「Learn by Creation 活動説明会 & ワークショップ型交流会」イベントレポート
Learn by Creation はプロボノというプロ意識のあるボランティアの皆さんで活動しています。昨年度から「創る」から学ぶ、という新たな学びの文化をメンバー内も楽しみながら、参加者の皆さんと共有することで、少しずつ仲間が増えています。しかし、今年は新型コロナの自粛とスタート時期が重なったことで初期からオンラインで活動することになり、新たに関わりたい方に門戸を開くことができないままきておりました。
そんな中、無事ゴールデンウィークに幾つかのイベントがスタートできたこともあり、オンラインイベント参加者の方々の中から、Learn by Creation の活動に関心があると手を上げてくださった方々が大勢いらっしゃいました。嬉しい悲鳴ではあるものの、オンラインでしか会えない時期に、活動の紹介と具体的な関わり方で終わってしまうのは、お互いのつながりや理解を深めることにならないのではと思い、交流ワークショップ型説明会という新たな形を考えました。
交流ワークショップ型イベントの目的
Learn by Creation が大切にする対話や協働を通じて「共に創る」体験を体感して頂ければという思いでデザインしたワークショップは、はりきりすぎてモリモリな内容となりました。まず 自身の学びへの思いに気づき、共有を通じて集まった仲間とつながる時間をという願いでデザインしたワークショップは、3つのワーク(アイスブレイク、ストーリーテリング、仮想未来体験)を仲間で持ち寄りかなりモリモリな内容となりました。反省としては活動の具体的なお話がかなり急ぎ足になってしまったことです。もっと丁寧に説明してもらいたいという方もいらしたと思いますので、次回への反省材料とさせて頂きたいと思います。
今回は20名の参加者と、11名のLXCメンバーが集まりましたが、ソーシャルディスタンスの今だからこそ、意図を持って多様な仲間が集まる楽しさと可能性を感じました。
本レポートが Learn by Creation の活動に中から関わってみたい方のご参考になれば幸いですし、今後志の近い方々でグループとして活動されたい方への参考となれば何よりです。
そしてここからは、当日集まった Learn by Creation のボランティア希望者皆さんが書いて下さった、参加者視点でのイベントレポートです。このレポート自体も「共に創る」体験になればと思ってお声がけをしたところ、快く皆さん書いてくださいました。これからどんな創発は共創の機会が生まれるのか、今から楽しみです!
参加者の皆様によるイベントレポート
Learn by Creation は、様々な(異業種、異年齢の)仲間が、世界の最新の教育を学び、考えて感じ、そして取り組む活動をしています。昨年は『新しい学びを知り、共に考える祭典』が開催されましたが、今年はオンラインで対談やワークショップなどが行われています。私はゴールデンウィークに開催された対談イベントに参加したことがきっかけでボランティアに興味を持つようになりました。
気軽な気持ちで参加したのですが、普段交流のない様々な立場の方々との各現場の声をシェアしながらのワークは、楽しく学びある時間となりました。(因みに私のチームは小学校教員、大学非常勤講師の方とご一緒しました)
今回取り組んだ3つのワークはこのような形でした
・アイスブレイク - まずは楽しみながらお互いのことを知る時間
・ストーリーテリング - インタビュー方式で、聞く人/話す人/記録する人に分かれて発表
・仮想未来体験 - 10年後にタイムスリップをし、2020年にあった課題を成功させたという設定で ①プロジェクトの成果 ②苦労話 ③成功談 について話す
というワークをしました。
10年後の成功ストーリーを話すことで、とても前向きに今ある課題の解決法や成功のイメージが湧き、学びの多い時間になりました。
以下は、他の参加者の皆さんの感想です。失敗を恐れない経験が良かった、自分の大切なモノに気付けた、オンラインの可能性を感じた、理想と思う教育が浮かび上がってくる、など多様な意見が出てきました。
普段の日常から一歩離れて見ると、このように新たな気づきがあるのだなぁという体験にワクワクする交流イベントでした。今後機会があればぜひ皆さんも体験してみてください!
ライター:片山うこ/うこ/@東京
参加者の皆さんの感想
「LXCさんが大事にしているものが何か、という根本のところを伺うことが出来たことが良かったです。ストーリーテリングで「自分の根っこ」探しをしましたが、短時間でやったからこそ、根っこの中でも特に今の自分が大事にしているモノが何かを知ることが出来ました。仮想未来体験の時間も、自分がどこに向かいたいのか、何をしたいのか、を自分の中にはない視点から組み立てていくことが出来ました。これまでできていたことが出来なくなることが多く、自分の向かう先をどうしたらいいのかモヤモヤしていたのをスッキリさせることが出来ました。運営の方々も、生き生きとされていて、とてもいい団体だし、関わっていけたら自分の成長にも繋がるだろうな・と思いました。今回はこのような場を設けてくださってありがとうございます。」(長谷川夕起/うぇい/Y.H@京都府)
「アイスブレークでやった連想ゲームが印象的でした。間違ってもいいから発言することに、私はどうしても躊躇してしまいます。正しい答えを重要視する日本の教育から与えられた影響は、少なからずあると思います。クリエイティブな力を育むためには、失敗を恐れても進んでいくマインドが必要ではないでしょうか。LXCさんのワークでは、「どんどんやってみよう!」という後押しがあるおかげで、積極的に取り組むことができました。LXCさんの考え方が日本の教育に浸透していくことを願っています。」(桑原風人/桑原/K.K@大分)
「対話型のオンラインワークショップの参加は今回が初めてでした。初対面の方とオンラインという形式での対話にはかなり勇気がいりました。私のPCの不具合で顔出し出しが出来なかったのが申し訳なかったのすが、かえって自分の気持ちを素直に伝えられたかと思います。日々感じていることを言葉に出し、それに対して返答が返ってくることにより、自分の思いが明確になり、さらにどのように発信して勧めていくのか整理されました。同じテーマ、目標を持ち語り合える人がいるというのはこんなにも力になるのだなと、改めて感じました。今回だけにとどめずに実生活に戻っても実践する足掛かりにしていきたいです。今後リアルとオンラインが相互に作用しあう学びの可能性を感じました。ありがとうございました。」(坂口弥生/保護者 やよい/@京都)
「LXC運営スタッフの作ってくださる和やかな雰囲気によって、今回もリラックスしてイベントに参加することができました。ワークショップの中で特に印象的だったのが,ストーリーテリングのセクションです。深い学びという根源的なテーマでしたが、参加者同士でのインタビューといった形式をとることで自分の思いを俯瞰的に考えることができたと感じました。またほかの参加者の経験や考えを聞くことで、自分の思いが「根っこ」の部分で他者と共有されていることを再確認することもできました。
オンライン上でもこうした協同的な学びを体験できたことは、これからの授業を考えていくうえでもとても参考になりました。
今後もこのような様々な立場の人たちがつながり,学びあえるような場を一緒になって創っていけたらと思います。この度はありがとうございました。」
(窪庭勇輝 / 高校教員 くぼ / 茨城県)
「オンライン上で交流する上での技術的なことのほかに、小部屋を使って参加者とアイスブレイクする手法とその手法の面白さに気づくことができました。
「学びのストーリーテリング」では、これまで振り返ろうとしてこなかった自分の「根っこ」の部分に気づかされました。「根っこ」の部分が、他の参加者の方と共感できる部分があり、自分はLxCに引き寄せられるべくして引き寄せられたのかな?と感じました。
「仮想未来体験」では、自分の考える目的地や、そこに向かうことを制約しているものを考え、その制約がなくなったらどんなことをするのかに向き合うことで、「自分が本当にしたいこと」を知ることができました。10年後の2030年に、この10年間を振り返るインタビューを受けるという設定で、自分は学校の校長先生になっていて、妄想の世界では何でも言えてしまうなと感じました。楽しく学べる機会を作っていただきありがとうございました。」(田中めぐみ/中高教員 田中/京都府)
「LXCのイベントに参加させていただいたのが、今回で2回目です。運営スタッフの皆さんがとても丁寧にサポートしてくださり、オンラインでのワークショップは初めての経験でしたが、充実した時間をすごすことができました。
特に、2030年の未来へタイムスリップし、描きたい未来の世界の中で10年を振り返りながら、インタビューをうけるという活動が楽しかったです。今は実現できない理由となる”障壁”を取り払うことで、自分が理想とする教育の世界が具体的に浮かび上がってくる自分に驚きました。今の日本の教育のあり方を考えたい、問い直したいと思っても、1人では無理な壁があります。しかし、同じ志をもつLXCの皆様とだったら、壁を取り壊すことができるのではないかという希望を感じました。決して、教員だけの集団ではなく、大学生から一般企業に勤める方、保護者、中高生など、色んな立場の方の生の声を聞き、考えを共有できる場であることが、LXCの魅力だなと思いました。この度は、貴重な機会をいただきありがとうございました。」(庄司佳世 / 小学校教員_かよ / K.S@東京都)
「とにかくご参加の皆様の意識が高く、そこには世界の教育をふまえた上での論議がなされます。志も、思いも格別な方ばかりなので、同じゴールを描く方々とのご縁がかけがえのない時間と学びになりました。昨年のリアルイベントにも参加させていただきましたが、基本に世界の教育の最先端の考えがあるレベルの高さに感嘆致しました。今年はオンラインだからこその利点で、より多くの方々と身近に集え、意見交換出来、充実した時間となりました。短時間に濃厚過ぎる内容。考え尽くされた企画と臨機応変な時間配分で、私自身「10年後の理想を現実にさせる力と学び」を頂きました。そして何より、理事の方々のお人柄と、ご経験やお力が素晴らしく、ご一緒にお手伝いさせていただけますことが幸せと感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。」(片山うこ/うこ/@東京)
ここまで読んでいただいた皆様の中には、「これから関わりたい場合はどうすれば良いのかな?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
Learn by Creation 2020 の現在活動は、今年は8月一杯の予定です。秋以降については現在考えておりまして、再開の際には改めて仲間募集をさせて頂きたいと考えております。Learn by Creation のフェイスブックページやツイッターでもお知らせをしていきますが、確実にお知らせを受け取りたい方は、こちらのフォームから、Learn by Creation のメールマガジン「つながレター」への購読をお願いします!