【チェス】シュリーマン・ディフェンス探検隊 その2
こんにちは!
シュリーマン・ディフェンス探検隊第2回。
楽しくやっていこうと思います!
さっそく棋譜を見てみましょう!
……
ゲスト ー ルージン
●棋譜はこちら
白は4.d4と指してきました。
本にも載っている、結構基本的な応手のようです。
黒は4. … fxe4とeポーンを取り、ナイトにプレッシャーを与えます。
d4、Nc3、d3に対しては全部fxe4でOKです。
覚えやすいですね。
……
4. … fxe4
5.Nxe5 Nxe5
6. dxe5
と進んで、次の黒の手が悪手でした。
6. … Qe7
白のeポーンを取りにいきたくてクイーンで露骨に行きましたが、この手は黒マスビショップの展開を遅らせるし、d7ポーンがピンされて白マスビショップの展開もできず、さらに本譜では白のb5ビショップとクイーンの連携が残っていたし(Qxd7+)、でだいぶ苦しみました。
……でもほかのバリエーションではQe7という手があるんです。
本当ですよ!(´Д`;)
正しい手は6. … c6でした。
b5ビショップを追い払いながら、一旦d7のピンを外すのが正しいようです。
e5ポーンを取りに行くなら、こうしておけば例えば
7.Be2 Qa5+
8.Nc3
とかでポーンを取れそうです。
黒はピースの展開で遅れてしまいそうですが、白からの早い攻めもなさそうだし、愛があればだいじょうぶ~♪(©広瀬香美)
……
本譜に戻ります。
黒11手目までの展開がlichessのデータベースに残っていました。
投稿時点で18局あって、黒の勝率は33%とのこと。
う~ん厳しい。
せっかく序盤からクイーンを展開したので、そのまま暴れて白のポジションを乱してやろうと思ったのですが、クイーンが孤軍奮闘してもうまくいくはずがありません。
チェスの基本ですね(´Д`;)
黒はピースの展開でだいぶ遅れてしまったうえに、キャスリングできる見込みもなさそうです。
案の定本譜ではキャスリングできず、キングが追いかけ回されてとんでもない展開になりました。
唯一あった巻き返しのチャンスは、白15手目のここ。
ここでクイーンを交換していれば、まだ粘れたようです。
……それでもだいぶ苦しそうですが。
例えば
… Qxh5
Bxh5 Bxc3
Bxb3 b6
とか?
最後は陣形とマテリアルの差で負け。
……
【結論】
準備不足。付け焼刃が露呈しました。
これまでの経験上4.d4はほとんど来なかったので、しっかり勉強もせず油断していました。
解析してみるとお互い悪手の応酬だったようですが、黒クイーンが単独で突っ込んでいってしまって展開が遅れたのが敗因だと思いました。
……
探検隊はめげずにこれからも突き進んでいきます。
次回もよろしくお願いします!
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