「初めてのキスはいちご味」とか「王子様が迎えにくるとか」とかそんなメルヘンチックな偽乙女(笑)みたいな言葉吐き捨てといて君が聞いてる音楽はふわふわした曲じゃなくてロックなんでしょ?
君がどんな曲聴いてるとか、どんな服を着てるとか、君の通ってる大学とか、どんな肩書き持ってるとか、そんなの気にせず君のことが好きだよ。
一緒にスーパーに行く仲になりたかったけど、君は夜を一緒に過ごす方が特別って思うんでしょ?
それは体目的だから?もし仮に体目的だとしても君の頭の中にはきっとまだ純粋ピンクがあるよね?
でも、私見ちゃったんだ。
ファミレスで君が他の女の子と笑いあってるところ。
君がそんなにかわいい笑顔持ってるなんて私知らなかったよ。
私が1番嫌なのはホテルで浮気されるよりもそうやって他の誰かと笑いあってることだよ。
だって、ホテルでの浮気はただの欲かもしれない。でも、ファミレスで笑い合うのは心がそこにあるってことだから。
それならいっそ、知らないままでいた方が楽だった。でも、君が楽しそうに笑う笑顔を見てしまったから、もう目を逸らすことができないんだ。
私じゃない誰かと笑う君が、こんなにも遠い。手を伸ばしても届かないその距離を、どうしようもなく思い知るたび、本当に失うってこういうことなんだって。
だからせめて、私といるときくらい、ちゃんと私を見てよ。
デートのとき、メイクや香水を変えたら気づいてほしいし、ふとした瞬間に撮った自撮りを送ったら「かわいい」
ってたくさん言ってほしい。
ちょっと露出の多い服を着たら、少し拗ねた顔で「着ないで」って言ってほしい。
そんな小さなことでいいから、私だけを見てほしいのに。

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