マイナカード利用のコンビニ住民票交付の運用停止

リュディアです。偶然に2023年5月11日に住民票を必要とすることがありましてマイナンバーカードを持って近所のコンビニにいきましたら機械のタッチパネル部分に「ただいま利用できません」と張り紙がなされていました。少し先の別のコンビニにいきましたら同じような張り紙が貼られていました。何これ?と思ってお店の方に聞いたら、例の富士通ジャパンの問題なんですね。

ちなみに富士通ジャパンは富士通グループのシステムインテグレーション企業です。いわゆる大規模システムを作る会社なんですけど、こんな初歩的なミスが発生するのはいけませんね。銀行の勘定系で問題が発生しなければいいですが。。。

最初は2023年3月27日に横浜市で発生しました。

そのあと2023年3月30日に富士通、富士通ジャパンから公式発表がありました。

ポンチ絵の説明資料補足資料も公表されました。急に負荷がかかったからと書いてます。この会社は何言ってるんですかね。その後、他の自治体でも続々と報告がなされていたようです。

2023年3月27日に横浜市で最初の不具合が報告されてから1か月半たちましたが、富士通ジャパンがお詫びと本不具合原因のプレスリリースをホームページに掲載したのは2023年5月9日のことです。

「本事象の原因は、2か所のコンビニで、2名の住民の方が同一タイミング(時間間隔1秒以内)で証明書の交付申請を行った際に、後続の処理が先行する処理を上書きしてしまうことによるものです。本事象の原因となった当該プログラムの不具合は、既に修正および入れ替えを完了しております。なお、当該プログラムは川崎市様以外では使用されておりません。」らしいです。文中の「なお、当該プログラムは川崎市様以外では使用されておりません。」と書かれていますね。何言ってるんだこいつら、と思いましたね。私も業務でプログラミングを行いますが、非常に初歩的なミスというかシステム設計段階のミスですよね。分散システムの排他制御の概念がわかっていないのではないですかね。検証漏れではなく、当初のシステム設計の問題という意味です。コードが使われてないだけで、頭の中は使い回ししてるでしょ?と思わないですかね。

今回の問題は時期も内容も非常に具合が悪くて、住民票という公的に保証されている個人情報を他人が入手可能な状態になっていたということです。特にマイナンバーカードに対する風当たりが少し弱くなってきて、これから利便性を享受しようとした矢先のトラブルとしては相当に痛いでしょう。反対派からは、だから言わんこっちゃない、という意見が出ますよね。システムなので100%の動作保証が難しいことはわかりますが、あまりにつまらないバグというよりも仕様設計のミスですよね。

とにかく早く落ち着いてほしいです。住民票発行のためいちいち役所に行くの面倒だし、行ったら待たないとだめだし、細かい話をいえば役所の方が発行料金も100円高いんです。困りました。

では、ごきげんよう。

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