恋と深空3.0を控えて、世界構造の確認と再解釈
注意点:ネタバレ、ゆるふわ考証
こちらのノートは、☆5☆4や秘話、全組織・全登場人物のSNS投稿、これまでのメインストーリー、背景画像、あらゆる部分から汲み取り(そして深読みと思い込み)があるため、新規の方はご注意ください。ネタバレの上で個人的解釈が展開されます。読了後の苦情は受けかねます。(反証は大歓迎です)
また、私のnoteの主軸は物理考証、なんちゃって科学に挑もうとしていますが、なんせ場の量子論をかじった程度なので色々ガバいですがご了承ください……超弦論や素粒子ネキいたら講義おねがいします。受講料払います……(ガチで)
1. note作成の動機と前回振り返り
文字通り殴り書きだった前回のノートが雑過ぎるので、正直振り返るも何もといった感じですが……。
(読みにくいものにお目通しいただいた方、ありがとうございました)
前回導いた(?)私なりの恋と深空の結論としては
全体世界観は、マルチバースであり決定論的世界観(時間は流れておらず、全時空がそこに存在している)で、自分(主人公)が決めた時空とそれに沿った時空が宇宙となる
→物語のメッセージ性的なところは、あなたの選択であなたの世界は変えられる、といったところに落ち着くのでは物理法則としては、場の量子論的世界観
主ちゃんは量子コンピューター的な性質がありそう
こんなところだったと思います。この結論予測はあまり変化せずですが、時空構造については、前回の土台をもとに解像度をあげられる部分がありそうだったのでメモ。
場の量子論から発展して、量子情報や超弦論分野の影を見たためです。
よくよく外伝や深空時代の公式アカウントを読み返すと、ほぼこの線で進むんじゃないかなと思い込んでる次第です。
i)3つのオススメ映画
突然のオススメ。前回冒頭にも記述しましたが、私のこんな独り言を閲覧いただくより、以下3点の映画or小説を摂取された方が予測として明確だと思いますので、冒頭に書いておきます。それを差し置いても超傑作なので、ぜひに。(布教)
インターステラー
→時空の超え方などの物理学的解釈、愛の物語が物理現象を超えるというか繋ぐ描写、セイヤ中心に人生観メッセージ(arrival)
→時空を超える意味、運命に対する主人公やカレの対応の仕方わたしを離さないで
→流星軸(もしかしたらフィロスも)寮生たちが星核へと身をささげるまでの経緯や、瑞々しくもほの暗い青春
ii)「意識エネルギー」と「ホワイトホール」
あの後の2.0のセイヤの外伝や深空時代の公式SNSで、「ホワイトホール」について、明確に言及されたことが個人的にとても驚きで、前回自分でnoteに書きながらも、妄言すぎるかなとおもったり。
そもそも現実でも現代物理学分野でかなり学際だし、そもそも、乙女ゲームは恋愛がメインで科学考証よりもロマンスメインなのでは……?と思っていたので、まさかまさかで嬉しさと安心と不安の3つで心がぐちゃぐちゃです。意識エネルギーという概念の面白さや、なぜホワイトホールが(個人的)祈りになるのかは後述します。
ここらへんのぐちゃぐちゃの整理のために書きます。主に自分の心のメモ整理というスタンスは変わりませんのでご容赦ください……
2. 物理表現で考える、臨空の過去と未来の構造アイディア
※以下
・セイヤ外伝(8章後の分岐)「一匹狼の船出」セリフ
・深空時代SNS「我々はいずれ深空の果てにたどり着く」
引用が入ります。ほかにも冒頭にお話ししたとおりネタバレが多分に含まれますので、閲覧非推奨です
「特異エネルギーとは生命体の意識活動によって生じる、宇宙では観測できないダークエネルギーであり、深空トンネルの向こう側はダークエネルギーの力場になっている」という新たな説が出てきた
Q.:深空トンネルは時空を歪めていると言われています。では、その中の意識エネルギーを得ることで未来を知ることが可能なのでしょうか?
A:いわゆる「過去、現在、未来」というものは、今の私たちが認識している「時間上」の概念にすぎません。しかし、時間とは本当に存在するのでしょうか?私たちの言う未来は、宇宙全体からすれば、既に発生したことかもしれません。
まず、この記事を参考に、「意識エネルギー」と量子情報論(講義)、ひいては超弦論への結びつきなどを自分なりに紐解いてみようと思います。
「意識エネルギー」の認定:特殊相対論的世界観から量子情報論的世界観へ
i)意識エネルギーの物性:量子情報的世界観
深空時代『我々はいずれ深空の果てにたどり着く』、より意識エネルギーの2048年現在での物性をまとめてみる
意識は人が死ぬまで存在し、何も無いところからは生じない
周囲の環境に散在している可能性がある
死んだ生命が増えるほど、意識エネルギーは増える
深空トンネルの向こう側が力場であっても、一つの力場に集束するのは不可能
→ホワイトホールに関連。情報(=エネルギー)量保存則の矛盾へ深空トンネルは時空を歪めていて、(文脈上)歪みは意識エネルギーが作っている
深空トンネルから意識エネルギーを取り出す、というアイディアが考案されているが、量子性のような性質により否定されている
この深空時代の投稿がかなり本筋を示している気がして、去年7月時点でぼんやりと描いていた青写真が、この記事によって具現化する過程が示されたと思っています。記事のコメントまで情報濃度濃い……
ii)量子情報的世界観とは
物理的に『情報』とは何かと考えると、いくつかの定義がありますが、ここでは『クロード・シャノン』の情報理論にまつわる記事を参考に案内しておきます。
私の解釈では、物事を起こる確率と起こらない確率で二つに分別して再カプセル化した状態。つまりまだ起こっていないこと全てです。私たちの行動や、深海での化学反応、すべてが情報です。
起こりにくいことが起きた時ほど情報量は大きくなり、逆に、太陽が東から上って西から沈むことを私達からみたとき、これは当たり前なので「情報量は0」となります。
つまり、この世界は情報でできていると考えます。思念や思い出すべての概念的なものも、逆に物質的な物すべたが、どこかでエネルギーをもったパズルのピースである、ということです。
外伝「一匹狼の船出」から見える決定論かつ量子情報的世界観
・「記憶から磁場が生成されている」
→記憶という情報をエネルギー素子として、磁場という階層の異なる時空間が存在している
・「時空座標パラメタ」
→過去も未来もない、全時空が存在しているからこそ、時間の流れの行き来ではなく、全部の「起こりうること」が全宇宙に広がっている。だから、座標のパラメタ設定でワープしていける感覚
・「ゲンの磁場の中で展開されている宇宙船の方が、臨空市のものより完全で精巧」
→記憶のメモリ鮮度が何らかの理由で高い
量子情報という観念は、私たちの世界を構成する原子という意味での粒子なども、一種の情報であり、超弦論さえも飛び越えた抽象的な状態さえエネルギーとカウントしています。この宇宙の総エネルギーを、粒子や波動という枠組みをさらに包括的に、「情報」という観点で観察する領域だと考えています。
iii)Evolverたちはマクスウェルの悪魔なのか:熱力学第二法則の(部分的)破れ
熱力学第二法則とは:温度が一定の熱源から正の熱を取り出し、これを他に何の変化も残さないように仕事に変えるサイクルは存在しない。そのようなサイクルを第二種永久機関という。従って、第二種永久機関は存在しない。
訳:環境から、実際に使えるエネルギーを直接取り出すことはできない
もっと訳:冷めたコーヒーはひとりでに元の温度に戻らない。時間は戻らない。
エネルギーは、必ず高いところから低くなります。
この法則はこの全宇宙を司る絶対的な縛りです。本当です!(説得力無)
これだけ覚えて行ってください!!!!(本当)そうするとこの後の妄想の入りがいいかも……
ちなみに、「エネルギー」は主に熱だと思ってください。熱は、原子や分子の乱雑さによって生まれます。
お湯の方が水分子が激しくダンスしていて、水はゆるやかにステップしている感じです。
上手くエネルギーが取り出せない一方で、実際にこの世はどこでもなんでも何らかのエネルギー(=熱)を持ちます。
(空気や水、お菓子の包装とか、本当に何でも)
”使えるエネルギー”を”取り出せない”、というのは、元々森羅万象に宿るエネルギーは無秩序に存在していることが第一の原因です。
例えば、空気のエネルギーで直接車を動かす、つまり「方向を持ったエネルギー」に変換することは至難の業です。無秩序なのですから。よく聞く、再生可能エネルギーの研究なんかも、ここらへんが行き止まりポイントです。
ーー記憶や認知、思想などといった意識の一部は、私たちが死ぬまで存在し続けます。エネルギーは何もないところから生じたり消失したりするものではないので、これらの「意識エネルギー」は周囲の環境に散在している可能性があります。つまり死んだ生命が増えるほど、宇宙に蓄積される「意識」エネルギーも増え、宇宙はますます大きくなっていくのですーー
2048年の臨空でも、熱力学第二法則に世界は従うようなことを言っているのがとても興味深いです。
さて、無秩序なエネルギーを秩序立てたかったわけですが、この詰みゲーを解消する概念が、この無秩序なエネルギーたちを『情報化』することです。
例えば物を構成するのは、原子つまり素粒子ですが、その粒子ひとつひとつに位置のラベルをつけることで、エネルギーを一気に秩序立てる考え方です。
素粒子レベルで考えると、粒子の位置を厳密に操作できれば、物質や物性(たとえば、光を剣にしたり)を変えることも不可能ではなくなるでしょう。
熱力学第二法則を破ると、今まででは考えられなかった物理現象を生み出すことが可能です。一方で、熱力学第二法則を破ると、この世の物理法則は全て崩れ去ってしまいます。さてどうしよう。
そもそも、これまでの話だと、エネルギーに位置情報を加え、その情報をもとに整列させているのは誰なのか?と考える時に、この役割を担うのが『マクスウェルの悪魔』です。勿論、実際に超小さい悪魔が存在しているという事ではなく、現実世界では計算上の概念的存在ですが。
マクスウェルの悪魔(Maxwell's Demon)とは、1867年頃、かの物理学者ジェームズ・クラーク・マクスウェルが提唱した思考実験である。もし仮に気体分子の動きを観察できる架空の存在――「悪魔」がいたとすると、熱力学第二法則で禁じられたエントロピーの減少が可能になるのではないか、と主張した。
訳:熱力学第二法則を破れる、つまり、時間を戻したり時空を飛んだり、特殊な物理現象が可能にする存在がいる可能性がある
今日から『マクスウェルの悪魔』と仲良くなれば(もしくは私たちが彼ら彼女らになれば)、私たちもEvolverにもなれるかも!(適当)と思いきや、まだまだ問題はつきません。
一見して、覆水盆に返してしまうような魔法使いマクスウェルの悪魔くんでしたが、実際は、彼もしっかりと代償(エネルギー)を消費します。
エネルギーは高いところから低いところに流れます。必ず。無い袖は振れません。
では、マクスウェルの悪魔は何を食べて計算を行っているのでしょうか?といったところが現代物理でも最難問でした。
マクスウェルの悪魔は、「情報」を食べて、情報を得ることで、エネルギーを得ていたのです。
このエネルギーを得るために、マクスウェルの悪魔は、計算を行うたびにメモリに記憶と、記憶の削除を行います。また、記憶の削除のときに得られるエネルギーが大きく、その連続を記録して追っていくと、しっかりとエネルギー熱力学第二法則は守られていたのです。
エントロピーの増大は、観測を行なったときではなく、むしろ行なった観測結果を「忘れる」ときに起こるのである。 すなわち、悪魔が分子の速度を観測できても観測した速度の情報を記憶する必要があるが、悪魔が繰り返し働くためには窓の開閉が終了した時点で次の分子のためにその情報の記憶は消去しなければならない。情報の消去は前の分子の速度が速い場合も遅い場合も同じ状態へ遷移させる必要があり、熱力学的に非可逆な過程である。 このため悪魔の振る舞いを完全に完了させるためには、エントロピーの増大が必然のものとなる。
訳:エネルギーの増大は、「忘れる」ときに起こる。繰り返し第二法則を部分的に破るためには、記憶を削除して、つぎの粒子の整列情報を記憶しなおす。この情報の削除と再記憶を繰り返すと、マクスウェルの悪魔はエネルギーを普通に消費していたのです。
秘話の中のスエさんの記憶によると、主ちゃんは小さな頃、実験体として意識を得ては、死を迎え、死を迎えるほどのにエネルギーを増して、やがて安定状態に遷移していきました。ピタリとハマる感じがします。
このエネルギー消費を限界まで効率化するときに『ランダウア―限界』という視点が登場します。
これ以上は話が長くなるので割愛しますが、シンなんかは、このランダウアー限界を生体移植式コンピューターなどで、現状で極限まで統制された存在だったら切ないな……とか思ったり(心拍数高いのも納得いく)
こういったシステムは、現代の古典的コンピューティングでは限界があると思うので、量子情報的、情報熱力学的コンピューティングが臨空市では研究が進んできてるなんじゃないかなと思ってます。
この「マクスウェルの悪魔」の機構に目をつけ、エネルギー収支を限りなく無限に近づける=無限のエネルギー機関を生み出すために、EVER、もしくはロールバック隊に関する組織某が「ブラックホール」に目をつけているのかなと思いました。後述予定ですが、ブラックホールは(言ってしまえば全宇宙自体ですが)最大の情報エネルギー源だからです。
ロールバック隊という存在と時空構造:超弦論的世界観へ
全体的な時空構造について、与えられた情報から、淡い決定論的世界観(本質的には時空の流れはない)どまりでしたが、状況がすすむにつれて、Dブレーンやホログラフィック宇宙など超弦論的色が強くなってきたかもな……とも思っています。
超弦論で記述される中の、ホログラフィック宇宙論についてまず紹介します。
極めて(危険なほど)簡単に言うと、私たちの宇宙は、より高次元の宇宙に平面的に存在しているという仮説です。たとえば、恋と深空自体がそんな感じです。非常に超現実的で3D立体的ですが、スマートフォンの画面からは彼らは出てこられません。
※こんな言い方してごめんなさい。乙ゲーでも中途半端でも物理考証したい変な人なんだなと流していただきたく何卒……
※Dブレーンやホログラフィック宇宙を、しっかりと超弦論をやってる方が聞いたら、本当に雑で以降の内容についてはアナフィラキシーショックで失神されそうですが、バカが必死になってるお遊びだと思ってご勘弁ください。注釈ばっかりですみません(っ◞‸◟c)
さて、この3次元を覗き込めるような2次元平面を作っているいるのはなにか?と考えたときに、これがひもになる、という仮説です。
超弦論というのは、この世界を極めてミクロな状態で観察する学問です。
作中でも、私達はみな星くずからできている、とセイヤさんが教えてくれていますが、本当にその通りで、一般的に私たち人間は、原子の超巨大合成物体としてできています。
しかし、原子はさらに分割でき、17種類の素粒子という小さな粒子で構成されています。
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この素粒子は、これ以上分解できないと粒子の世界では定義されていますが、この素粒子の性質を決める、さらなる構成要素を「ひも」と考えるスタイルが超弦論の概説です。
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この弦には、開じた弦と閉じた弦があり、この弦の振動により物質が決定されるという世界観です。つまり、この世界は粒子だけではなく、波動で出来ているという考えです。
▼超弦論の性質を宇宙イチ雑まとめ
大きさ:原子>素粒子>開いたひもor閉じたひも
閉じたひも:重力の方程式→アインシュタイン方程式
開いたひも:光(電磁気)の方程式→マクスウェル方程式
ありがたポイント:重力の事を光で説明したり、光のことを重力で説明できるようになる
加えて、この超弦論のなかで、『ブレーンワールド』という考え方があります。
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上記の図のように、開弦(=例えば、『光』を司る光子)はDブレインという時空の膜から離れられませんが、閉弦(=例えば、『重力』を司る重力子)はDブレインの上を浮いているので、時空の膜から離脱することが可能です。
まるで、光のEvolであるセイヤは時空を超えているようで、時空をたどる、いわば時空に縛られた存在で、重力のEvol(に準ずるもの=マヒル?)をもつものは、たやすくそこを乗り越えられる、もしくは俯瞰できる存在のようで、これが物語に反映されていくとしたら面白い一方で、とても孤高の存在で切ないと感じています。
たとえば、セイヤはある時空(例えば臨空軸内)で空間移動が可能ですが、重力Evolを持つものは、時空間の移動が可能かもしれないという話です。
エーテルコア
よって、主ちゃんやシンの目に入っているコアエネルギーは、物質的にはエーテルコアという宝石みたいなやつなんでしょうが、物性としては、とても便利に振動を変えられることができるひも、といったところでしょうか。
※また補足するかも項目
ひも理論的ブラックホールはエサとなったのか
「マクスウェルの悪魔」の項目で書いた通り、「情報」は自由度が高く、一つ一つは形がないですが、無限のエネルギー源です。
ブラックホールは、事象の地平面を抱き、入ったら抜け出せないというイメージはあるかと思います。
もう一つの特性として、この情報を底なしに抱えるのがブラックホールです。
ブラックホールには大きく2種類あり
回転しないブラックホール:失点系(一般相対論)
回転するブラックホール:体積のないリング(ひも理論)
回転するブラックホールは超高速で、光速度を超えて、時空を引きずりまわすほどです。この時空の領域を「エルゴ球」といいます。
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エルゴ球に入った物質や電磁波は、時空自体が光速を超えてしまうので、無理矢理に引きずられて光速を超えます。
また、エルゴ球は超高速で回転しているため、事象の地平面=時空が無限的に減速して実質の停止となる=抜け出せないと言われる所以の領域から脱出が可能です。
エルゴ球が、ブラックホールからの脱出を叶える可能性があります。
エルゴ球にに侵入するだけで、上述のような状態からもわかるように、膨大な量のエネルギーを受け取ることが可能です。
『星降りの森』とは、上述までのような、エネルギー供給を目的としていたブラックホールの生成特異点=他時空間への入り口のような場所なのかなあと思っています。
一方で、ブラックホールはブラックホール情報パラドクスという矛盾を抱えています。
ブラックホール情報パラドクスとホワイトホール
ブラックホール熱力学によれば、ブラックホールの性質はブラックホールに落下した物質とは無関係に決まる。すなわちブラックホールに落下した物体の情報は失われるとされる。一方で、量子力学においては情報は常に保存されるとされる。
訳:ブラックホールは全てを飲み込む=情報エネルギーを飲み込み続けるが、その情報は消えてしまう。しかしこれは、熱力学第二法則を違反する。一方で、量子力学観点ではエネルギーは消えないように保存する仕組みがある。
この宇宙は、「情報」で出来ている
前述してきた内容から
物体は原子の性質の組み合わせで出来ている→原子は素粒子で性質が決まる→素粒子の性質はひもが影響している
「性質」とは、原子つまり素粒子やひもの並び順であり、並び順は「情報」である
例)ダイヤモンドと鉛筆の芯は、同じ炭素でできていて配列だけ違いますこの原子でできた事象をすべて、文字通り森羅万象抱える宇宙の情報量は膨大
つまり、死にゆく星としてすべてを吸い込むブラックホールですが、膨大なこれらの情報はどうなってしまうのでしょうか?
なお、熱力学第二法則は絶対です。
このパラドクスの解明はいまだになされていません。しかし、いくつかの予言は与えられています。
情報は消えてしまう
別の宇宙に保存される(アインシュタイン=カルタン理論)
情報(=エネルギー)は保存される
→情報が投入されると、その分ほんのわずかにブラックホールの表面積が多くなり、メモリとなっているブラックホールは保存量を上げていきます。取り出すときは『ホーキング放射』を適用すれば可能でしょう。この仕組みは、前述した『ホログラフィック原理』と呼ばれているようです。
全宇宙は宇宙の地平面上に「描かれた」2次元の情報構造と見なすことができ、我々が観測する3次元は巨視的スケールおよび低エネルギー領域での有効な記述にすぎないことを示唆する。
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「超弦論的世界観」の項目でもほのめかしましたが、この宇宙は、ただ投影された2次元の世界という事になります。深空のキャラクターたちは深空の世界では3次元空間を生きていますが、私達から見れば2次元平面であり、深空の宇宙を孕むスマホの内部は、画面のような色彩はありません。(ごめんさいい……)
さて、このホログラフィック宇宙論を叶えるために必要な要素をピックアップしてみましょう
ワームホール
2次元の時空を折ってつなげたら、別の宇宙に行ける仮説ホワイトホール
ブラックホールで吸い込んだ情報を、ホワイトホールで別時空に排出すれば、情報は消えず、第二法則も保たれるというもの
参考文献:https://www.newtonpress.co.jp/separate/back_astronomy/mook_230710_2.html
ブラックホールの果て、深空の果てがホワイトホールという予言。
ホワイトホールがワームホールとする主張
ブラックホール→ホワイトホール→ワームホールとする主張
などなど、まだ未確定で、向こう数十年~数百年は膠着する議論分野なのではないかと思ってます。とかおもったら、EVERみたいなのが本当に出てきて、案外もっと早く解決するかも……なのが物理学の恐ろしいところですね。
EVERのやりたいことは、概ね
・星が生まれる→人が星に生まれる
だったこれまでを逆回し(第二種永久機関を作るように)して
・(自然に)生まれた人から星を生む
試みをしているのではないかと見積もっています。
人が生きて、この世界で様々な経験を重ねることで、自然から意識エネルギーを獲得し、その意識エネルギーを回収することであのハイテク社会を支えていくのではないでしょうか。
3. ホワイトホールは祈りとなるのか
前回、ホワイトホールの大まかな仕組みについて説明しました。
ざっくりまとめると、ブラックホールの反転バージョン。つまり、特大エネルギー放出口、もしくは噴水みたいな感じです。
セイヤは、はるか昔、もしくは未来ではなく、「はるか遠く」から臨空時空にやってきました。その方法は、記述的にもしかしなくとも、事象の地平線を抜け、ワームホールを利用したものでしょう。
ワームホールの成り立ちは、重力が極限まで肥大化し、特異点=事象の地平面が発生。その事象の地平面を、先ほどのエルゴ球になんかにEvolの力か、運の力かで乗り切り、脱出し、臨空市に「墜落」してきたセイヤですが、この「墜落」を可能にしたものがホワイトホールなのではないかと読んでいます。
ここまでの流れをまとめると、意識エネルギーが堆積した世界で、その情報量が極限値まで肥大化したブラックホールに、セイヤたちhは何らかの方法で到達し、落下したとします。
特異点では、速度も集束してきますから、永遠の停止、時間の檻に閉じ込められることとなります。
しかし、そもそもブラックホールで吸い込み続けた情報はどこへ溜まっていくのでしょうか。
風船に空気をいれすぎたら破裂してしまうように、ブラックホールにも吸い込む極限が来るor排出口がある=ホワイトホールの誕生となります。星は、宇宙は、遥か未来で限界を迎えていたのでしょう。
恐ろしいことに、ブラックホールもあくまで星です。星は生まれ、そして死ぬことができます。
そして、星は人の意識から生まれることを示唆されています。限界まで情報を詰め込まれては意識エネルギーを利用され、また限界まで意識エネルギーを詰め込まれ、やがて星は死んでいくという経路だったらあまりにも切ない最後です。
しかし、ホワイトホールは実際には捨てる前の地球へ、臨空市へと繋がっていました。星は、宇宙は、ぼろぼろになりながらも、決して記憶を消すことなく、どうにか保ち続けたのです。
この排出された情報量=意識エネルギーで、その意識エネルギーが人間の情緒的によきもの=たとえば愛など、をつなげていくような物語感でしょうか。
この意識エネルギーのひとつが「思念」であり、伝説中で、「吟遊詩人」のうたった内容なのではないでしょうか。
壊れてしまった宇宙の果てで、自分たちの人生を生きる。そのことで、宇宙のかけらを集め、世界をもう一度再構築する、選択していく。
誰もがいくつもの困難に遭遇しながらも、日常は横たわり、そこで生活を送っていく。
そんな大局観は、運命に抗うヒーロー物語だけでは描けない、悲しみも喜びもすべてを享受し、見つめ続ける。それでも生き続ける。そういった人間の営みへの賛歌へとなるのではないのか、といったところに祈りを感じていました。
ちょっと3.0の放送が来ちゃうので、またアプデ前に細かいところを詰め直せたらな~と思います。
なにはともあれ、3.0告知とアプデ、楽しみましょう!!!
兄さん……
(編集は今後も)つづく。
4.参考文献等
・https://www2.yukawa.kyoto-u.ac.jp/~hayato.kanno/pdf/string.pdf
・https://www2.yukawa.kyoto-u.ac.jp/~tadashi.takayanagi/ExUtalk.pdf
・http://cat.phys.s.u-tokyo.ac.jp/lecture/TD_20/Thermodynamics_0419.pdf
・https://www-utap.phys.s.u-tokyo.ac.jp/~suto/myresearch/KIT-2021Dec7.pdf
・https://www2.yukawa.kyoto-u.ac.jp/~tadashi.takayanagi/ChiNo.pdf
・https://event.phys.s.u-tokyo.ac.jp/physlab2011/sassi/13-14.pdf
・https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsai/34/4/34_587/_pdf/-char/ja
・https://www.ipmu.jp/ja/20150602-entanglement
・https://higgstan.com/basic01/
・https://research.kek.jp/people/mizoguch/wp-content/uploads/2016/09/ippankoukai_stringtheory2.pdf
・https://w.wiki/3zLp
・https://w.wiki/3Twg
・https://w.wiki/AQFB
動画
・https://youtu.be/4v7aVCMmlfU?si=SWJdSQaSZP7cciOh
・https://youtu.be/4v7aVCMmlfU?si=11FYCppL5OD33nF3
・https://youtu.be/IJ0Tu1byqSw?si=G7oH7RZk0NAiuzZP
・https://youtu.be/TCN41Hvwi2A?si=7hz2vtmhNGcC1AqP
・https://youtu.be/cXLKwgdgLNI?si=XBICO1W5Vbnr9kLY
・https://youtu.be/s8U3uI1YIjE?si=3QNc4WQJZzM5Smpz
・https://youtu.be/4eBsQobTyT8?si=rQpqMJsHwJlydgX0
・https://youtu.be/23mIw1zFqz4?si=mE_0oWB840pNSZcd
・https://youtu.be/UGaoB3P7EAU?si=qZB8r_QFDyXCd4Lu