登録日本語教員試験対策 文化庁の内閣告示・内閣訓令
リュディアです。文化庁の内閣告示・内閣訓令と書かれてもピンとこないかもしれないですが、これもまとめて覚えてきましょう。
文化庁の内閣告示・内閣訓令に提示されている以下のものは、それぞれを利用する際の標準を示しています。
常用漢字表
現代仮名遣い
送り仮名の付け方
外来語の表記
ローマ字のつづり方
いくつかポイントになるところだけ見ておきましょう。義務教育で習う常用漢字表は2010年改訂の常用漢字表というように年号も一緒に覚えておきましょう。常用漢字として 2,136字がまとめられています。約 2,100字と覚えればよいと思います。また教育漢字という小学校6年間で習う漢字もあり、こちらは 1,026字、約1,000字と覚えておけばよいと思います。
現代仮名遣いについては変遷を頭にいれておきましょう。現代仮名づかいは昭和21年(1946年)9月21日に告示され、現代仮名遣いは昭和61年(1986年)7月1日に告示されました。ひらがなで書くか、漢字で書くかの違いなので注意が必要です。
送り仮名の付け方、外来語の表記は飛ばして最後のローマ字のつづり方です。1937年に訓令で定められた訓令式が推奨されていましたが、現実にはヘボン式が使われているというずれが問題になっていました。2024年になってローマ字表記の改訂を検討中と報道されヘボン式を軸にするとのことです。
ローマ字表記は大きく以下の3つがありますので、特徴とともに知っておくとよいと思います。
ヘボン式:ヘボンが考案、音声学的な表記、shi, chi, tsuなど。
日本式:1885年に田中舘愛橘(たなかだてあいきつ)氏が考案、五十音表に忠実、si, ti,tu, zi, di, zu, du, o, woなど。
訓令式:ヘボン式や日本式など統一がとれていなかったので 1937年に内閣訓令で定めたもの。日本式がベース。zi(zi,di), zu(zu,du), o(o,wo)
最後にへ防止器、日本式、訓令式を見分ける際の比較表をつけておきます。このページに記載されているものです。
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では、ごきげんよう。