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【Educussionレポート】 人と話すことで、また違う色の熱狂が生まれる。

5月23日(土)に開かれた「第2回エデュカッション(Educussion)」、レポートの第2弾を書いてくれたのは、中学1年生の小池龍之助くんです。
エデュカッションは、ラーン・バイ・クリエーションのワークショップ・デザインチームが企画したオンライン教育会議。
Zoomの画面上に大勢の参加者が集い、世代やハンディキャップを超えて熱く語りあいました。今回、みんなで話し合ったのは「熱狂」について。
熱狂とは何か? 自分が熱狂する瞬間は? 自らの意志で手を上げ、学生ライターとして参加してくれた龍之助くんが、何を感じ取り、どんな気づきを見出したのか。渾身のレポートを、ぜひともお読みください。


人と話すことで、また違う色の熱狂が生まれる。


僕はエデュカッションに参加するのは2回目です。
1回目に参加して、思うことがあったため、2回目も参加しようと思いました。その思ったこととは?
それは、多種多様な参加者がいるから、自分の知らない視点に気づけるということ。
自分と違う視点があるから、話し合いが深くなるということです。

熱狂。これが今回のテーマです。
みなさんは熱狂と言われるとどのような色が思い浮かびますか?
僕は、熱い感じから赤色が思い浮かびました。
今回は、この熱狂についてグループに分かれ、2回の話し合いをしました。1回目は自分の熱狂について話し合い、2回目は、熱狂を持ち続けるには?というお題です。

まず「自分の熱狂する時はどんなときか?」これを問いかけられました。
僕がパッと思い浮かんだのは、昆虫採集と実験でした。
自粛前、僕は昆虫採集に熱狂していて、春休みやゴールディンウィークには、キャンプ場などで昆虫採集をする予定でした。
しかし、思いもしない新型コロナの影響でその予定は全てキャンセルに。自粛生活が続き、多くの自由が奪われました。
その反面、与えられた自由もありました。それは自分の興味を見つけられるということです。

対話の中で社会人の方がこうおっしゃっていました。
「今の時期に自分の好きをつきつめるということが大事」
その通りだと思いました。

そもそも僕が実験に熱狂しているのは、この期間があったからです。小学校の頃、理科は知っている実験ばかりでつまらないと感じていました。
しかし、今の期間、中学校の理科を学んでいると、まだ僕の知らない実験が数多くあり、自分が日常で思った疑問を実験してみることで、またさらに熱狂できるようになりました。
 
 次になぜ熱狂できるのかということを話し合いました。ここで、僕は、ある方の言葉が印象に残っています。その方は病気で外出が難しいのですが、Orihimeというロボットを使って、カフェで仕事をしているそうです。
その方は、「人に必要とされる。外出できなくても人とつながれる。だから熱狂できる。」そうおっしゃっていました。

僕はまだ中学生だから、社会に出たことがない。人に必要とされるという体験はないですが、人に必要とされるから熱狂できる、という視点を新たに自分の中に取り入れることができました。

そして次の問い。熱狂を持ち続けるには?
最初に、もうひとりの社会人の方がおっしゃいました。
「そもそも熱は冷めるものなのではないか?」
僕は、これは興味深い意見だと思いました。
そもそもの問いに疑問を持つ。これは自分にはなかった新しい視点です。
この方の意見を聞いて、1回火がついてそれをずっと維持し続けるのも、1回消火するのもそれは自分自身が決めることだと思いました。
また、1回火が付いたら、自分は何が好きかを心に留めておく。これも大事だと思います。

また、大学生の方は、「自分が冷静になること。周りの人からの影響。どちらも熱を継続する方法だと思う」とおっしゃいました。
つまり、他者と自分、どちらも熱を継続するには必要ということです。
そこで、僕は、他者という立場は、さらに2つに分かれるのではないかと考えました。
1つは、自分と考えが違う人、もう1つは、自分と考えが同じ人です。この2つの他者と話すと面白いと感じられる。だから熱狂が続くと思いました。
人からもらうインプット、外からの刺激によって熱狂は続くということなのでしょうか?

ここで僕たちの対話は終わりました。
ここまでで僕が思ったこと。

もっと話したい。

こういう期間があったからこそ、自分が熱狂できるものを見つけられる。
新型コロナは危機的状況である反面、チャンスの面もあると思います。
このミーティングも、学校が休校だったから参加することができました。
今は学校にも行けず、日常であまり会話ができない。そんな時にこのミーティングに参加し、自粛前に当たり前だった会話の大切さに気付くこともできました。

初め、僕が熱狂という言葉に感じた色は赤でした。
今回皆さんと熱狂について話し、僕にとって熱狂というのは、緑や赤、青、黄色などいろんな色になりました。
僕が昆虫採集をしているときに感じる色と同じです。熱狂には、熱とともに、集中や楽しさ、冷静さも含まれている。
話を聞いた方それぞれの熱狂の色も異なりました。
熱狂には、いくつもの色があり、人によって違う色。
だから、人と話すことでまた違う色の熱狂が生まれるのではないでしょうか?

文章
小池龍之助|Learn by Creation ワークシップ・チーム 学生ライター

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こちらは、中学2年生の井上はるかさんによるグループセッションのグラフィックレコーディングです。(小池君とは別のグループセッションを描いてくれました。)
スペシャルサポーターとして全体のグラフィックレコーディングを担当してくださった東郷さんに影響を受け、イベント終了後に初めてのグラレコに挑戦したそうです。ぜひこちらもご覧ください。

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グラフィックレコーディング
井上 花歌|Learn by Creation ワークシップ・チーム 学生グラレコライター

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