【コラム】#1 溶け合うような愛の一致感とは?
パリ行き飛行機に搭乗する直前、思い立って、あるチョコレートを購入。「愛する人が去ってしまって、心に深い傷を負っているよう…。」
今から向かう先に居る、そんな友人のために。
こんにちは、リサ@サブミッシブ です。
ヤス@ドミナント のコラムにあった この文章を読んで、数年前のあるチョコレートのことを思い出しました。
体と心を重ね絶妙な共鳴を楽しみ、その先にあるかもしれない、…だけどなかなかたどり着けない、自分と相手の境界が溶けてしまうような感覚。
それって一体、…どんな感覚なのでしょうね?
そんな、ちょっとした思い出話におつきあいください。
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長時間のフライトを終え、久々に見たイタリア男のその顔は、切ない程にやつれていました。ソファーにだらしなく座る彼に向かって、「これでも食べて…」と、羽田空港で、搭乗直前に買ったチョコレートの箱。
そこに書かれた言葉には興味を持たず、慣れた手つきでパッケージを開け、小袋を取り出して開封、その時初めて中身に気づいたよう。
「今の僕には、セックスよりもチョコレートの方が何倍もいい…。」
彼が愛した相手は日本人女性。
彼女とワタシは交流を持つタイミングはついぞなく、関係は順調に進んでいたように見えていたものの、彼の情熱が過ぎたのか、あるいは彼の性癖が原因だったのか、とにかく関係は急速に崩れ、彼女は去ってしまった…、とのこと。それは彼自身が語ったところ。
暫くチョコレートの箱を見つめ、「素敵な名前だね。」、そう呟く彼。
そこに書かれていたのは、”メルティ―・キス”。
だからアナタに買ってきたのよ…、と心の中で呟くワタシ。
「愛とは一致すること」
その向こうに、「相手と 溶け合う ような一致感」
溶け合う…。
お互いが熱を帯び、共に相手を包み溶かし合あって一致するのを望むのか
マーブル模様のように、境界線がなくなるように溶け合うことを願うのか、
はたまたチョコレートのように、舌の上でゆるやかにカタチを変え、撫でられながら、最後には相手の中に溶け込んでいきたいのか…
「溶け合う」と一言で言っても、どのような溶け合い方を想像するのか、
それは愛のイメージがそれぞれであるのと同様に、さまざまな溶け方があるような気がしたり…。
ただ、愛を表現するものとして、甘くも苦く、チョコレート以上にぴったりなものは他にはないように思えるけれど、
……あなたはどう思うかしら?
with your bitter & sweet memories 💕
フォローしてもらえるととても嬉しいです。
by リサ@サブミッシブ