高等学校 情報Iの要点 情報通信ネットワークの仕組み #1
リュディアです。今回から 高等学校 情報Iの要点 情報通信ネットワークの仕組み をまとめていきます。
初回はインターネットという言葉を名確にしましょう。皆さんはネットという言葉を使っているかもしれませんね。インター = Inter- という英語の接頭語はbetween とほぼ同じ意味を持つとされています。つまり~の間という意味です。つまりインターネットはネットの間という意味になります。どういうことなんでしょうね?
もともと局所的なエリア、たとえば大学や企業の研究室内で複数のコンピューターがネットワークに接続されていました。当時はネットワークで接続されていることが前提では無く、例えば複数のコンピュータ間でファイルを移動させたりプリンタを共有するために利用される程度でした。またA社のコンピュータに接続可能なのは A社のコンピュータだけであったり、接続は1対1のみであったり、数台のコンピューターを接続したい場合は一周の輪にする必要があったり、と強い制限がありました。実際、強い制限もあったのであくまで狭いエリアでちょっとしたことをするためのネットワークです。
そこでこれらの狭いエリアで接続されたネットワーク同士、つまりネットワーク間を接続できるような通信方式を開発すれば、より広い範囲でコンピューター同士がつながるのではないかという発想がインターネットの原点です。
私の考えでは、今の時代にインターネットという言葉を使う場合には、厳密には以下の A, B 2つのいずれの意味で使っているのか意識する必要があると思っています。
A. インターネットプロトコル(インターネット・プロトコル・スイート)という通信を実現するための取り決め
B. 上記Aの取り決めに従ってデータをやりとりすることを前提に実際に構築されているネットワーク
実際、最近の会話でインターネットと言った場合には上記 B を指す場合が多いです。ここでコンピュータの世界で使うプロトコルという言葉の意味は通信を行う際の規則です。インターネットのプロトコル、Bluetooth のプロトコルという具合に使います。
では皆さんが家庭や学校でPCを利用し、そのPCがインターネットに接続されている状態は外から見るとどのようになっているのでしょうか?例えば家庭でインターネットを使えるようにする場合はどうしているのでしょうか?
自分で契約していない方は家族の方に聞いてみてください。インターネットサービスプロバイダー(ISP)またはインターネットプロバイダーと呼ばれる企業と契約をしているはずです。例えば DoCoMo光や、JCOM、Kオプティコムという名前を広告で聞いたことはないですか?また集合住宅に住んでおられる方はインターネットサービスプロバイダーがあらかじめ決められているかもしれないですね。これらの業者とインターネットを利用するための契約を行うことで家庭でインターネットを利用できるようになります。
契約を結ぶと STB(セットトップボックス)やルーターという機械が設置されます。各社機能に幅はありますが次のようになっていると考えて問題ないです。
STB:一戸建ての場合、外部から引き込んだケーブルを最初に受ける機械、STB でインターネットの信号、有線TVの信号、固定電話の信号など同一のケーブル上で提供されるサービスを分離する。集合住宅では予め共有部分でSTBが設置されており各家庭では不要になる場合もある。
ルーター:STBで分離されたインターネットの信号を受け、各家庭でのインターネットの入口になる。複数のインターネットの有線ケーブルを扱えたり、WiFi をサポートしている場合はハブの役割も果たす。ルータを境に各家庭のネットワークの内側と外側を分離している。
以下の図のように考えればよいと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1649828937533-T8IbTPfv5T.png?width=1200)
初回の今回はインターネットという言葉の説明、また家庭でインターネットを利用するためにはどのような準備が必要かについてまとめてみました。
高等学校 情報Iの要点 情報通信ネットワークの仕組みに関するまとめの続きは以下からどうぞ。
では、ごきげんよう。