育休を終えて復職してみたら|エッセイ
私は、とある医療系の会社で働いていた。この度、約10ヶ月の産休育休期間を経て復職。短いようで長かった10ヶ月。初めての『母』をやるのに必死で、仕事のことなんて脳内から失せていた。
仕事覚えてるかな。居場所あるかな。家庭と両立なんてできるのかな。
会社員に戻ることへの嬉しさも覚えつつ、しかしそんな思いが、ほんとのところだった。
果たして。
復職してみると、呆気なくその場に馴染んだ私がいた。もちろん忘れている作業も多かったけれど、驚くほど戸惑うことなく現状を把握し、以前のように考えることができていた。
それだけではない。
私はこの10ヶ月間、小さな生命に向き合い続けたことで、どうやら以前よりも視野が広くなったらしい。
狭い世界に閉じ込められたような気分を覚えたこともあったけれど、新しい体験に満ち満ちていたあの時間で、どうやら私は少し成長したみたいだ。
特に、生命と関わる人を中心としたこの会社において、この成長は活きるものだった。
私が関わるのは、教育と広報。
出るわ出るわ、アイディア。
母を亡くしたときもそうだったけど、医療や看護、福祉への捉え方が違う。
意欲も違う。
医療職ではない私だけど、それでもできることがあるかもしれない、と思う。
そう思えるところに帰ってこられてよかった。
生命と関わる意味を、肌で感じられる職場でよかった。
これからも、色々な形で、生命と向き合っていきたいと思う。
改めて、そう思った。
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