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入札がないから、競争もない!? LINE広告とLINE公式アカウントを活用した新たな獲得施策
みなさん、こんにちは。
LINE Frontliner / DOTZ株式会社CMOの稲益です。
今回は、LINE広告(友だち追加)を行って、LINE公式アカウント上でコミュニケーションをとることで、新規の顧客を獲得する手法についてご紹介します。
1.なぜ、入札がない手法をオススメするのか?
前回のnoteでもご紹介をしましたが、日本国内における運用型広告の割合は以下のグラフの通り、2020年で「82.9%」となっています。
年々伸び続けるインターネット広告費ですが、その中でも運用型広告に予算は集中をしています。
集中するということは、それだけ競争環境が激しい状況です。(運用型広告の伸長率は昨対比で109%とインターネット広告費全体よりも高い結果となっています)
獲得型のダイレクト広告のCPOは年々上昇を続けており、できるだけ安く獲得できる様、広告主や各代理店のプレイヤーが日々運用を行っています。
今回ご紹介する手法は正確に言えば「入札」は存在はしますが、変数が少ないため、うまくコミュニケーションを構築できれば、他の運用型広告よりもずっと安く獲得できる可能性がある手法となっています。
※出典:2020年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析より(電通発表)
2.LINE広告(友だち追加)のポイント
まずLINE広告(友だち追加)について解説します。
LINE広告(友だち追加)は成果報酬の単価を入札するのみとなります。
(友だち追加一人あたりにいくら払うかを入札する)
もちろん、みなさん一番低いコストで入札したくなりますが、(min50円〜/net金額)その他の通常のLINE広告配信と競争することになるため、安く入札するだけでは広告自体が表示されません。
そこで着目する必要があるのが、CTRです。
クリック率が高ければ、安い入札単価であってもimp(表示回数)を増やすことができます。ここがLINE広告(友だち追加)におけるポイントとなります。
CTRを上げる手段は様々ありますが、1つだけご紹介をすると、
友だち追加後のLINE公式アカウント上でインセンティブを渡す方法があります。(インセンティブは自社のクーポンやサンプル、LINEポイントなどを指します)
▼オススメのフロー
① バナー上でインセンティブがあることを訴求
② インセンティブをフックにCTRを向上させ、できるだけ安い単価で友だちを獲得
③ 友だち追加後にインセンティブを渡す
インセンティブフックだと付与後にブロックされてしまう恐れがありますので、できれば自社製品に関わるものや、後日当選にするなどの工夫を行って、ブロックを回避することも抑えるべきポイントとなります。
3.友だち集客後のLINE公式アカウント運用のポイント
今回の手法を図式化するとこの様な図となります。
ここではLINE公式アカウントの運用のアイデアとして、インセンティブを渡す前にアンケート取得を入れています。
LINE公式アカウントで提供しているMessaging APIの1つにReply APIというものがあります。
こちらを活用して、トークルーム上でアンケートをインセンティブを渡す前に取得することで、アンケートデータを活用した配信が可能となります。
Reply APIであれば、メッセージの配信費用はなんと「無料」です。
1問1答のアンケートを実施し、アンケートの最後にサイトに誘導すれば、そこまでのコミュニケーションは無料ですみます。
またアンケートデータを同時に取得するため、例えば、自社商品に関わる興味関心のデータを取得すれば、その後の配信で興味ない方を除外したり、
興味を持っていることについての配信を行うことでメッセージ配信における効率化が可能です。
友だち追加後は定期的に配信を行っていくのですが、LINE公式アカウントにおけるメッセージ配信費用は以下の通りとなっています。
※出典:LINE for Business より
1000通までであれば、完全無料ですし、企業が活用することが多い、スタンダードプランであれば45,000通までは月額15,000円。45,001通目からは、わずか3円で配信が可能です。(配信すればするほど、追加メッセージの従量料金は割安になっていきます)
1メッセージあたりの開封率は、30%〜80%(LINE公式アカウントへの集客手段による)と幅広いですが、一番安い試算だと3円*80%なので3.75円でメッセージを見てもらえます。
ここからクリックがなされるのですが、平均しても3-5%はCTRが出るので、
クリック単価(CPC)は一番安い試算ですと75円程度です。
他の媒体のリターゲティング配信でも100円近くかかるケースもあるため、
友だちになってアンケートに答えた深度の高いユーザーとのコミュニケーションで100円を切るぐらい単価で自社サイトに誘導できるのであれば、かなり効率が良いと言ってもいいのではないでしょうか。
しかも図にある様に、LINE公式アカウントではAPIを活用することで様々なデータを使った配信が可能です。リターゲティング配信では、カゴ離脱ユーザーに対しての配信実績で25%ものCTRが出る様な事例もございます。(*いずれの数値もFrontliner個人のこれまでの経験値やDOTZ社における実績値を参考に算出しています)
またこれまでの記事でも紹介してきた様に、LINE公式アカウントでは企業とのID連携も可能なため、初回CV後のCRMもアカウント上で行っていくことができます。
競争が激化した運用型広告から軸をずらして、新たな手法を試す価値は十分にあると考えています。
運用型広告で行き詰まってきたら、「LINE広告(友だち追加)xLINE公式アカウントでの新規獲得」を検討してみてはいかがでしょうか。
実際の導入には細かな設計やシステム導入なども絡み専門的なサポートが必要となりますので、ご興味を持たれた企業の方がいらっしゃれば、ぜひDOTZまでお問い合わせください。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
次回の更新も楽しみにお待ちくださいませ。