経産省 未来人材ビジョンについて #9
リュディアです。引き続き経産省の未来人材ビジョンを見ていきます。
未来人材ビジョンについて についてのまとめへのリンクをまとめておきます。
元となったページは次のリンクです。このリンクの中に本まとめの元になった未来人材ビジョンのPDFへのリンクもあります。
今回は教育について見てみます。まず OECD加盟国について 15歳の数学的、科学的リテラシーのランキングを見てみましょう。
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よく見かける結果ですね。中学3年、あるいは高校1年程度の生徒に対する数学や科学に対するリテラシーのランキング表です。そしてこの結果から日本の子供は未来を切り拓く素晴らしい可能性を秘めているとまとめています。その一方で「数学や理科を使う職業につきたい」と思う子供が少なく、高い数学的、科学的リテラシーが十分に活かされていないと結論づけられます。例えば以下のようなグラフです。
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未来人材ビジョンでも書かれていますが「日本は探求的な(正解のない)理科学習が少なく、こどもたちが科学の楽しさを感じる機会に乏しいのではないか?」というコメントもよく見かけます。
ここからは私の意見ですが、まず15歳での数学、科学的なリテラシーが高い、というのは中学までで行うカリキュラムが膨大であることによると思います。中国、韓国は比較的近い可能性がありますが15歳程度の子供にあれだけのカリキュラムを与えてしまうと、すでに息切れしてしまってるのではないでしょうか。
よく日本の生徒の15歳付近での成績は他国と比べても高いという結果から、義務教育は優れているがそれ以降がダメという結論を見かけます。私は義務教育にも問題があって、その結果15歳くらいでピークが発生してしまっているのではないかと思っています。
他の要因としては文系、理系という分類です。これ何なんですかね?分類は構わないのですが、大学で高等教育を学ぼうとする学生が数学を要求されないというのは時代背景的にも厳しくなってますね。例えば早稲田大学の政治経済学部では入試に数学を復活させました。
私は賛成です。早稲田大学も言ってますが、歴史の細かい知識を問うような問題はやめて数学を入試に復活させることに意味があると思います。
他の要因として日本でいわゆる研究者、技術者の給与が安く、若い人たちに夢を与えられていないこともあると思っています。高級な業種や職種として頭に浮かぶものは何ですか?弁護士、医師、会計士などの士業、そして商社、金融機関、コンサルティングファームなどではないでしょうか。いずれも文系、理系という分類でいえば文系に近い印象ではないでしょうか?つまりいわゆるり理系の大学、大学院にいっても高給な仕事につけない、ということで夢が無い印象があるのだと思います。これは今や日本独自の問題かもしれないですね。
未来人材ビジョンについて に関するまとめの続きは以下からどうぞ。
では、ごきげんよう。