病気になってつらかったこと

僕は高校生の時に統合失調症を発症しました。
発症してから僕の人生は大きく変わってしまったような気がして、
毎日どん底の気分で暮らしていました。

医師から病名を告げられたのは発症してから9年後の26歳の時でしたが、
当時「なぜ僕が?」と強くショックを受けたのは言うまでもありません。

今では当時の症状がだいぶ落ち着き、ある意味「穏やか」な生活を送っていますが、つらい気持ちがなくなったことはありません。

では、何がつらいか。紹介しようと思います。

●考えがまとまらない、または外に漏れていると感じる、被害妄想など
統合失調症の陽性症状としてよく紹介されるのが幻聴や幻覚ですが、僕の場合はほとんどありませんでした。

その代わり、考えがまとまらなかったり、同じ考えが頭の中をぐるぐる回って思考を支配されてしまったり、あるいは自分の考えていることが外に漏れてしまっているのではないか、と思ったりすることが多かったです。

被害妄想が強くなって疑り深くなり、他人を信用できなくなってしまうこともありました。この症状はいまでも名残として残っているのか、現在人間不信気味です。

最近では症状が出ると眠れなくなり、気分がハイになって、「頭がオーバーヒートする」という表現がよいのでしょうか、頭の中がオーブンで焼かれているような、または熱湯の中でグツグツゆでられているような、熱い感覚がしばらく治らなくなります。

●意欲の低下、気分の落ち込み、慢性的な倦怠感、疲れやすい
いわゆる陰性症状で、これが非常につらい。
年々ひどくなっています。

僕の場合、何に対してもやる気がなくなり、「もう自分はダメなんだ」「生きる希望がない」などネガティブ思考に頭を支配されています。

また、一日中とてもだるく、少し動いただけでかなり疲れます。
仕事のある日は日中すでにスタミナ切れして、定時になると心身ともにヘトヘトになっています。

●満足な収入が得られない
これも非常につらい。

4年ほど前までは障害をクローズにして働いてきて、それなりの収入がありましたが、その収入を得るためのエネルギーの消耗がとても激しかったです。当然のごとく体調を崩してしまいましたが、仕事を休むときどう説明したらよいか、毎回悩みました。

そこで、収入が低くなるのは我慢して、配慮を受けられる障害者枠で働くことにしたのですが、福祉職員という職種を選んだのが間違っていたのか、仕事でストレスに押しつぶされそうな毎日を送っています。

収入はというと、自分ひとりの生活を支えることすらままならない額しかもらえていないと感じます。決して贅沢したいわけではないのに、ただ自分の生活を自分で支えられればそれでいいのに、それすらも叶わないなんて。そしてさらにそこから、当たり前ですが、体調不良で欠勤した分給料を引かれていきます。

仕事で強いストレスを感じる。気分が落ち込む

体調を崩して欠勤する

給料が減る

給料が減ることでさらにストレスを感じ、体調を崩す。欠勤する

という負のループが止まりません。

……

途中から愚痴っぽくなってしまいましたが、肉体面、精神面、そして経済的にもつらい生活です。
大げさかもしれませんが、生きる希望を捨てないように、踏ん張って暮らしていきたいです。


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