュディアです。2022年度、つまり次の4月から高等学校で必修科目となる情報Iと、発展的選択科目となる情報II についてまとめていきます。
前回までの 高等学校 情報I、情報II のまとめへのリンクは以下を参考にしてください。
情報系の勉強をするには数学の基礎が必要であることは何となく理解いただけると思います。今回は高校生全員の共通必履修科目つまり必修科目である数学I と情報I について見てみましょう。情報I の中には数学を前提としている部分が多いですし、実際、あるレベルを超えると数学の素養を避けて通ることはできません。またプログラミングをする際には英語の素養があった方が抵抗は小さい気がします。
今回は数学I の内容について見てみます。数学I の内容については文科省のこのページにある資料を参考にしました。この資料の32ページに以下のように記載されています。
この科目は,高等学校数学科の共通必履修科目であり,この科目だけで高等学校数学の履修を終える生徒と引き続き他の科目を履修する生徒の双方に配慮し,高等学校数学としてまとまりをもつとともに他の科目を履修するための基礎となるよう,「(1)数と式」,「(2)図形と計量」,「(3)二次関数」及び「(4)データの分析」の四つの内容で構成
大きく4つの単元が記載されていますが、それぞれ簡単にまとめると以下のようになります。
(1) 数と式:実数まで拡張された数、集合、式の展開と因数分解、一次不等式
(2) 図形と計量:三角比、正弦定理と余弦定理
(3) 二次関数:二次関数のグラフと最大値、最小値
(4) データの分析:分散、標準偏差などの統計値、散布図と相関係数
これらの数学の内容を前提とする情報Iの内容は、エクセルでちょっとした平均値を求める、といったレベルまでではないですかね。いわゆるデータサイエンスの領域や、さらにその先にあるディープラーニングの基礎を学ぶにも数学のレベルが不足しています。
一方で発展的選択科目である情報II がどこまでの数学科の科目を修了していることを前提としているのかはわかっていませんが、なかなか心もとないなと思いました。
高等学校 情報I、情報II に関するまとめの続きは以下からどうぞ。
では、ごきげんよう。
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