髪を切ると思考が変わる|エッセイ
髪を切った。かなりばっさりいったので、1週間ほど自分を見慣れない日々が続いた。幸い周囲からは評判もよく、嬉しい思いをしている。
髪を切ると、手入れがとても楽になる。だからこそ余計に手をかけようと思う。
髪を切ると、身体をごまかせなくなる。だからこそケアをちゃんとしようと思う。
髪を切ると、暑さが和らぐ。だからこそ歩くのは苦でなくなるし、運動しようと思う。
髪を切ると、ヘアアレンジのバリエーションが少なくなる。だからこそ、新しいアレンジを模索しようと思う。
自分になにが似合うのかまだ迷子なので、落ち着かないのは続いている。けれどなんとなく、髪が長い頃は量産的な見た目だったなあと思ったり、なんやかんや今の方が私らしいのでは、と思ったりもしている。買ったばかりの眼鏡だって、髪が短い方が似合う。そもそもロングヘアに眼鏡よりも、ショートヘアに眼鏡が個人的には好みなのだ。
長い髪は素敵だと思う。憧れる。だからこそ維持できないならやめて正解だな、とも思う。
気楽に、脱力しつつ、落ち着いて、楽しめる。お洒落って、そうであってほしい。がちがちに固めようとするお洒落は、私に馴染まない。
髪だって、お化粧だって、服だって、生活だって、そうなのだ。私はずぼらで自然体が好きなのだ。
そうやって、短くした髪は私に、私を教えてくれた。
髪を切れば見た目が変わる。行いが変わる。思考が変わる。
思考に気をつけなさい、
それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、
それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、
それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、
それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、
それはいつか運命になるから。
――マザー・テレサ
髪を切ることは、一歩を踏み出す力になる。
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