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レクサス LX570盗難から回収までの一部始終!〜その2〜

なるか!?犯人逮捕

盗難車両は、コインパーキングにて2日から1週間ほど寝かされます。GPS対策です。もし車にGPSがついていたら、犯人側にとっては都合が悪いので、しばらく寝かせておきます。 そこで、車両が引き上げられなければ、持ち主と警察は車の場所を突き止められない状態であると判断されます。
なので、窃盗に遭った皆さんは、GPSで現在地を掴めないのであれば、盗難から1週間は「コインパーキング」にLXやランドクルーザーを調べるというのが、一つの手段になるのではないでしょうか。
また、愛知県では自動車盗難が非常に多い傾向にあり、名古屋港から海外に向けて出航するケースが多いという情報もあります。
トヨタのお膝元である名古屋港は「車の輸出日本一の港」というのはご存知ですか?車が海外に輸出されていても不審ではなく、チップを渡せばそのままスルーできるなんていうこともあるかもしれません。
愛知県のコインパーキングにおいては、監視カメラの設置強化を行って欲しいですね。最近はナンバープレートで駐車料金の支払いができる時代なので、ナンバープレートと車種のミスマッチを発見するような監視システムが導入されると抑止力になりそうですが。
ところで私の車はといいますと、数週間の捜査協力を行ったものの、結局犯人は現れず逮捕には至りませんでした。
最近のこの手の捜査は非常に多くのトラップを仕掛けてあるそうで、持ち出しに成功したと見せかけて、持ち出し後に犯人を追跡し、運び屋がどこに車を持ち込むのかの情報を集め、一斉検挙をするための準備を整えているという話もあります。
おおよそ運び屋は「闇バイト」が多いと思いますが、高価なCANインベーダを持ち歩いている実行犯は報酬も大きく、犯罪組織と密接に繋がっていると考えられています。

犯行の手口

ここまでの犯行の手口をまとめてみましょう。

  • 事前調査で車が動く時間やハンドルロックの有無などを調査。

  • 実行当日、CANインベーダでシステム侵入、開錠。

  • 新しいキーの追加

  • ハンドルロック切断

  • 純正ナビ配線、ドラレコ配線の切断

  • 車両持ち出し

  • ナンバープレート据え変え

  • 移動

  • コインパーキングへ駐車し寝かせる

  • 海外輸送拠点へ移動

  • 海外輸出

といった流れではないでしょうか。
特徴としては、車のバッテリーの配線を外され、助手席側のドアが空いていること。
運び屋は助手席から乗り込み、ボンネットを開けて、バッテリーを繋ぎ、あらかじめ作っておいた「予備キー」でエンジンをスタートさせて持ち出しするという流れと思われます。

車両の引き取り

捜査協力を終えた車は、レッカーで警察署に運び込まれました。
そこで、鑑識による作業が行われます。
その後、その警察署に車を引き取りに行かなければいけません。
つい先日まで自分の車だったのに、配線は荒らされ、得体の知れないキーを追加され、もしかすると犯行グループが車を奪い返すためのGPSが仕込まれているかも知れないという、とても危険な車両になってしまいました。
そしてこの車を持ち帰ろうにも、乗って帰ることができません。
なぜなら、「ナンバープレートが据え変えられているから」です。自分の車のナンバーではなく、車に関係のない、登録されていないナンバープレートでは公道を走ることができないのです。
今回のように、もし車を取り返せたとしても、ナンバープレートが据え変えられていたら、乗って帰ることができないということを覚えておきましょう。
また、鍵の情報が書き換えられていて、自分の鍵が機能しない時は、緊急の鍵屋さんを探して警察署に来てもらうように手配しましょう。鍵屋さんも色々なので、3件くらいは相見積もりをとるのがおすすめです!
ディーラーだとお店に持ち込む必要があり、その輸送費用もこちらで負担しなければいけません。
私は積車を用意して、車両を引き上げてもらいました。その後愛車は売却へ。家族の思い出が詰まった愛車は、こうして無惨な結末を迎えたのでした。

盗難対策について

どのような盗難対策が良いか?
一番コストがかからず効果的なのはアップルのAirtagです。
私は、Airtagに細工をして音が鳴らないようにしていました。もし、検索された時に音が鳴ってしまうようなことがあると、犯人にAirtagを発見されてしまうからです。
他にもTileやEufyなど別メーカーのものも一緒に載せておくと、一つのGPSが無効化された時に役立つと思います。
また、配線を行なって電源供給ができるのであれば、BoTやどこかなGPSといったリアルタイム性の高いGPSも併せて搭載しておくと良いと思います。
様々なネット上の記事を見ていても、早期発見につながっているのはGPSによるものが多いですね。
ハンドルロックについては、3〜5分程度の時間稼ぎにしかならないと思われます。
サンダーなどの電動工具を車内で使っているようなのでさほど時間がかからないのではないでしょうか。
一応、面倒さは増すのですが、窃盗団も事前調査で折り込み済みでしょう。
タイヤロックについては、ついたまま強引に発進してそのまま外すという動画を見たことがありますので、こちらも効果としては薄いかも知れません。
社外セキュリティについては、あまり詳しく分かりませんが、各社頑張って開発されていると思いますので、役立っていると信じたいところです。特にカプラーなどへの物理的なアクセスをできないようにするものは、見えないので初回のアタックには役立つと思います。 2回目以降は専用工具を用意される可能性があるので、1回目のアタック後は別の対策が必要かなと思います。
制御プログラムへのログインを抑止するものであれば、システムのクラック方法が出回っていなければ、効果的なのではないかと思います。
まずは最低でもAirtagは絶対に入れておきましょう。純正ナビのGPSはすぐに無効化されており、全く効果が無いようです。すべてのLX、ランクルにAirtagが絶対乗っているという状態は、窃盗団にとってはかなりやりにくい状況になると思います。

盗難問題の元凶はトヨタの体質

ランクル乗り、LX乗りの方が昔からずーっと言っていること。それはトヨタの杜撰な「盗難対策」です。CANインベーダで1分で盗まれる車のセキュリティー。これは大きなセキュリティホールです。このセキュリティホールを知りながら対策せず、行ったことといえば、「トヨタ純正セキュリティシステム(価格1万7050円)」だけです。 プロの窃盗団からすれば、何のハードルにもなっていない対策には、顧客軽視の企業体制と言わざるを得ません。
海外に行った時、トヨタの車はとても素晴らしいと多くの方が言っていて、同じ日本人として誇りに思いました。しかし、このようなセキュリティホールを放置し続ける企業体制に、心底残念でなりません。私はレクサスLXやランクルにはもう乗りたくありません。
なぜ、CANインベーダをつなぐカプラーやケーブル類へのアクセスを容易にさせる設計を続けるのか。見直しを行わないのか。トヨタの叡智を注ぐべきは、顧客満足であり、それに繋がるセキュリティではないのか。私はこれはリコール対象だと強く主張します。
私は豊田章男会長にこの盗難問題の解決についてお返事をいただくまで、「嘆願書」を書き続けたいと思います。
豊田章男会長が2023年度に受け取った役員報酬は、前年度の1.6倍となる16億2200万円。
そのような大きな大きな立場の豊田章男会長。「車が大好き」とおっしゃっていますが、盗難に遭って愛車を失った顧客の気持ちには関心がないのではありませんか? なぜなら「車が大好きな顧客」が盗難に泣いていても、セキュリティ対策を先送りするばかりではないですか。

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