子供の社内置き去りを検知するCPD

リュディアです。幼児が自動車に置き去りにされ熱中症で亡くなる痛ましいニュースを見ることがあります。自家用車であったり、保育園、幼稚園の送迎バスであったり、いろいろな場合があります。私はテクノロジーで解決可能な問題だと思うのですがなぜ導入しないのでしょうか?

2022年9月22日の日本経済新聞に次のような記事がありました。

有料記事なのですべては見れない方のためにまとめだけ以下に記載しておきます。

通園バスの置き去り防止などに関する各都道府県の安全管理指針があるのは兵庫、鳥取、福岡、佐賀の4県

今後の取り組みとして検討中なのは4県

つまり39都道府県は本件についての検討もしていないということになります。こんなに痛ましい事故が発生しているのに他人事というか何というか。

日本経済新聞の記事中に米国の対策が掲載されていました。寝ている子供の微細な呼吸にもセンサーが反応しドライバーに置き去りを伝える子供の置き去り検知機能Child Presence Detection(CPD)の搭載を求める法律が 2021年に成立しています。米国では1990-2021の間に1,000人超、年平均で30人超が社内に取り残されるなどして熱中症で死亡したとの調査もあるそうです。そのため危機感が強いのでしょうね。

また欧州でも新車の安全テスト・プログラムである「European New Car Assessment Program (Euro NCAP)」でCPDに関する試験を2023年から導入する予定であるとのことです。村田製作所の論文に記載されていました。

閉じ込められた幼児は何もできず、じわじわと衰弱していく様子を考えただけでも痛ましいです。人間である以上、大人であっても誰であっても見落とし = ヒューマンエラーが発生することは仕方ないと割り切り、テクノロジーで解決する方向に舵を切ってはどうかと思うのですが皆さんはどう思われますか?

まずは全国の幼稚園、保育園の送迎に使う車両にCPDを追加設置するコストを国あるいは地方行政で負担してはどうかと思っていたら、次のような報道がなされました。

具体的にどのような安全装置が含まれるのかは記載されていませんが、間違いなく良い一歩を進みだしたと思います。

では、ごきげんよう。

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