登録日本語教員試験対策 文法カテゴリー / モダリティ
リュディアです。今回は文法カテゴリーについてまとめていたいと思います。こういう大味な言葉は本当に困りますね。文法カテゴリーという言葉が頭にあっても、後で何のことを指してたのかわからなくなりますし。私が今回、登録日本語教員の勉強をしていて鬱陶しいと思うのは、大味な言葉の定義、妙なカタカナが多いということです。今回はこの両方に該当するのでまとめてみます。
まず用語からいきます。モダリティ、ヴォイス、アスペクト、テンスの順に見ていきます。何のこっちゃ。。。
モダリティはムードとも呼ばれ、文中で話し手の主観、つまり認識や判断を示す表現を言います。まず英語のモダリティ = modality の意味を見てみます。英和辞典にいろいろあるのですが、言語学で法性=発話時における話手の心的態度と書かれていますね。結局、そのままの意味なんですね。法性という言葉もどうかと思いますが、モダリティという言葉ももう少し何とかならなかったのでしょうかね。ムードの方が分かりやすい気がしませんか。ここは言っても仕方ないので例を見ていきましょう。
何か客観的な事実を表す文として、家の玄関があいている、を考えます。これに対してモダリティを考えてみます。私が話をする際に、家の玄関があいているに違いない、とするとこの違いないがモダリティになります。私の判断が入った表現になりましたよね。同じように他の例も見てみましょう。
家の玄関があいているだろう(だろう、が推量のモダリティ)
家の玄関があいてますか?(ますか、が疑問のモダリティ)
家の玄関があいてそうだ
家の玄関があいているかもしれない
たぶん、家の玄関があいていると思う
いろいろありますね。モダリティは、対事的モダリティと対人的モダリティに分類可能です。一般的なモダリティは対事的モダリティです。対人的モダリティは聞き手に対する話し手の態度を示す表現になります。例えば、以下のようなものです。
家の玄関をあけておきませんか?(勧誘)
家の玄関をあけておきなさい(命令)
家の玄関をあけてはいけない(禁止)
モダリティのうち、文の表現に自分の感情を込めるのが対事的モダリティ、聞き手に対して話し手の態度を示すのが対人的モダリティになると考えればよいと思います。
では、ごきげんよう。