登録日本語教員対策 やさしい日本語作成のためのガイドライン #1
リュディアです。やさしい日本語作成のためのガイドラインを見てみます。
1995年の阪神淡路大震災をきっかけに、外国人にも迅速、かつ正確に日本語を伝える重要性が認識され、やさしい日本語への取り組みが始まりました。過去問でも「何がきっかけでやさしい日本語への取り組みが始まったか」という問題がありますので頭に入れておきましょう。
まず最初にやさしい日本語の作成ルールについてです。箇条書きで簡単にまとめます。すべてを知りたい方は原文を参考にしてください。
(1)難しいことばを避け、簡単な語彙を使ってください。語彙は日本語能力試験のN4, N5(最も初級)の語を使います。
(2)1文を短くして、文の構造を簡単にしてください。1文の長さは 24 拍程度です。長くなっても 30 拍は超えないようにしてください。主語と述語を一組だけ含む文にしてください。
(3)外来語を使用するときは気をつけてください。外来語は原語と意味や発音の異なるものが多いため、使用するときは注意してください。
(4)擬態語は、日本語話者以外には伝わりにくいので使用を避けてください。擬態語とはどきどき、がやがや、といった言葉です。
(5)動詞を名詞化したものはわかりにくいので、できるだけ動詞文にしてください。揺れがあった、という表現より揺れた、の方がよいです。
(6)あいまいな表現は、避けてください。おそらく、たぶん、などの表現は避けてください。
(7)二重否定の表現は避けてください。日本人にとっても混乱を招きやすい言葉なので避けましょう。
(8)文末表現はなるべく統一するようにしてください。可能は~することができます、指示は~してくださいなどです。
なるほど、と思えるようなことばかりですね。日本人同士の会話でも円滑なコミュニケーションのために意識するとよいな、と思えました。
では、ごきげんよう。