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台湾のスタートアップ事情 Vol.1 Taiwan Startup Week 2019
台湾のIT人材採用プラットフォーム Yourator を経営するリディアです。以前、東京のIT企業に務めていましたが、日本語をあまり使っていないので、日本語の練習を兼ねて、台湾の人材採用事情やスタートアップ事情に関するブログをはじめました。
今回は先週開催したTaiwan Startup Week について話したいと思います。毎年の11月の中旬に台湾最大級のスタートアップイベントMeet Taipeiが開催されます。今回のイベントは11月14日-11月16日の3日間に渡って開催され、アジア各国からのスタートアップ、投資家、インキュベーターなどの数万人が集まり、ピッチコンテスト、出展およびネットワーキングなどが行われました。
弊社も一応ブースを出していました。(下図)弊社の可愛いメンバーたち。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/16180292/picture_pc_6acd751ab4693da3117013d1b3934b1b.jpg?width=1200)
Meet Taipei はたった3日間のイベントですが、Meet Taipeiの前後数日に開催されるスタートアップイベントが多数あるため、徐々にTaiwan Startup Weekと呼ばれるようになったのです。
今年のMeet Taipeiの前日(11/13)には、台湾のスタートアップインキュベーターTSS (Taiwan Startup Stadium) が開催する #Asia Rocksが新たに発足しました。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/16180993/picture_pc_c12ba4db6b3a06a7757322534d39b201.jpg?width=1200)
#AsiaRocks はスタートアップの海外進出を支援するため、海外のエコシステム関係者を招き、海外市場に関するセミナーを行ったり、ネットワーキングしたりするイベントです。日本からのジェトロ(JETRO)と福岡市の関係者も参加しました。今回は初回開催にも関わらず、日本、香港、タイ、台湾、ニュージーランド、インドネシア、韓国、オーストラリア各国のスタートアップ支援組織が集まりました。#AsiaRocks は来年以降も行う予定だそうです。アジアのスタートアップエコシステムはますます賑やかになるでしょう。
今回のMeet Taipeiに参加した感想をまとめると、
(1) SaaS系のサービスは例年より多い印象
(2)海外からのスタートアップも多数出展した
(3)会場にリアルタイムの写真撮影・編集サービスが導入され、観客が喜んでいた
ひとつ目のSaaS 系のサービスの多さについてですが、台湾の企業のSaaSの導入率はまだ低く、SaaS 業界全体は日本やアメリカより遅れています。弊社がMeet Taipeiに参加するのは3年目ですが、昨年まではアプリ、EコマースやO2Oなどが注目されていたイメージです。今年はなぜかSaaS系のサービスが多い印象で、特にHR SaaSが多く出展されていました(弊社が開発する応募管理ツールTeamdoorもHR SaaS のひとつ)。HR SaaSの他、アンケートシステムのSurvey Cakeや電子サインサービスDottedSignを提供するクラウドサービス企業Kdan Mobileもかなり注目を浴びていました。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/16180963/picture_pc_d0ba3a6b47baa3c5d6613b473b6815a6.jpg?width=1200)
ふたつ目の、海外からの出展が多い点に関してですが、Meet Taipeiでは Global Stageという海外発のスタートアップ専属の展示コーナーがあります。今回も日本、香港、フランス、タイ、インドネシア、シンガポールなど各国から出展したブースがたくさん並んでいました。ちなみにシンガポール発のユニーコーンカンパニーCarousellも、今回出展しました。弊社のクライアントであるCarousell は日本の方にはあまり知られていませんが、アジアではユーザー数がトップクラスのC2C Eコマースプラットフォームであり、東南アジアではメルカリのような存在です。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/16190663/picture_pc_4b29835af0cbd3fcf203b101834ff561.jpg?width=1200)
最後に紹介したいのは、今回のMeet Taipeiで初めて導入されたクラウドベースの写真編集サービス Accupaiです。Accupai は展示会、スポーツイベント、結婚式などさまさまなシーンで活躍するサービスで、カメラマンが撮った写真をクラウドにアップロードし、リアルタイムに写真が編集され、1箇所に集約できるサービスです。イベント参加者にとっては、展示会やイベントを参加しながら自分が取られた写真(しかも綺麗に編集したもの)やイベント会場の様子をいつでもチェックできるため、人気のようです。
ちなみに Accupai は台湾の大手イベントプラートフォーム「Accupass 活動通」(Peatixのような業者)が立ち上げた新規事業です。Accupass は台湾の代表的なベンチャー企業であり、ソフトバンクおよびリクルートからの出資も受けて、中国事業である「活動行」も大成功しています。
AccupaiはAccupass本来のイベント・チケット事業とのシナジーが強く、これからの事業展開を期待できそうです。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/16181071/picture_pc_0a2cf771edf061df7f68d5d1a5410f92.jpg?width=1200)
以上、イベントレポートをお届けしました!