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2024/8/3 BALLET The New Classic 2024

こんにちは!本日は昨年8月(ヒエ〜)に行った公演について。
BALLET The New ClassicはKバレエのプリンシパルダンサー堀内將平さんと、フォトグラファーの井上ユミコさんがプロデュースする公演です。
2022年に1回目の公演があり、2024年は2回目。
1回目の時はクラウドファンディングと公演ドキュメンタリー上映会への参加のみだったので、待ちに待った本公演でした。

2022年の公演はクラシック作品の上演が主だったのに対し、今回は新進気鋭の振付家のコンテンポラリー作品や堀内さんの振付作品等がほとんどで、衣装・メイク・照明だけでなく、作品の内容もオリジナリティあふれる公演でした。

以下、感想。
全ての作品の感想はメモしておらず、漏れもあります。また、率直な感想を書いておりますので悪しからず。
『Anomalous』振付: Craig Davidson
佐々晴香さんのソロ。音楽がドラムの音のみなのが新鮮で格好良く、佐々さんの作り出すフォームのラインが本当に綺麗でした。しかし、アダージオという訳ではなかった気がするけど動きが少なく、振付が私には物足りなく感じられました。何より、これが素晴らしい佐々さんの1演目というのはもったいない気がしました。

『別れのパ・ド・ドゥ』振付: 堀内將平
中村祥子さんと中島瑞生さんによるパ・ド・ドゥ。盲目の女性とその恋人を描いたが、場面に入り込めず、あまり心を動かされることはありませんでした。祥子さんの衣装がオネーギンのタチヤーナに似ていたこともあり、最後の祥子さんが取り乱すシーンは、オネーギンの焼き増しくらいにしか思えませんでした。

『ロミオとロミオ』振付: 堀内將平
2つあまりしっくり来ない作品が続いていたが、そこへ来て、ロミジュリのバルコニーパ・ド・ドゥを、三森健太朗さんとマッテオ・ミッチーニさんの男性2人でやる『ロミオとロミオ』。
まず、馴染みの音楽に安心感。そして、作品自体もとても良かった。テンション上がった!
最初の方は二人が交互に同じ振りを踊ることが多かったので、健太朗さんの丁寧で素晴らしい踊りと、マッテオさんのざっくりとした踊りの違いが際立っていました。健太朗さんステキ!今回の公演で一番ステキでした。観たことがあるつもりでいたけど、ファンになりました。ちなみに、キスは2回ありました。

『シェヘラザード』よりパ・ド・ドゥ
海老原由佳さんと堀内將平さんによるパ・ド・ドゥ。曲はとても好きでしたが踊りを生で観たことがなく、楽しみにしていたけれど期待以上とはならず。ただ、海老原さんはめちゃくちゃ格好良いダンサーだと思いました。身体が薄くて、これぞバレエダンサーという感じ。
昨年末にバレエ団を退団されていたので、その前に観られて良かったです。

『海賊』よりグラン・パ・ド・トロワ
大矢夏奈さん、木本全優さん、三宅啄未さんによるパ・ド・トロワ。啄未さん、テクニックというかまず軸が強すぎ!だし、可愛い方だと思いました。コンラッドとアリの衣装がメドゥーラとミスマッチで、残念でした。特に、木本さんの衣装はシルフィードのジェイムズのようで、美しいと聞いていた御御足がよく見えず、残念。

『白鳥の湖』よりオデット
二山治雄さんによるオデットのバリエーション。
白鳥2幕のオデットのバリエーションは大好きなので、男性ダンサーだけど柔軟性の高い二山さんが踊ったらどうなるのかなととてもわくわくしていました。
しかし、演出が私には合わなかった。楽器を使用せず、歌手の方の歌声のみによる楽曲の演奏と、衣装・メイクの組み合わせで、白鳥というよりは未来の生物の舞という風に感じられました。そのため、二山さんの踊りは素晴らしいけれど、引き込まれず。

『ショパン組曲 〜バレエ・ブラン〜』振付: 堀内將平
総出演の2部。12名のダンサーそれぞれに見せ場がありました。振りは各ダンサーの意見も取り入れて作られたそうです。
タイトルを一つの作品として観た時に、まとまりがあるかと聞かれればそうとは思いませんが、錚々たるダンサーが集まった公演なので、非常に見応えがありました。
振りとしては、堀内將平さんと鈴木絵美里さん二人のパートがチャーミングで面白かったです。

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全体を通して、心踊る場面もありましたが、今ひとつだと感じることも多い鑑賞体験となりました。
しかし、観るもの全て自分に響く、毎度大感動、なんてことはない(そんなの嘘でしょ!)と思っているので、これからも色々な舞台を観て行きます。また、感じたことの言語化能力を向上させるとともに、建設的な感想を書けるようになることを目指します。

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