お粗末な音楽を作り奏で続ける理由
こんにちは、ヨウです。
今回は、私の大好きな「音楽」について語りたいと思います。私はギターの弾き語りが大好きで、たまに一人で演奏をしたり、それを録音したり、自分で曲を作ったりして楽しんでいます。
しかし、別にとても上手なわけでもないし、人前で披露してお金を取ることができるような代物でもありません。
そんな演奏でも、私は続けています。その理由について、書きたいと思います。
あまりにも身近な「音楽」
テレビをつければ、ニュースだろうと教育番組だろうと、必ずと言っていいほどBGMが流れています。ショッピングモールを歩けば、各店舗からBGMなり宣伝音楽なり、いろんな音が耳に飛び込んできますよね。
私たちは、知らず知らずのうちに多くの音楽に触れているのです。それが原因かどうか分かりませんが、歌や演奏ができない人でも、ある程度「こんな音楽が好き」「この人は演奏が上手」などを理解することができます。
「音楽が好き」はマジョリティー
ジャンルの違いはあれど、音楽を好きな人は大勢いて、「音楽なんて嫌いだ!楽器は嫌いだ!」という人は、めちゃくちゃ少ないのです。
カラオケに行けば、何かしら持ち歌を持っている人がほとんどですし、聞いたことのある音楽を流せば誰かが歌ってくれます。
日本に住む多くの方が、「音楽が好き」なのです。
音楽の「クオリティ」の向上
最近、ネットやテレビで、様々な「歌い手」「演奏者」を目にします。テレビ番組に出るメジャーで活躍するミュージシャンは当然のことながら素晴らしい歌をお茶の間に届けます。YouTubeにアップされているMVや弾き語り、演奏のクオリティは非常に高く、素人目に見ても「プロと同等なのでは?」と思えるほど。ラジオ配信アプリを覗いてみても、「練習中」と書かれていながらも素晴らしい歌声や演奏を聴くことができます。中には、手の小さな小学生が、大人顔負けの演奏を披露しているものもあります。
こと音楽に関して言えば、最近の音楽演奏者のクオリティは格段に上がっていて、私は「ギターの弾き語りが趣味です」と公言することができなくなるほどです。
だから、音楽をするには「ある程度のスペック」が求められるように感じます。誰かが押し付けているわけでもなく、そんな雰囲気。ギターでいえば、コードを正しく抑えることができて、コードチェンジもスムーズ、リズムに合わせて歌うのが当たり前、となってしまいます。ギターをかじったことのある人は分かると思いますが、多くの人がFのコードで断念してしまいます。そこを乗り越えて、何となく一曲演奏できるようになっても、ネットに存在する演奏者のレベルに到達するには、まだまだ足りません。
それほど、音楽のクオリティは上がり続けています。
音楽のハードルを下げたい
こんなにも音楽が好きな人がいるのにも関わらず、「音楽の授業」で歌を歌うことが嫌いな人は多いもの。確かに、凄まじい能力を遺憾なく発揮する人が大勢いて、私たちの耳が肥えていれば、「私なんかが歌ったら恥ずかしい…」となりますよね。
ぶっちゃけ、私の弾き語りは素人に毛が生えた程度。歌が特別うまいわけでも、作曲の能力が高いわけでもありません。未だにBのコードは上手に抑えられないし、歌いながらリズムが狂うことも多い。ギターを始めて10年以上が経ちますが、最近始めた人よりも下手くそ、なんてことは少なくありません。
私は、「こんなギター歴10年以上の人が、一生懸命弾いても、なんかこのレベルかよ」と思ってほしいのです。
別に自分の下手くその言い訳をするわけではありませんが(いや、言い訳になってるか…笑)、こうやって自分の下手な音楽を聴いて「これくらいの人がいるんだったら、私もやってみようかな」「下手でも楽しければいいかな」と思ってもらえれば、私は幸せです。一緒に音楽を聴いたり、音楽で遊んだりする仲間が増えれば、それでいいのです。コブクロ好きな仲間と繋がれれば、それでいいのです。
音楽の演奏をし始めた方、または、音楽をしているけれどなかなか上手くならないとお悩みの皆さん、私の音楽を聴いてみませんか? きっと、心が軽くなると思いますよ。笑
音楽は、みんなで楽しめればそれでいい
あと、追加で伝えたいのは、私が音楽を好きな理由は、「みんなで楽しめること」にあると思います。
プロになって食っていきたい! と思っている人は、それなりのクオリティが求められるのは間違いありません。心に響くメロディーを作り、心に刺さる歌詞を研究し、それらを組み合わせて多くの人に聞かせなければなりません。
でも、私たちの音楽の楽しみ方って、そうじゃありませんよね?
自分の人生に重ねて、音楽を聴いてみる。苦しい時や辛い時に、音楽を聴いて勇気をもらう。楽しい空間で楽しい音楽を流して、気分を上げる。好きなアーティストについて語る。好きな音楽を友達と一緒に歌って、盛り上がる。誰かの歌を一生懸命歌って、ストレス発散をする。
それらの音楽は、崇高なものでなくてもいいし、美しくなくてもいい、カッコよくなくてもいいのです。身近な存在であるからといって、別に素晴らしくなくてもいいのです。楽しければいいのです。
演奏は楽しい。作曲は楽しい。
だから、私は今日も、お粗末な音楽を作っては奏で続けていくのです。
終わりに ~話題の「香水」の魅力~
瑛人さんの「香水」という曲を、Mステで初めて聞きました。最近、話題の音楽を聴くことのない私は、久しぶりにじっくりと音楽を聴きました。私は、この「香水」という曲、「懐かしいなぁ」と感じました。シンプルな曲の構成に、実体験をもとにした歌詞。横でギターを弾く人がいて、それに歌を乗せるスタイル。聞こえてくるのは、歌声とアコギの音だけ。私が大好きなコブクロがストリート時代にやっていた方法と同じです。
瑛人さんは、楽器の演奏ができないそうです。だから、友達にギターを弾いてもらい、それに何となく歌を乗せていく過程で「香水」を作ったそうです。
瑛人さんの作曲の仕方を聞くと、「あ、なんか私にもできるかも?」と思えて来ませんか? 実際、私が作曲するときも、歌詞を適当に書いて、その上にちょちょいとコードを書いて、適当に歌うだけです。メロディーを譜面に…なんてことは全くできません。
ちなみに、メジャーなアーティストの中にも、「譜面が読めない」「楽器はたいしてできない」って人はたくさんいます。
もちろん、瑛人さんに他人より優れた才能があるのかもしれません。ただ、私が見る限り、瑛人さんの演奏や作曲の能力は、YouTubeでやってみた動画をアップしている人とレベルは大差なく、むしろそれ以上のクオリティの方がたくさんいると思います。
瑛人さんの歌詞の是非や、瑛人さんが今後食っていけるかどうかはまた別の話。今はただ、「香水」に酔いしれる時間を与えてくれた瑛人さんに感謝するだけです。
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