【業界別実績付き】LINE公式アカウントにおけるブロック率について考える
こんにちは。LINE Frontliner / 株式会社AViCの奥川です。
今回はLINE公式アカウントのブロック率について。
LINE公式アカウントを運用されている皆さまが一度は「自社のアカウントのブロック率は高いのだろうか?低いのだろうか?」という疑問を持たれたことがあるのではないでしょうか。
そういった疑問に対してのお答えと、LINE公式アカウントの運用におけるブロック率との向き合い方について書いていきたいと思います。
ブロック率を過剰に意識する必要はない
早速結論ですが、ブロック率を毎日モニタリングしたり、ブロック率の上下に一喜一憂するといった過剰な意識は必要ありません。
一方で友だちの役に立つ有益なメッセージ配信が行えているかといった観点で月に一度ぐらいは定期的に振り返りを行うことも必要かと考えています。
前提としてLINE公式アカウントの運用目的は自社の売上向上であることが大半であると思います。
ブロック率を下げるためには極端な話としてメッセージ配信を行わないことが一番有効な策となりますが、これでは本来の売上向上という目的を達成することができず本末転倒です。
すべての人に買っていただくことは難しいので、友だちへの有益性を考えたメッセージを送る中で一定のブロックが出てしまうことは許容しながら運用していきましょう。
業界別LINE公式アカウントのブロック率
とは言え、友だちへ有益なメッセージ配信が行えているかの判断にブロック率の基準値は知っておきたいという方が多いと思います。
そこで運用に携わっているLINE公式アカウントのデータから業界別の平均値を算出してみました。
ちなみに全体の平均は36.12%でした。
・業種別ブロック率
ご覧いただくとわかるとおり、各業種でおおよそ30~40%となっており極端な差はありません。
また調査対象のアカウントにはLINE公式アカウントと友だちになることで、その企業のECサイトのクーポンやサービスの特典といったインセンティブを付与しているアカウントもあり、それらの有無ごとのブロック率平均も算出してみました。
・インセンティブ付与有無別ブロック率
これは意外な結果と受け取られると思いますが、今回の調査対象アカウントにおいてはインセンティブ付与の有無によってのブロック率差がありませんでした。
インセンティブが外部サイトで使えるような一般的なポイントやギフト券などであれば、それらの取得目的の友だち追加が増えて付与有無によっての差が出たのかもしれません。
しかし今回はあくまでLINE公式アカウント運用企業のEC、サービスで使えるインセンティブであり、あくまで利用検討者が友だちになってくれたことで差がうまれなかったと考えられます。
ブロック率を高めないために意識すること
必要以上にブロック率を意識しなくて良いこと、業界別の平均値をご紹介したところで最後に日々のメッセージ配信の中で必要以上にブロック率を高めないために意識すべきことをお伝えしたいと思います。
・セグメントを意識する
ブロック率が最も高くなっているケースは友だちがメッセージを受け取った際に「自分には関係ない」「自分向けではない」と感じることです。
こういった気持ちをうまないためにもセグメント配信を活用し、属性や興味関心に合わせたメッセージを配信することが重要です。
例えばLINE公式アカウントの拡張ツールを使い、友だちになった直後のメッセージでアンケートを配信、興味のある商品・サービスや検討度合いについての情報を取得してその後のメッセージ配信に利用すると効果的です。
また商品購入後の方に新規の方向けのメッセージが配信されると受け取った方には無駄なメッセージになってしまうので、自社サイトのIDとLINE IDの連携によって購入状況に合わせたメッセージ配信を行えると良いでしょう。
LINE公式アカウントの標準機能でもみなし性別や年齢などに応じたセグメント配信が可能ですが、拡張ツールやID連携を活用するとより幅が広がったセグメント配信が可能になりますので必要に応じて検討ください。
・同じ種類のメッセージばかり送らない
たとえばキャンペーン情報「しか」送っていない場合も要注意です。
キャンペーン情報はたしかに有益な情報ですが、ユーザーには似たようなメッセージしか届かないアカウントと認識され、飽きられてしまいブロックされる可能性が出てきます。
キャンペーン情報は必要なタイミングで送りつつ、合間に異なった種類のメッセージを送りながら飽きさせない工夫を行いましょう。
たとえば商品やサービスを検討するにあたってのポイントに関する情報や、外部で該当商品が紹介された際の記事などを送ってはいかがでしょうか。
友だちになっている方は商品・サービスの購入を検討されている方たちなので、キャンペーンで得られる金銭的メリット以外の購入後押し情報を送ってあげると良いですね。
最後に
今回はLINE公式アカウントのブロック率の考え方についてご紹介しました。
運用において悩まれた際はお気軽にAViCまたは私のTwitterまでお気軽にご相談ください。