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the dresscodes TOUR2024 "Honeymoon"各曲の思い出②

ドレスコーズハネムーンツアー

今更ながらアクセス状況を見れるという事に気付き、昨日の拙い投稿も30人以上の方に見られていました。ありがとうございます。

またコメントにて記憶違いのご指摘も頂いて……大変お恥ずかしい。訂正致しました。こちらも重ねて感謝致します。

引き続きメジャーデビューした毛皮のマリーズ〜ひとりぼっちのドレスコーズまで思い出を連ねたいと思う。

09.ボニーとクライドは今夜も夢中

収録は「毛皮のマリーズ」、2010/4/21、日本コロムビアからの発売。セルフタイトルってやつだ。

ボニーとクライドといえば映画「俺たちに明日はない」ですね、実在した銀行強盗であるボニーとクライドの愛と逃走を描いた作品。ラストの衝撃たるや。
私は高校生の時にこの映画を見て、ロマンと同時に絶対に犯罪には手を染めないと思ったものです。驚くほど薄い感想。

いつの時代にも素敵な男性と女性の組み合わせって魅力的に感じるよね。シド&ナンシー、ジョン・レノンとオノ・ヨーコ、リンダとマーヤ……憧れる。彼も当時の恋人とそんな2人になりたかったのかな。

「ボニーとクライドは今夜も夢中」は美しくも儚い愛を描きつつ、悲劇的ラストを匂わせる様な曲で、今考えれば毛皮のマリーズの最終章のスタートにピッタリな1曲だと思う。

毛皮のマリーズ/毛皮のマリーズ

タワレコのインストアイベントに行ったのが明白なサイン入りのCD。
そして中のビラに「Restration TOUR 2010」の案内があった。そこには仙台ennの文字が。
なるほど、私が1曲丸っと手を掴まれていたのはこのツアーの時だったかと今更発覚。

10.Mary Lou

収録は「Mary Lou」、2010/10/27、或いは「TIN PAN ALLEY」、2011/1/19、日本コロムビアからの発売。

コロムビア100周年記念盤シングルとして、初回限定仕様はCD+歌詞・マンガの"コロちゃんパック"として販売された。私が所有しているのはこちらのタイプである。

毛皮のマリーズ/Mary Lou(初回限定仕様)

この中にある漫画、タイトルは「Anarchy In The 1K」。お気づきでしょう、後のあの曲に繋がる事に。台詞にもその曲の内容が多分に含まれている。
初めて聴いた時はそちらの意味で驚いた。

メリー・ルーとは女性名で特に言葉としての意味は無いけれど、可愛いあの娘と夢のような優しく儚く脆い世界を壊したくない!というおとぎ話のような歌。

今回のライブの衣装、純白で一部レースのコートは個人的には「ああ、なんてメリー・ルー」なんだろうと。可愛い貴方、愛おしい貴方というイメージ。

この「白」というイメージは恐らく通常版のジャケットから連想されたそれだと思う。

毛皮のマリーズ/Mary Lou(通常版)
タワレコオンラインより画像借用

こちらのCDも発売時にインストアイベントがあり、ベッドの上での(!)2shotチェキと衣装の切れ端が配布された。宝物箱から引っ張り出した、懐かしい。

インストアイベントでの配布品
チェキは恥ずかしくて見せれない

あの頃は本当に追い掛けに追い掛けまくっていたので、インストアイベントも欠かさず行っていたな。
「TIN PAN ALLEY」のイベントの時、「星の王子さま(バイオリンのための)」の弾き語りが本当に刺さって……思い出せばキリがないほど。

11.HEART OF GOLD

収録は「THE END」、2011/9/7、日本コロムビアからの発売。

この時辺りの記憶がね……もう曖昧でして。
ラジオジャックで解散発表した時にひぇっとなって、武道館ライブは行ったものの、なんかもう絶望。終わるのかという絶望。

この年は東日本大震災もあって(私に被害はなかったけど実家や親戚には被害があった)、年間通して気落ちしててあまり思い出したくない1年。
なので、実はこのアルバム自体をしっかりと聴けていない。

亡霊が成仏した今、改めて聴き直そうと思う。

12.Lolita

収録は「THE DRESSCODES」、2012/12/5、日本コロムビアからの発売。

音楽ナタリーのこのニュースを見た時、更に深い絶望に襲われた。
何故毛皮のマリーズを解散させたのか、何故新しいバンドを結成したのか、何故もう少し時間を置かなかったのか、何故何故何故何故!!

「ぼくだけはブルー」に事の真相は書いてあるけれど、正直、その辺は未だに納得しきっていない。
ただ、それも含めてこの男なのだと思うことで色々と補完してるだけ。

ただね、やっぱりカッコイイのは間違いなく、認めざるを得ない。
特にMVの演出に関しては、オリジナルドレスコーズの中でも1番好きである。メンバーが徐々に増えていき、最後各楽器の位置にスタンバイして生音のようになる演出には痺れるものがある。何より気迫が凄い。ちょっと怖いくらい。

認めざるを得なかった私は結局仙台darwinで行われた1954ツアーにまんまと参加していた。

13.ゴッホ

収録は「バンド・デ・シネ」、2013/11/6、日本コロムビアからの発売。

ここでまさか「Anarchy In The 1K」の伏線が回収されてくるとは当時思わなかった。いや、回収される日がくると思っていた人いたのかな。

1Kの中には自分という中に広がる壮大な世界がある。我が家は2DKだけど、私には私による国家がここにある。

それでも国家外で自分のルール以外に従わなければ世界は認めてくれないし、生きていけないのも分かっている葛藤。生きるのってしんどいよね。
と同時にこの私による国家を肯定してくれる人が時々現れたりするんだよ。だから何とかやってける。

今の私にはこれ程背中を押される曲は無い。
オリジナルドレスコーズでは1番好きかもしれない。

14.Trash

収録は「Trash」、2012/7/11、或いは「THE DRESSCODES」、2012/12/5、日本コロムビアからの発売。

オリジナルドレスコーズの1枚目のシングルであり、ここでも出てくる「BLUE」。マリーズがデビューしてから封印されていた手書きの歌詞が復帰した。

志磨遼平の書く文字、柔らかくて読みやすいと思いませんか。私は思います。
自分の字がガチガチの楷書体みたいな字なので、こういう印象に残る字を書ける人が羨ましかったりする。それだけでひとつのアートのような感じがして。
(関係ないけどチバユウスケの書く文字も好きでした)

「Trash」に関しては……まだ裏切られた感強かった時期だったので、マリーズでは駄目だったのかなという印象が強い。
同シングルに収録されている「TANGO,JAJ」みたいな曲だったら、なるほど、新たな試みなんだなと納得出来たけど、これは流石に新バンドのメジャーシングルA面としては難しいのは分かる。

「そうして僕はまた、ひとりになった」

15.スーパー・スーパー・サッド
16.愛に気をつけてね

収録は「1」、2014/12/10、キングレコードからの発売。

まずはこのCDが発売される約3ヶ月前の志磨遼平への思いは、
「こいつ、またやりやがった……」
しかない。バンドを10年ちょっとで2つも壊したのだ。

まあ事の経緯は「ぼくだけはブルー」を読めば……何回発するんだろうこの言葉。
ただ、オリジナルドレスコーズの離散については納得出来る面もある。ちょっと自分と似てるところがあるからかな、尚更。

こいつやりやがった、と思っているくせに「スーパー・スーパー・サッド」のMVを観た時に、もうどうしようもなく、違う世界にいるはずの彼に、重なるはずのない自分の中の"何か"が重なってしまったのだ!結局自己犠牲と傲慢なのだ、人間って。

結果的に私は再び、いや三度、希望と絶望を繰り返して志磨遼平という男の世界の虜になっている。


終わりに

とても素晴らしい「劇場版 ぼくだけはブルー」だった。恐らく賛否はあるだろう。

普通のライブと思ったファンにとっては余計な演出はつけずに演ってくれって思っただろうし、毛皮のマリーズファンとしては「このメンバーで毛皮のマリーズを名乗るのは納得いかない」という人もいたと思う。

それも含め、私は結局のめり込んでしまっているのだ。作る世界観、演出、空気、そもそも人として。信者だからだろと言われたら否定のしようがない、好きになったら根深いのが自分なのは重々理解している。

いずれにしても今回のツアーに行けてよかった、と言うのが私の1番の思いです。

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