書評 無理ゲー社会

株式会社リュディアです。無理ゲー社会 を読みましたので感想です。書籍版と Kindle 版です。

橘氏の書籍は基本的に読後感がよろしくないように感じますが、それは誰もが何となく思っているけど口に出しては元も子もないことを活字にしてしまうからと考えています。ご本人も狙っておられるのでしょう。

自由や夢を追い続けた結果、自分の首を絞めてしまうような社会が果たして理想なのかどうか、うまく行けば理想の社会、うまく行かなければディストピアになるような世界はどうなのでしょうか。

私には子供がいるのですが、小学校や中学校の学習参観や行事を覗いたときに気になったことがあります。やたらと自分らしさの追求や自分の夢を追いかけてと学校から追い立てられるような雰囲気を感じました。また思い出作りのための行事が多いように感じられます。こういう手法は親も喜ぶのですかね?私は少なくとも違和感を感じましたし、もうこういう教育を子供たちにするのは止めた方がよいと思いました。

今の子供たちが大きくなったときには世界はどうなっているのでしょうか?親は子供に何を教えてあげることができるのでしょうか?従来のロールモデルが役に立たない時代に入りつつあることを感じる薄気味悪い本でしたが一読しておくべき書籍だと思います。

では、ごきげんよう。


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