2024/6/2 K-BALLET TOKYO ラ・バヤデール
こんにちは!今日は2024/6/2(日)に観たK-BALLET TOKYOの「ラ・バヤデール」について書きます。この回は岩井優花さんと堀内將平さんの主演回でした。
舞台:古代インド
主要登場人物
ニキヤ:舞姫。毒蛇に噛まれ、死んでしまう。
ソロル:戦士。隠れてニキヤと恋仲にある。ニキヤの死後、アヘンを吸って彼女の幻影を見る。
ガムザッティ:有力者の娘(?)。ニキヤの恋敵。
バヤデールは長い間、生で観たいと思っていた作品でした。
ニキヤの美しいアダージオ(ゆったりとした音楽にのせて、伸びやかさやバランス等で魅せる踊り)があり、彼女の幻影として登場するコールド(群舞)の美しさがあり、何よりその幻影のシーンの音楽がとても美しいです。
主役のニキヤには勿論いくつかの見せ場があり、中でも上述のアダージオ(毒蛇に噛まれる前の「ソロル、私に愛を誓っただろがぁ」というソロ)に私は惹かれて「バヤと言えばニキヤでしょ!」と思っていましたが、
蓋を開けてみるとニキヤにはあまり感情移入できず、逆に恋敵のガムザッティに惹かれました。
優花ちゃんの大ファンだけど、今回のニキヤはキャラクター的にあまり好きになれませんでした。
男女の三角関係があった時、私は「可愛い悲劇のヒロイン」には共感できないということかもしれません…。
その点、ガムザッティのキャラクターは作品的に深掘りはできませんが、ソロルとの結婚式の場面で見せる踊りの明朗さに魅了されました。
ガムザッティを演じた成田紗弥さん、テクニックはもちろん演技もとても良かったです。
紗弥さんの踊りは難しいことをやっていても安定感があり、何より軽やかなのです。
上述の結婚式のグランパドドゥでは、あまりに素晴らしくて目頭が熱くなりました。これまで紗弥さんはノーマークでしたが少しファンに。
今回は2階席1列目で観ましたが開放感があり、舞台上のダンサーの表情の喜怒哀楽がギリギリ分かる距離感かつ、作品に対して客観的になれる席で良かったです。
その距離で見ると、バヤの美術品が他の作品と比べて大きいからか(?)、オーチャードホールのステージは狭く見えました。
また、ニキヤの幻影ももう少し人数がいた方がいいな〜と思いました。
悲劇なので楽しい話ではないです。
だからこそ、結婚式のシーンに本筋とは関係ないdrum danceがあって良かった!
ダンサーを疲れ果てさせるようなエネルギッシュなダンスって、観ているこちらのテンションまでもぶち上げますよね〜、最高!
以上。