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【チェス】ブラックマー・ディーマー・ギャンビット探検隊 その2

みなさん、こんにちは!
きょうの夕飯のおかずは何ですか?

本日2回目の投稿、ブラックマー・ディーマー・ギャンビット探検隊の
時間がやってまいりました!

先ほどChess.comでBotと指していたら、思いがけない好成績を収めることができたので、興奮が冷めないうちに記事を書こうと思い立ちました。

それではさっそくいってみましょう!

……

ルージン ー ポール・モーフィー(Bot)

対局の流れ

●棋譜はこちら


ポール・モーフィーとは

ポール・モーフィーは19世紀に活躍したアメリカのチェスプレイヤー。
もっとも有名な伝説のプレイヤーのひとりと言っても過言ではありません。
Chess.comでのレーティング設定は、なんと2600。

チェス史における最重要人物のひとり

そんな彼の棋風を模したBotと対局できるChess.comというサイト。
なんとも粋な計らいです。

超強敵である彼に、ブラックマー・ディーマー・ギャンビット探検隊が
挑戦状を叩きつけました!

……

1.d4 d5
2.e4 dxe4
3.Nc3 Nf6
4.f3 Nc6

↑4. … Nc6まで

基本形になる前に変化しました。
白、Nc6のナイトをピンしながらキャスリングの準備を進めて
攻撃の準備をしようとしましたが、早くも戦いが始まってしまいました。

5.Bb5 Bd7
6.fxe4

f3のポーンに興味がない黒。ならばと白はe4のポーンを取ります。

6. ... e5
7.d5

白、dポーンを取られてはたまらないので、突き越します。


7. ... Nd4
8.Bxd7+ Nxd7
9.Nf3 Bc5

↑Bc5まで

白、キングサイドにキャスリングするつもりでしたが
ここですぐ10.o-oとすると例えば

10. ... Nxf3+

などと駒を取りながらディスカバードチェックする手があり、
白一気に不利になりそうです。

なので、ここはいったんc5のビショップを追い払うことにしました。
本譜に戻ります。

……

10.Na4 Nxf3+
11.Qxf3 Qh4+
12.g3 e7

黒クイーンがのぞきに来ましたが、すぐに引き返してくれて一安心。

13.Nxc5 Qxc5

↑13. … Qc5まで
(lichess評価値-0.1)


ここで白は、まだキングサイドにキャスリングすることを考えていました。
なので14.Be3と黒クイーンのa7ーg1の斜めのラインを止めにいきましたが、
ここで代わりに14.Qd3もあったかもしれません。
(キャスリングを保留してd3のポーンを守りにいく狙い)
以下例えば

14. … Qb4+
15.c3 Nc5

↑(参考)Nc5まで
(lichess評価値-0.2)

さらにここから

16.o-o Qxe4
17.Qb5+ Nd7
18.Bf4 o-o-o
(18. ... exf4はRae1またはRfe1で白勝ち)
19.Rae1

↑(参考)19.Rae1まで
(lichess評価値0.0)

でどうでしょう。
黒クイーンはg6に逃げるくらいしかなく、そのときに
Bxe5と取り込めば、互角だったかもしれません。
……でも今の僕の棋力では、その後のプランを立てられそうにありません。
(´Д`;)

本譜に戻ります。

……

14.Be3 Qc4
15.b3 Qc3+ 
16.Kf2

↑16.Kf2まで
(lichess評価値-1.6)

このキングの逃げ方が悪手だったようです。
ここから黒クイーンにポーンを取られながらチェックされ、
挙句の果てに1ポーン損になるクイーン交換となりました。

※途中の振り返りは割愛します。
ぜひ冒頭のリンクから実際の棋譜をご覧ください。
いちばん面白いであろうところを省略してしまい、申し訳ありません。

……

そして最大のハイライトが!

↑38. … Rf6まで(白番)
(lichess評価値+3.9)

いつの間にか、1ポーンアップのルークエンディングになっていたんです。

ここでの最善手は……

↑39.Rb1(最善手)

39.Rb1で、白勝ちだそうです。

ですがここからすぐに決着がつくと思ったらそうではないようで、
lichessの分析ではこのあと30手以上、1ポーンずつ取り合いをしながら
繊細なやり取りが続き、白残ったgポーンが昇格するかしないかの
争いになり、71手目くらいで

Rxg7+(黒番)

黒ルークが落ちて白勝ち。こうなるそうです。
……凡人の僕には全くわからない分析結果でした。

本譜では、

↑39.g4まで
(lichess評価値0.0)

39.g4と指し、これがチャンスを逃す大悪手だそうで、結果

(白番)

こうなりました。
こうなるとドローですね。

最後はお互いキングだけになる、白熱した対局になりました!

対局結果
終局図

……

モーフィーは僕の憧れのプレイヤーなので、
Botとはいえこんな天才プレイヤーと引き分けることができて、
とてもうれしいです!
充実した対局になりました!


ブラックマー・ディーマー・ギャンビット探検隊第2回。
いかがだったでしょうか?
探検はまだ始まったばかり。
今後も面白い棋譜を紹介できるよう精進します!

では、今回はこのへんでお別れです。
またお会いしましょう!ありがとうございました!




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