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こころの、よはく。

窓から外を眺めるのがすきだ。
というか、すきらしい。

あまり自覚していなかったけれど。
窓から見える景色が違うと、
こんなにこころがおだやかになるのかと。
驚いている、夏休み。

住んでいる場所の窓から見えるもの。

- 24時間赤く主張する某ファミレスの看板
- 黄色い牛丼屋さん
- 信号機
- 車
- せわしなく、絶え間なく行き交う人、人、人。

慣れ親しんだ窓からみえるもの。

- 木と空
- 雨が降った日は大きな水たまり
- タオルを首に巻いていかにも散歩中ですって感じの老夫婦
- バケツとスコップ、長ぐつに麦わら帽子をかぶって畑から帰ってきた人(父)

ぶっちゃけ、都会が苦手だ。

みんな、機械じかけにされたかのような。
温度を感じない雰囲気。

みんな、ただの風景に見えてしまう。
そんな風景の一部に自分も組み込まれているのだろうか。

みんな、色んな想いをかかえて、事情をかかえて、一生懸命生きているのも知っている。
自分だってそうだ。

いつかよりは慣れたけれど、まだまだなじめない。

帰省は控えるように、言われているそうだが。

あの部屋にとじこもっていると、また、
こころが死んでしまうのではないかとこわくなった。

つくづくわがままで、勝手で、軽率だと思う。

でも。

今の自分には、どうしてもこうしてぼんやりする時間が必要だった。

こころの、よはくが必要だった。

色んなものを学び、吸収するためであり、
自分をぐっと前に進めるためであり、
未来を見据えるためである。

がんばれ、自分。
がんばれ、人類。

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