「SESから脱却したい!」というエンジニアが多いが、やみくもに脱出する前に考えるべきこと

SES=悪
と考えているエンジニアが多いように見受けます。

確かに世の中のSESの9割は悪環境であることが多いですし、SESについての書き込みのほぼ全てがネガティブなものなのでそう思われても仕方ないかもしれません。

ちなみにエンジニアが思う悪環境にはどのような要素が挙がりやすいのでしょうか?

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・案件選択の自由度が低い。
 (会社が一方的に配属先を決定し、希望の案件に配属されない)
・配属先が数か月でコロコロ変わり、技術が身につかない。
・年収が上がりにくい。
・上流工程の経験が積めない。
・技術がレガシーだったりスキルアップにならない案件が多い。
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ざっと上記のようなものが挙がるでしょうか。
しかし、大半のSESが劣悪だからといってSES全てが悪いとは言い切れません。
脱却を考える前に、まずなぜSESが悪いと感じるのか、そして自分が本当に求めているキャリアは何かを冷静に考える必要があります。

SESに対するエンジニアの一般的な不満を整理したうえで、単純に「悪い」と決めつける前に考慮すべきことを以下のように整理してみましました。


1. 案件選択の自由度が低い

多くのSES企業は「エンジニアの希望を聞く」と言うものの、実際にはそれを叶える気がないケースがほとんどです。
しかし、エンジニアの希望を叶えるための具体的な仕組み取り組み事例を提供しているSES企業も、少数ながら存在しています。
したがって、面接時には次のような具体的な質問をして確認することが重要です。

  • 「エンジニアの希望を叶えるための具体的な仕組みはあるか?」

  • 「アサイン先の希望が叶う場合、どのような状況か?」

これにより、企業の本気度や柔軟性を見極めることができます。


2. 配属先が頻繁に変わり、技術が身につかない

配属先が数か月ごとに変わってしまうこともSES業界のよくある不満です。
しかし、すべてのSES企業が同じではなく、安定した長期間の案件を提供する企業もあります。
したがって、面接で以下の質問を通じて実態を確認することが大切です。

  • 「平均的なアサイン期間は何か月か?」

  • 「延長希望の場合、どの程度の柔軟性があるか?」

配属先の安定性について、企業ごとに異なるため確認しておきましょう。


3. 年収が上がりにくい・上流工程の経験が積めない

年収が上がりにくい理由の一つとして、多くのSES企業が3次請け以下の案件を扱っていることが挙げられます。
この場合、多重下請け構造の中で、上位の会社に利益を取られてしまい、下流の企業には十分な報酬が残らず、「無い袖は振れない」となって結果的にエンジニアの年収も上がりにくくなります。
また、下流工程が中心の案件が多いため、上流工程の経験も得られない場合が多いです。
(市場価値を高めるには上流から下流まで一気通貫で対応できるスキルを目指すといいです。決して「上流だけできればいい」となってはいけません。それは前近代的なSIerの考え方です)

そのため、次のような質問を通じて企業の案件比率を確認し、より良い選択をすることが重要です。

  • 「プライム案件の比率はどのくらいか?」

  • 「一次請けや二次請けの案件は全体のどの程度か?」

これにより、年収の伸びやすさや上流工程に関わる機会を見極めることができます。
(じつは2次請けが一定割合で入っている方が、1次請けのみの企業よりモダンな技術が選択できて、キャリア的にヘルシーだったりします)


4. 技術がレガシーでスキルアップにならない

SESの案件に対して「レガシー技術を扱うものが多い」といった不満もありますが、これも事前に確認することで対策が可能です。
入社前に次のような質問をすることで、企業の技術スタックや成長機会を把握しましょう。

  • 「どのような技術を使った案件が多いか?」

  • 「最新技術を使った案件の比率はどのくらいか?」

これにより、入社後の技術的な成長の可能性を評価できます。


まとめ
SESから脱却を考える前に、まずは「自らの目指す5年後エンジニア像」を明確にし、企業や案件選びの際に具体的な質問を通じて、自分の希望やキャリアビジョンに合った環境を選べるかどうかを確認することが重要です。
SES全てを一括りにせず、より良い条件のSES企業を見極めることで、技術の向上や年収アップも可能です。

優良なSESドイヒーな自社サービス企業市場価値の点で凌駕する


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