IDECOの税制変更
リュディアです。2025年度与党税制改正大綱で IDECOの税制が改悪されたとSNSで評判になっています。2025年度与党税制改正大綱の全文は以下のページから見ることができます。
まず IDECOについては掛け金が大幅に拡充されています。掛け金が大きくなる、つまり所得控除が大きくなるので税額を抑える効果があります。これはありがたいですね。
詳細は上の記事から見てもらいたいのですが、例えば企業年金無しの勤め人の方は今まで上限が 2.3万円であったのが 6.2万円まで増えています。2.3万 x 12 = 27.6万円の所得控除であったのが、74.4万円の所得控除になります。つまり税金を抑えることができます。
もう一方、改悪と言われている件ですが、重複制限期間が延びたというものです。具体例で見てみましょう。退職金は控除が大きいので、給料や一時金と違って税金を抑える効果があります。
企業の退職金を一時金として受け取り、その後でIDECOを一時金として受け取る際にIDECOの受取でも退職金控除を使いたい場合は20年の期間をあける必要があります。これは変更なしです。
問題はIDECOを一時金として受け取り、その後で企業の退職金を一時金として受け取る場合です。双方で退職金控除を使いたい場合、間を5年あければよかったのが、10年に伸びました。IDECOは原則として60歳まで解約できないので、例えばIDECOを 60歳で全額一時金として受取、そのあと 65歳で企業の退職金を受け取ると退職金控除を使えないということです。まとまった金額に対する税金なので予定がおかしくなる方も多いかもしれませんね。
今回のことも含めてIDECOは税制が複雑で、意外に簡単に変更されることがわかりました。当初は掛け金を増やそうかと思っていましたがIDECOの掛け金は維持することにしました。NISAのシステムを変更することは無いだろうからNISA中心に変更します。今まではまず IDECOと思っていましたが簡単に税制変更をされたので信用できなくなりました。
では、ごきげんよう。