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『英雄は嘘がお好き』 - DJ電熱線のビリビリビリ映画

こんにちは!DJ電熱線です。

本日はフランスのロマンティックコメディ、『英雄は嘘がお好き』をご紹介します。

1809年、フランス・ブルゴーニュの裕福なボーグラン家に暮らすエリザベット。彼女には戦地から帰らぬ婚約者を待ち続ける健気な妹ポリーヌがいた。そんな妹を気の毒に感じたエリザベットは差出人を婚約者と偽り、彼女が自分で書いた手紙を妹に届け続ける。エリザベットはポリーヌの婚約者であるヌヴィル大尉が戦地で大活躍の末に戦死したことにしたが、それから3年後、町中で偶然にヌヴィルと遭遇してしまう。平静ではいられないエリザベットをよそに、ヌヴィルはこの嘘を利用したある儲け話をもくろむが……。(https://eiga.com/movie/90484/

からだを壊した妹ポリーヌを励ますために、戦地からまったく手紙をよこさない婚約者のヌヴィル大尉に成りすまし手紙をしたためる姉のエリザベット。ポリーヌはめでたく元気を取り戻すものの、やがてウソの限界を感じたエリザベットはヌヴィルを死んだことにして…ところがある日ヌヴィルが戦争から帰還していたことが判明してさあ大変!

という、わりとありがちな設定ではあるのですが、このヌヴィルが相当な強運の持ち主。エリザベットがついたウソをきっかけに儲け話を思いつき、それがバレないよう必死にエリザベットと頭脳戦を繰り広げているようで、実はその大部分を運の強さで切り抜けます。

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(C)JD PROD - LES FILMS SUR MESURE - STUDIOCANAL - FRANCE 3 CINEMA - GV PROD

上流階級の一家はヌヴィルの盛大なホラ話に熱心に耳を傾けます。なにしろ情報に飢えているうえその真偽を確かめる術もなく、世知辛い2019年に生きる身としては「これはこれで良い時代だな…」と思ったり。

いっぽう、妹ポリーヌはヌヴィルもたじろぐほどの激しすぎるロマンスを求めるなど、この時代この階級の人々に「日々退屈」という側面があったからこそ、このヌヴィルというキャラクターが受け入れられたのでしょう。

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(C)JD PROD - LES FILMS SUR MESURE - STUDIOCANAL - FRANCE 3 CINEMA - GV PROD

フレンチコメディ全開で小気味よく、さらに優美な衣装やインテリアも目の保養になります!


帰ってこない彼の代わりに書いた手紙がとんでもない事態を巻き起こす……名家のご令嬢とチャーミングな嘘つき男の、可笑しなブルゴーニュ・ロマンス!

https://eiyu-uso.jp/

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