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学習塾業界におけるLINEのマーケティング活用

皆さんこんにちは!

株式会社オプト アカウントプランナー 兼 株式会社アッカーマン代表の野嶋友博です。

LINE Frontlinerとして、今までLINE広告に関する記事を数本執筆しています。
今回は学習塾業界におけるLINEのマーケティング活用方法について執筆いたします。

1.学習塾業界を取り巻く環境

具体的にLINEのマーケティング活用方法の話に移る前に、学習塾業界の現況について整理をします。

・激戦化する市場環境

日本の少子高齢化社会は進み、学習塾の主なターゲットである小・中・高校生は毎年減少し続けています。一方で、学習塾の事業所数はゆるやかに増加傾向にあり、ターゲットが減り・プレイヤーが増える競争激化環境にあると言えます。

・新型コロナウイルスの影響とEdTechサービスの急速な普及

他の業界同様、新型コロナウイルスの影響は業績に大きな打撃を与えています。

感染拡大防止対策として休塾措置を取らざるを得ない状況となった事業所も多く、夏休みなどの長期休暇期間が短縮されたことにより、講座数を減少せざるを得なくなったことが、従来のサービス提供を妨げる要因となっています。

その対策として、オンライン学習塾など、以前より話題となっていた教育とテクノロジーの融合『EdTech』関連のサービスを各社リリースしており、注目が集まっています。

主軸であったチラシによる集客の減退

学習塾業界におけるマーケティング手法として、これまで主流かつ重要な役割を果たしていたものがチラシです。全国各地への事業所展開が進む学習塾において、エリアに根付いたマーケティング施策は外せない施策であることから、長年チラシによる集客が主流になっていました。
しかし昨今、紙の新聞購読者が減少し、チラシが学生のもとへ届き辛い環境となっています。

また前述した新型コロナウイルスの影響により、巣ごもり需要が高まり、学生の保護者から保護者への口コミによる集客も各社減少しています。

2.課題解決に向けたLINEのマーケティング活用方法

上記のように市場環境や新型コロナウイルスの影響、消費者の生活スタイルの変化により学習塾業界のマーケティング手法に変化が求められています。

ではLINEというプラットフォームを活用することで、これらの課題はどのように解決することができるでしょうか?

①LINEを用いたストック型マーケティング手法の導入と促進

激戦化した市場環境においてテレビCMやweb広告、チラシなどで特定の見込みあるお客様に直接的なアプローチをするプッシュ型のマーケティング手法を行うことで、企業はサービスの差別化の難しさや価格競争に陥ることにより、さらにしのぎを削る競争が求められることとなりました。学生や保護者である親御さんは選ぶ対象が増え、情報飽和による選択が困難な状況に陥ります。

これにより望んでいた広告効果が出ず、新規の学生を集客することに苦戦する事業所も少なくないでしょう。

この状況から、これまでのプッシュ型のマーケティング手法から、SNSや口コミなどお客様から企業に接触してくれるのを待つプル型のマーケティング手法へ、あるいは求めている方に積極的にアプローチするフロー型から潜在的なニーズを持つ方を集め、少しずつ育成するストック型へとマーケティング手法の変化が求められていると私は考えます。

ストック型のマーケティング手法を例に挙げると、LINE公式アカウントを活用し、一度友だち登録をしてもらった後で、学生の学習環境に役立つ情報や、お得な入会特典情報などを配信し、ゆっくりと需要喚起をしていくことが有効であると考えます。

また学生自身がLINE公式アカウント内で学習ができるようなサービスも近年増えてきており、初めから塾へ入会してもらうこと以外に、それに近しい体験を届ける、という形が主流になりつつあると感じています。

②LINE広告とLINEチラシを活用したエリアマーケティング手法

プル型、ストック型の重要性について説明しましたが、そうはいってもプッシュ型アプローチも引き続き必要であることに変わりはありません。
チラシが保護者届き辛くなった今の環境において、webプロモーションにおけるエリアマーケティングはより重要性を増しています。

同じ市区町村の中でも商圏が限定される各事業所が、特定の地域に在住する保護者・学生へピンポイントでアプローチしていくためには、精度の高いエリア特化型の集客手法が必要となるためです。

LINE広告では、都道府県単位だけでなく、市・区といった粒度で広告配信をすることが可能です。さらに特定の地点からの半径エリアを指定した配信もできるため、一部の市区町村に複数の事業所を持つ広告主においても重複を避けた配信が可能です。

また、チラシの代替という意味では、LINEチラシに触れないわけにはいきません。LINEチラシは通常紙で投函されるチラシを電子化し、LINEで配信するサービスです。学生のエリア情報を基に、近隣店舗の情報をLINE上に表示することができます。

住まいの近くの学習塾のお得情報をチラシの代替として掲載することで、ひとつのエリアマーケティング効果に期待が持てます。

③サービスを跨いだクロスセル活用

最後にEdTechサービスに合わせたLINEの活用方法について説明します。
オンライン学習サービスを中心として教育のデジタル化を進める方針を掲げている企業は少なくありません。ただし、オンラインを前提としたサービスであるという性質上、これまでオフラインを中心としたサービスである学習塾とは異なるマーケティング施策が必要です。

オンライン学習サービスは、現在学習塾に通っている学生でも利用できます。また前述したエリアマーケティングの必要性が薄く、全国各地の学生が利用することを可能にする点が特徴です。

例えば、学習塾を利用している学生に対して、LINE公式アカウントを通じてオンライン学習サービスのお知らせや便利・お得情報を届けることは有効でしょう。また、その学生と行動や興味関心が似ている友だちへ広告配信ができるクロスターゲティングを活用することも、新規の学生へアプローチすることに有効だと思います。

さいごに

市場環境の変化や新型コロナウイルスの影響により、マーケティング手法の変革を求められる業界は学習塾業界以外にも多々存在すると思っています。
オフラインがベースとなっていた環境にデジタルを導入する場合、容易ではないこともあるでしょう。

LINEは国内MAU9,000万人(2021年12月末時点)と日本人の多くが日常で当たり前に利用しているサービスであるからこそ、お客様にとってのストレスを少なく、このデジタル変革を行うことができます。

この内容が上記に悩みを持つ様々な業種・業態の方にお役立ちができれば幸いです。

今回は以上です。

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