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理系と文系

大学受験の時に分けられますね。最近はどちらに分類されるか良くわからない学部もありますが(それはそれでいいんです)。

大雑把にいえば、学部の括りで下のように認識されています。

文系:法学部、経済学部、商学部、文学部

理系:理学部、医学部、工学部、薬学部

科目なんかでも、数学や物理/化学は理系科目、国語や歴史、地理、英語は文系科目なんて言われていますね。理系科目が得意なら理系に進みやすく、逆もまたしかり、、高校の段階でも、理系と文系で必修科目が違ったりしますよね。

しかしこんな分類に何か意味あるんでしたっけ?

理系だったら歴史に無知でいいんでしょうか?文系なら化学について皆目知識がなくてもOK?

まあ最低限のラインを保証するために、国公立大学の受験生はセンター試験(今や共通テスト?)で5科目受験するわけですが、、

もちろん大学で専門性の高い高等教育を受ける上で、さまざまな学科/専攻が存在し、それを大きく分けた結果文系理系というものが存在するわけですが、私がこの分類で嫌なのは、「理系人間は理屈っぽく人間の感情を解さない」「文系だから数学(やIT)は分からないし、分かるつもりもない」というステレオタイプな自己/他者認識を横行させるからです。特に自己認識がよろしくなく、自分の可能性や発展にフタをしてしまいがちです。

血液型診断のような非科学的なものですらまかり通るわけですから、ちょっとそれっぽい理系/文系人間の傾向分析のようなものは、かなり人口に膾炙した意見となってしまいます。。

「何が得意」ということは結構ですが、「何系だから何が苦手、ひいては何はできなくてもいい」という思い込みは止めたほうがいいですね。

私は、工学部出身で数学や物理が好き、英語と古文が嫌いな、いわゆる典型的な「理系人間」ですが、英語や古文が出来なくていいとは思いません。英語ができなければ外資系企業にはいられませんしね。英語学習の記事で書きましたが、英語は基本的に誰でも時間を費やして勉強すればできるんです。

なので、それ相応の大学の文系学部を卒業しておきながら、例えば2次関数が何かを全く理解せず(解の公式は覚えてなくていいですよ)、かつそれを何とも思わない厚顔な人間は如何なものかと思ってしまいます。

それなりの大人であれば、バランス良く国語(日本語)、数学、理科、社会(地理・歴史・公民)、英語 それぞれの科目を修めるべきです。大人になって「ここ知識足らないな!」と気づいても、遅くはありません。最近は優れた書籍はたくさんあり、学生で授業を受けるよりも多くのことを学ぶことも不可能ではありませんよ。。

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