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『CLIMAX クライマックス』 - DJ電熱線のビリビリビリ映画

こんにちは、DJ電熱線です。

今回はフランスの映画監督、ギャスパー・ノエの最新作『CLIMAX クライマックス』をご紹介します。

1996年のある夜、人里離れた建物に集まった22人のダンサーたち。有名振付家の呼びかけで選ばれた彼らは、アメリカ公演のための最終リハーサルをおこなっていた。激しいリハーサルを終えて、ダンサーたちの打ち上げパーティがスタートする。大きなボールに注がれたサングリアを浴びるように飲みながら、爆音で流れる音楽に身をゆだねるダンサーたち。しかし、サングリアに何者かが混入したLSDの効果により、ダンサーたちは次第にトランス状態へと堕ちていく。(https://eiga.com/movie/90966/

ギャスパー・ノエといえば、「不快でした」「二度とみたくありません」「自分には合いませんでした」「どちらかというと嫌いです」という声をちらほら見かけるイメージがあります。しかし、それでいて新作映画はほぼ日本でも公開されるし、わりとお客さんも入っている謎。DJ電熱線が観に行った日も嬉々としてみにきている若者を複数見かけましたが…。

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(C)2018 RECTANGLE PRODUCTIONS-WILD BUNCH-LES CINEMAS DE LA ZONE-ESKWAD-KNM-ARTE FRANCE CINEMA-ARTEMIS PRODUCTIONS

実をいうとDJ電熱線も、ギャスパー・ノエの作風が好みかと言われると決してそうではないし、今年のマイベスト10的なものに挙げたこともありません。しかし最新作が公開されれば劇場に足を運んでしまう。どちらかというと「確認しにいくぞ!」というノリです。

(ここで「とかいって本当は好きなんでしょ~」という横やりが時々入る)

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(C)2018 RECTANGLE PRODUCTIONS-WILD BUNCH-LES CINEMAS DE LA ZONE-ESKWAD-KNM-ARTE FRANCE CINEMA-ARTEMIS PRODUCTIONS

前後半の2部構成で、前半は完成度が高すぎてむしろ恐ろしくもあるダンスシーンがみどころです。後半の、LSD入りサングリアを飲んで豹変する人間模様は本作最大の見せ場という感じですが、こちらはギャスパー節全開(暴力、乱暴に動くカメラ、テキストの引用、やかましい音など)なので、好みがかなり分かれそうです。前半で途中退出しているお客さんもいるほどで、正しい選択だと思います。前半で耐え切れなければ後半は地獄…。

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(C)2018 RECTANGLE PRODUCTIONS-WILD BUNCH-LES CINEMAS DE LA ZONE-ESKWAD-KNM-ARTE FRANCE CINEMA-ARTEMIS PRODUCTIONS

劇中、「ダフト・パンク」「ザ・ローリング・ストーンズ」「エイフェックス・ツイン」などの楽曲が使用されており、観た後は(というか最中も)大きな音で音楽が聴けるところへ駆け込みたくなります。そういう意味では東京・渋谷で上映しているのでそのまま夜の街へ繰り出すのに丁度良いです!

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(C)2018 RECTANGLE PRODUCTIONS-WILD BUNCH-LES CINEMAS DE LA ZONE-ESKWAD-KNM-ARTE FRANCE CINEMA-ARTEMIS PRODUCTIONS

ところでDJ電熱線は三度の飯よりとまでは言わないにしてもアルコールをだいぶ嗜みますので、後半の乱痴気騒ぎ描写は「うん…(ここまで酷くないにしても)わかるよ、わかるその行動」というふうに、俯瞰したくなかった自分をみている気分になってしまいました。もちろんLSD入りのアルコールは飲んだことないですが。

今回の作品はギャスパー・ノエにしては取っつきやすい作品なので、まだ彼の作品を観たことがない人にもおすすめできるかな、という感じです!

映画「CLIMAX クライマックス」公式サイト 2019年11/1公開

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