オーディエンス機能をフル活用して、効率よくリーチを拡大しよう!
こんにちは、LINE frontlinerの若菜良平です。
今回はLINE広告における、オーディエンス機能について活用事例についてご紹介します。
オーディエンスを活用した配信といえば、LPや商品追加、購入確認ページなど特定のページに訪れたユーザーへのリターゲティング配信や、購入ページへ訪れたユーザーの類似配信などが主流かと思います。
これらのような効果的な配信手法に加え、こんな機能も活用できると今までとは少し違ったユーザーへの配信につながり、配信拡大の可能性に繋がる機能をいくつか紹介していきたいと思います。
1.電話番号/メールアドレスアップロード
下記は広告管理画面から確認できる使用可能なオーディエンス作成一覧となります。
一つ目に紹介する機能が、「電話番号アップロード」と「メールアドレスアップロード」についてです。
こちらの機能は活用されている方も多くいらっしゃるかと思いますが、広告主の顧客データを無数の切り口でセグメントし、配信に活用できる機能となります。
LINEに登録している電話番号orメールアドレスと広告主が取得している番号・アドレスが合致していることが蓄積の条件となりますが、例えば初めてLINE広告を始める際など、開始のタイミングでCVのウェブトラフィックが蓄積できていないこともあるため、そのような際はこの機能を活用することで、開始時から類似配信の実施が可能になります。
また類似オーディエンスは、類似元ユーザーの年齢や性別データも生成時に反映されます。
そのためLINE広告含めたインターネット広告経由で、例えば女性の購入割合が高い商材においては、ウェブトラフィックオーディエンスを元にした類似オーディエンスの場合、女性の割合が高くなってしまい、男性向け配信の拡大性が損なわれてしまうケースもあります。
そのようなケースで、男性の配信もリスクを抑えて検証してみたいとなった場合に、データアップロードを活用すれば、男性の購入者のみアップロードし類似配信を行うことで、効率的に検証を行うことが可能になります。
ちなみに以下の事例は、ある女性向けに配信している広告アカウントにおける、ウェブトラフィックオーディエンスをもとにした類似オーディエンスと男性顧客に絞ったデータをもとにした類似オーディエンスの推定オーディエンス比較となります。
両方とも類似度は15%で男性のみセグメントしている設定となりますが、類似オーディエンスのデータ元が違うだけで10倍近く推定リーチ数が変わっています!
上記の例のように、顧客データの切り出し方次第で生成される類似オーディエンスが大きく異なり、目的に応じた配信につなげられることが、「電話番号/メールアドレスアップロード」機能の良さであると考えています。
2.動画視聴オーディエンス/画像クリックオーディエンス
もう一つご紹介したいのが、主にリターゲティング配信に活用できる「動画視聴オーディエンス/画像クリックオーディエンス」機能です。
動画視聴に関しては、特定の動画広告を指定し以下のような条件で作成が可能です。
弊社実績では、オーディエンス数は大きく分けると「動画再生>動画視聴完了>動画クリック」の順に多く、CVレスポンスの効率に関しては、逆転する傾向にあります。
動画広告における配信量が一定ないと大きく活用しづらい機能ではありますが、動画の場合、静止画よりも情報量を多く盛り込めるため、視聴完了やクリックユーザーの購入モチベーションは高まりやすいと考えています。
また動画を視聴した人、クリックした人に対して、次は静止画を配信するといった流れにすると、もちろんクリエイティブ内容にはよりますが前回とはユーザー視点での印象が異なった広告を配信することで、レスポンスを高めやすいのではないかとも考えています。
最後に画像クリックオーディエンスについて紹介します。
画像クリックオーディエンスは、キャンペーンを選択しその中に含まれる画像をクリックしたオーディエンスが生成されます。
動画と違いキャンペーン単位の選択なので、特定のクリエイティブを見た人に配信を絞り込むことは難しい反面、キャンペーン内のクリエイティブや配信・クリック数が多ければ、一つのオーディエンスでかなりリーチを広げられる点がメリットになります。
こちらの機能に関しては、弊社でもまだまだ検証過程にあるのですが、同一キャンペーン内に同傾向のクリエイティブのみ入稿することで、クリエイティブ単位で指定できない点をカバーすることや、先ほどの動画視聴オーディエンスとは逆にリターゲティング時には動画配信の方が良いのでは?といったような検証も進めています。
3.まとめ
今回はオーディエンス機能に絞って、機能と活用方法の紹介をさせていただきました。
今回紹介した機能はいずれも、現在のLINE広告のプラットフォームができた当初にはなく、他媒体や時代の流れを反映し、追加されてきた機能となります。
動画・静止画オーディエンスともに、ITPなどのクッキー利用規制の影響を受けずに活用できる機能のため、今後これらの機能の活用重要性は増していくでしょうし、これらの機能に限らず今後の機能アップデートも楽しみにしながら、常に活用方法を模索していく動きが重要であるでしょう。
今回は以上となります。最後までご覧いただき、ありがとうございました!