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二節 くつ箱と3人

小学校へ入学し、慣れ始めた頃、昼休みが楽しくて仕方がなかった。

校舎が大きくて広くて、そして、すべてが目新しい初めてのことばかりでそれも嬉しかった。

そんなある日、僕は友達2人(誰だったかは忘れた)と何故か靴箱の前に来ていた。


そして、とち狂った事を言い始める(僕が)。



くつ箱に、住んでみらん?



意味がわからない。なぜそう思ったのか、なぜ住もうと試みたのか、今でもその真意は量りかねる。


そして、友達2人もその提案を了承した。
おかしいだろ。


くつ箱におしりを突っ込む。ギリ入る。

僕「うぉー!すげえ、僕今くつ箱に住んどるわ!!」

友達1、2「すげえ!!おれもやる!」


こうして、馬鹿3人はくつ箱を住まいとして、ヤドカリのようになっていた。

僕は下から2段目、友人たちはその両隣り。

しかし、くつ箱に住んで約2分、ある人に見つかってしまった。

先生だ。


しかも、よりにもよって校長先生。
女性で、声の低い、メガネで、パーマのかかった黒髪の校長先生だった。


校長先生に問われる。

「君たちここで何をしているの?」

首謀者であった僕は、震えを抑えつつ、くつ箱に住みながら答える。

「くつ箱に…住みました…。」

校長先生「!?!?」

校長先生の驚いた顔は今でも忘れない。
そりゃ驚くよな。くつ箱に住むってなんだ?


校長先生「くつ箱から出なさい。そして学年と名前を言いなさい。」

ヤドカリが貝を脱ぐように、のそのそとくつ箱から出た僕達は答える。

3人「「「…名前は○○で、学年はいちねn」」」

校長先生「1人ずついいなさい!」


3人一斉にしょんぼりしながら名前と学年言い出してしまった。1年生って感じするよな。

その後、校長先生は、くつ箱は住むところではなく靴を入れるところです(その通り)、君たちの事は担任の先生に報告しておくからね、とさらに僕たちを震え上がらせた。

僕達は、校長先生から解放され、昼休みが終わり、教室に戻り始める。


僕「もうくつ箱に住むの、やめようね…。」

友達1.2「うん、やめよう…。」


そういって、僕達は教室に戻り、掃除の時間となり、掃除をし始めた。

これがはじめての小学校での怒られであった。


いつ担任の先生に呼び出されるのか不安な気持ちを抱えながら掃除をしていたが、呼び出されることは無かった。よかった。


今回はそんな、謎にくつ箱に住もうとしたお話でした。では、また次回。


第二章 二節 完


補足

なんか今のとこ怒られが発生したエピ多いな!?
話もワンパターンになってきている気もする。でも覚えてることって怒られが発生したり、トラブルに見舞われたことが印象深いんだよなあ。けど楽しいこともいっぱいあったし、一つ一つ思い出しながら、楽しいこともっと書いていきたいな!








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