何故真面目に働いても給料は減り続けるのか? 30年で最大600兆のただ働きをして来た仕組み。

これは単なる学の無い俺が、独自で調査して想った事ゆえ。
面白半分で完読して頂ければありがたい。

*輸出国家日本は罠
輸出国家=資源を高く買い、価値的に安く海外へ放出する。利益のしわ寄せは生産している日本人が無意識に負担させられている。海外に製品を売った決済はドル建てで1999年末の85兆円から2014年の367兆円、つまり毎年19兆円づつ増やして来た計算になる。

この利益を、国内にもたらす為には日本円に交換する必要があるが、日本には都合367兆円相当の海外向け利益を日本円に交換出来るだけの紙幣発行数が無い。
この記事を書いた数年前の段階で日本円の総発行総額は328兆300億円。
(アベノミクスでかなりばら撒かれた模様だが)
即ち、日本の国人から全て紙幣を奪っても変換出来ない日本労働者の利益が
海外で停滞している。

せっせと汗水垂らして働いた利益はドル建てのまま海外の人の為に使われる?

輸出国家日本の何が良いのか?

ニュースで流れる「貿易収支黒字化」。
一見、良い事の様に聞えてしまうが、一体何処から見た黒字なのか?


輸出とは?

日本から物やサービス(お金)が国外へ出て行く事。
日本が輸出だけする国だと仮定すれば、貿易の黒字額だけ実際の日本国内生活は貧しくなる。

物が外国へ出て行くだけなら植民地と同じ。

逆に輸入ばかりなら?

貿易収支は赤字だが、宗主権の様に繁栄するはず。
では何故貿易黒字化を礼讃するのか?
それは輸出の見返りに外国から必要な物資を購入し輸入出来るから。

輸出自体が目的では無く、あくまで輸入の為の外貨獲得の手段に過ぎないのに、日本政府&企業は輸出を増大させて海外から何を欲するのか?
特段、欲しい物も無く輸出を続ければ、貿易黒字だけを増加させた自らを植民地にする道を選んでいる事にならないか?

内需不振を輸出でカバー?そこに矛盾は無いのか?

日本の人口は減少を続け、国際競争の激化で国内産業は更に厳しい状況となっている現状、内需不振は当然でありその経済不振を輸出でカバーしようとする事自体に貿易の減点に立てば根本的矛盾があるのではないか?

貿易黒字は未収金。

外貨を国内銀行へ持ち込めば、日本円に換金してくれる。
そこで国内では使用出来ない「只の紙切れ」のドル札が国内で価値のある日本円に変わり、輸出した者は「儲けた」と感じるし1つの流れが完結する。
しかし、それは個人や零細企業の価値観で、国家間として見れば日本が例えばUSにドルの売掛金(未収金)を増やしただけ。

通常、企業監査で厳しく指摘されるのは売掛金の増加。
にも拘わらず、国家間の関係性では未収金である貿易黒字を「良い事」の様なイメージで受け止めるのは何故か?

対外純資産367兆円、3年連続で過去最高、24年連続で世界1位(2014年末)は良い事だったのか?
実際の資本の動きに着目すると。
貿易黒字:日本から出た資金より入った資金が少ない事。
資本収支は赤字となり未収金は対外資産となって外国へドル建てで残り続ける。

国内に戻って来ない資金は海外に於ける投資や証券、金融商品等に使われるらしいが残金は外貨準備金となっているはず。

2015年5月22日付けの財務省発表では日本の企業や政府、個人が海外に持つ資産から負債を引いた対外純資産が2014年末時点で366兆8560億円だったとされる。

それは2013年と比較して12.6%増加し、3年連続で過去最高を謳った。
しかしこれは前述のとおり、紙幣と言う紙切れが増殖するだけで物やサービスになって日本国内に戻って来なければ、労働力に対して未収金が増加するだけで労働者が生産した代金は結果的に海外の投資家や外国政府の物となり、海外で消費されている構図になる。

国内経済の基本であるお金の循環が途切れている。

元来、日本人が労働で得る筈の果実としての利益は日本国内に全て還元されるべきではないの?

貿易黒字がGDPを増加させるという。
紙幣が増えても動いても、実際に買える物が減れば輸出の恩恵は無い。
GDPはあくまで生産者側からの視点であり、ここに罠が潜む。
消費者側からは、海外から入って来る物が出て行く物より多い貿易赤字の方が物質的には豊かになり良い状態。
その観点からでは、物やサービスが日本から出て行く方が多い輸出貧乏に成る程豊かさの指標とされているGDPが増大する不思議。
言葉マジック。

対外資産が増えると何故給料は減るのか?

国税庁の統計に拠れば、1999年の給与総額は217兆4867億円。
2014年は203兆809億円で、この15年間に14兆4000億円減少し、外貨純資産は282兆円増加している。(2017年度外貨純資産は207兆8655億円)
資料とした統計と国税庁のpdfが削除されている。。

財務省公表の対外純資産は、1999年末の85兆円から2014年末の367兆円へ。
毎年19兆円づつ増やして来た計算になり、この15年間で19兆円づつ未収金を増やして国内労働者には14兆円づつ給料を減らした事になる。
注(2017年度:349兆1120億円、対前年末比+9兆8950億円、+2.9%)
この資料も削除(アクセス不可とされた)


日本銀行券発行総量(総額)
2014年度=270兆円、2015年度=13兆5700億円、2016年度14兆8700億円、2017年度=14兆8700億円、2018年度=14兆7200億円。
従って日本銀行券発行単純総額枚数は総額328兆300億で2014年末時点で366兆8560億円だったとされる対外ドル建て純資産は、日本国内の円をかき集めても換金しきれない。

なのに何故、未だ円安誘導するのか?!

未だに占領下に在る日本がUSのCSIS、ジャパンハンドラーに従い行った政策は。

系列取引や市場開放、規制緩和、大規模小売店舗法、海外より直接投資による産業構造転換、輸入農産物、水産物市場開放、独占禁止法の運用強化での国内談合禁止等。

これらにより発生した、損失や必要とした財政支出は超低金利になった1990年代から2005年迄バブル崩壊損失は家計=623兆円、企業=466兆円、金融=89兆円、政府=189兆円で合計1367兆円(三菱UFJJR&C調べ)。

日本経済&財政の苦境の出発点が、全て此処に在るのではないか?
貿易黒字が日本経済を苦境に貶めたのではないか?
あくまで個人として、拙い思考を巡らせたのだが。
あながち、腑に落ちてしまう。。。

商売の鉄則
安く仕入れて、高く売る。

円安の輸出重視行動は?
高く仕入れて、安く売る。

そのシワ寄せが労働者の労働対価搾取。
ドルでも良い。
海外に貯まりまくってる(絶対散財してるか隠してる)労働者から搾取した「利益」を全額還元せよ!

(2014年度の額でも国の人口で割ると、1人当たり305万7133円になる。)

想定最大対外純資産額600兆なら?
1人一律で500万円相当になる。