ゼロパーティーデータCEP活用/今こそLINE公式アカウントを進化させよう。
ゼロパーティーデータ(0 Party Data)活用
originals & co.中根です。最近お問い合わせを多くいただく「LINEにおけるデータ活用について」、originals & co.として考えていることをnoteにします。
originals & co.という社名にした理由のひとつで最も大切にしているコミュニケーションが“独自性が高くオリジナルな「顧客視点、ユーザー視点」”です。
1stパーティーデータだけでは競合他社との明確な顧客体験の差は生まれない。そこで大きく競合他社と引き離す顧客体験をアップグレードできるのは何か?「ゼロパーティーデータ活用」になります。
「ゼロパーティーデータ」を取得するために、当社はLINEツール「La Nature(ナチュール)」を開発しました。La Natureでは以下4つの設問を設定します。
【設問1】LINE公式アカウントにおける配信希望時間の設定
LINE公式アカウントの友だちは、自身の希望する時間にメッセージが届くので開封率とクリック率が改善します。
*開封率 約20%UP、クリック率 約3〜5ポイントUP。
【設問2】ユーザーが欲しいと思う情報が中心のリッチメニューに着せ替え
企業視点:ブランド別やサービス別など、セグメントしたい項目別にリッチメニューを分ける。
ユーザー視点:複数あるリッチメニューから、欲しいと思う情報があるリッチメニューを選択する(着せ替え)
※ユーザーが欲しい情報だけ、すぐにアクセスできるリッチメニューへ即時変更が可能。
※着せ替え後のリッチメニューにクーポンや特典を提示すると、ユーザー体験を向上させながらLINEユーザーID取得率も向上。
【設問3】どの様なオウンドメディアでコンテンツを受け取っているのか?受け取りたいのか?
LINE公式アカウントとその他のオウンドメディアの利用状況、メール、LINE、アプリ等の利用状況を把握し、友だちがどのようなメッセージをLINE公式アカウントから必要としているのか判断してお届けします。
【設問4】カテゴリーエントリーポイント(CEP)について
ユーザー自身がそのブランドやサービス運営元に知っていてほしいと思える内容にすることで、そのブランドやサービスに期待しているインサイトまで把握することができます。
また、上記の様に友だち(ユーザー)が能動的に回答すると、自分に合った・欲しかったコンテンツが気持ちよく届くこととなり、そうなるように担当者は考え抜いて設計します。
▼美容整形系クライアントのLINE公式アカウントでのCEP取得イメージ
全設問数が4問であることや回答後にすぐにリッチメニューが自動で置き換わることで、顧客体験を向上させることができます。
全ての設問をシングルアンサーでお聞きし、LINEユーザーIDとセットでデータを保有することで、「ゼロパーティーデータが取得可能」となります。
*「Aブランド」と繋がりたいと思った友だち(ユーザー)へ、希望通りの時間にAブランドのUGCと共にキャンペーン情報をメッセージ配信することが可能となります。
LINE公式アカウントにおいてユーザー視点の取り組みは、ユーザーのニーズに合った必要な情報がタイミング良く届くため、競合他社よりも効果的な差別化となります。
そうすることで、自社ブランドの強みを友だちを通じて知るだけでなく、更に顧客理解が進み、顧客へ適切なコンテンツをお届けできることに繋がります。
▼スキンケア系クライアントLINE公式アカウントのCEPコンテンツイメージ
▼CEP活用イメージ
〜最新の潮流〜ゼロパーティーデータやCEPをユーザーマスタとして掛け合わせ、シナリオ配信をする。
■LINE公式アカウント
既にご利用中のユーザーやブランド、サービスを初めて利用するタイミングに、購入理由もしくは最重要視しているポイントなどを設問内でお聞きします。
LINE公式アカウント内のメッセージを「購入理由、重視するポイント」を活かしてコンテンツを出し分けると、顧客体験は向上します。
友だち自身が重要視していることと共にコンテンツが届くことは、顧客に寄り添ったコミュニケーションを実現している事に繋がります。
CVレートはもちろんのこと、開封率やクリック率など、全てのレートを改善します。
■LINE広告
CEP毎にLINEユーザーIDを類似オーディエンス作成することで、特定のブランド、サービスの〇〇部分が好きな方への〇〇訴求としてLINE広告も実現可能です。
*参照:https://www.lycbiz.com/jp/manual/OfficialAccountManager/messages-audience/
CEP毎に広告クリエイティブ、また、広告グループのターゲット設定に特定CEP_LINEユーザーID類似オーディエンスを作成し、広告配信を運用します。
当社実績では、友だち獲得率で2〜4倍、サイト集客率では3〜10倍のレスポンスを出すことができました。
*その他多くのプラットフォームでWEB広告を実施していると分かるのですが、CEP毎のオーディエンスを作成して広告配信している事例をまだ見たことがありません。
広告においてもLINEプラットフォームを活用することで、より精度の高い購入につながる友だちを集めることができます。
*CEPを活用した広告は、AX(Advertising Transformation)と位置付けています。
まとめ
長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
本日取り上げた「ゼロパーティーデータ」は、『配信希望時間』、『お気に入りブランド』、『CEP(カテゴリーエントリーポイント)』大きく3つになります。自社CDPなどの会員マスタにゼロパーティーデータを組み込み、LINE公式アカウントのメッセージ配信や配信コンテンツに活かすことで、少しでもLINE活用のお役に立てる情報をLINE Frontlinerとして届けて参ります。
引き続きよろしくお願い致します。