見出し画像

痛みが治る未来は来る!!~日本いたみ財団主催市民公開講座参加~

今回からの記事は、先日愛知医科大学で開催された市民公開講座「痛み×仕事×健康寿命」に参加して感じた事やそこで得た情報を発信します。

まず最初にお伝えしたい事は

痛みの原因究明の研究は確実に進んでおり、悩み苦しむ人たちが解放される日はきっとくる!!

と、確信した事です。

愛知医科大学医学部学際的痛みセンターでセンター長を務められ、「いたみ」のエキスパートである牛田享宏先生による講演を聞くと、痛みに関する様々な話が腑に落ちる。
「心理的なものだ」と言われてしまった痛み発生のメカニズムがちゃんと研究により全てではないが解き明かされていた。
牛田先生の講演で示されていた資料は当日配布されていないので私のメモベースの話となるし、間違った解釈があるかもしれないがご容赦願いたい。

線維筋痛症などの慢性疼痛を抱えた人たちは研究により以下の事が分かってきている。

①後部島皮質におけるグルタミン酸濃度が上がっている
②µオピオイドレセプターの結合ポテンシャルが低下している(※注)
③約49%の患者が小径線維障害を示している
④サテライトグリア細胞に対する免疫グリブリン抗体を持っており、これが症状の重症度と関連している

※注:オピオイドというとオピオイド鎮痛薬(麻薬)のイメージがある人もいるかもしれませんが、体内にオピオイド受容体というものがあり、その話です

いやー、専門家でない限りわからない言葉ばかりですよね・・・。

ただ、病院で「原因不明」としか言われず、さらには「心理的な部分が影響している」と言われる事もある事を考えると、今回の報告のように痛みを抱えた人と普通の人の違いが見えてくるのは大きな進歩だと思う。そして原因系が分かれば、そこに効く薬は開発され対処できる。
つまり悩み、苦しみから解放される日が来ておかしくないという事です。

牛田先生の話は他にも興味深い話はありますが、それは次の話しという事で。

いいなと思ったら応援しよう!