森林環境税について

リュディアです。少し前に報道され Twitter でも話題になった森林環境税についてです。

私は森林環境税についてよく理解できていなかったので調べてみました。一次情報として参照した林野庁のリンク先を以下につけます。

林野庁のページには森林環境税の趣旨として以下の太字の文章が書かれています。

森林の有する公益的機能は、地球温暖化防止のみならず、国土の保全や水源の涵養等、国民に広く恩恵を与えるものであり、適切な森林の整備等を進めていくことは、我が国の国土や国民の生命を守ることにつながる一方で、所有者や境界が分からない森林の増加、担い手の不足等が大きな課題となっています。

このような現状の下、平成30(2018)年5月に成立した森林経営管理法を踏まえ、パリ協定の枠組みの下における我が国の温室効果ガス排出削減目標の達成や災害防止等を図るための森林整備等に必要な地方財源を安定的に確保する観点から、平成31(2019)年3月に「森林環境税及び森林環境譲与税に関する法律」が成立し、「森林環境税」及び「森林環境譲与税」が創設されました。

内容は理解できるのですが、また税金が追加されるのか、と思うとなかなかうまくやるな、という感じです。皆さんは復興税、厳密には復興特別税を覚えていますか?東日本大震災からの復興財源にあてるために設置された税金です。荒く分類すると復興特別税は法人税、所得税、地方税からなります。ここでは法人税は除外して個人にかかる税金である所得税と地方税に焦点を絞ります。

復興特別所得税は2013年1月1日から2037年12月31日まで、通常の所得税に上乗せして徴収される特別税で税率は2.1%です。2037年ですからまだまだ先は長いですね。一方、地方税、厳密には東日本大震災からの復興に関し地方公共団体が実施する防災のための施策に必要な財源の確保に係る地方税の臨時特例に関する法律により2014年度から2023年度の10年間、個人市民税の均等割の標準税率に500円が加算されます。

ここでお気づきかと思いますが復興税のうちの地方税が今年2023年で終了になります。そこで来年から森林環境税と名を変えて引き続き税金をとっていこう、かつ一律 500円の加算であったのを 1,000円の加算にしましょうというわけです。森林が大事なのはわかりますが、やり方が姑息なんですよね。ばれないように、気づきにくいようにこっそりとるみたいな感じで。

怒っても仕方ないのですが呆れます。正々堂々と必要な税金ならとってくれればいいのに。

では、ごきげんよう。

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