紅一点 1

2010年 10月 13日

北斗side

樹）風磨！
風磨）ん？
樹）ジャニーさんが慎太郎くんくらいの女の子と一緒にいた！
風磨）女の子と？
樹）そう！それで、その子めっちゃ可愛いのよー！
風磨）へ～
健人）樹、どこにいたの？
樹）そこ！ジャニーさんと歩いてるよ！
風磨）え、ちょっと見に行こうぜ。
健人）のった。髙地も行く？
髙地）行く行く。
樹）北斗は！！
北斗）大丈夫。

隣でガヤガヤし始めたジャニーさんが女の子を連れてる事件

今まで、女の子を連れてるところを見たことないためその場にいたJr.が騒いでいる。
先輩方も知らなかったみたいでレッスン室に50人くらい居たJr.が俺と他2.3人くらいになった。

ジャニーさんも孫とかいると思うから、俺は気にしてなかった。


健人）マジ、可愛かったーーー。
風磨）あれは、可愛いな。
樹）だろ！？北斗も見てみたら良かったのになー！
北斗）俺はいいよ笑


ガチャ

ジャニー）Youたち、ちょっといい？

ノックもなしにレッスン室に入ってきたジャニーさんと端正な顔をしている女の子。

樹）あ！さっきの女の子だ。
振付師）全員集合ー
全）はい！

ジャニー）この子、今日からこの事務所でみんなと一緒に踊ったり歌ったりするからよろしく
全）、、、え？

この子が？女の子が俺たちと一緒に？
ジャニーさんは一体何を考えているのだろうか。

振付師）じゃあ、自己紹介をしてもらおうか。
？？）はい。
ジャニー）緊張しなくていいよ。今日からYouはこの事務所のファミリーだ。
？？）はい。えーっと、龍海 希茜です。97年生まれの13歳です。よろしくお願いします。
振付師）希茜は、ダンスの世界大会で優勝したことのある目覚しい記録を持っている。
樹）目覚しい？
北斗）凄いってこと。
ジャニー）希茜はLeicaのお嬢様だ。入所したことは明日発表する。これからは、Youたちと同じJr.として活動をしてもらう。
希茜）贔屓いりません。皆さんと同じステージで活動させてもらいます。
振付師）じゃあ、希茜がどのくらいの実力者なのか今から踊ってもらう。お前ら、希茜の凄いところ、技術を盗み取れ。いいな？
Jr.）はい！！


♪～～～


希茜ちゃんのダンスはしなやかで繊細なのにメリハリがあって度肝を抜かれた。
世界大会優勝するだろ。絶対。というダンスだった。

振付師）じゃあ、今から新しい曲の振り入れをする。全員、位置につけ。
Jr.）はい！

え？希茜ちゃん、休憩もなしに？

振付師）希茜、前で踊れ。
希茜）はい。
振付師）こいつらのお手本だ。
希茜）分かりました。

嘘でしょ、、、。あんなに激しいダンスを踊ってたのに何であんなに息切れしてないの？
あの子、一体、何者なの？

風磨）おい、北斗。俺たち前だってよ。
北斗）あ、うん。


振付師）じゃあ、一回踊るから感覚だけ掴んでー。

♪～～～

振付師）はい、覚えた人ー。

手を上げる人なんて一人もいるわけないのにこの振付師さんは必ず聞いてくる。

振付師）希茜は覚えたんじゃない？
希茜）あ、はい。
Jr.）嘘だろ/こんなに早いの誰が覚えられんのかよ/世界大会優勝は違うんだな/何だアイツ。

希茜ちゃんにヤジが飛ぶのは仕方がないことなんだと思うけど、前列にいたやつらはちゃんと見てた。
希茜ちゃんが振りを見ながら0.5テンポ違いに体を動かしていたのを。
でも、まだ一回目。そんな簡単に覚えられる人なんてこの世に存在するわけない。

振付師）希茜、踊ってみろ。
希茜）まだ、完璧じゃないですけど。
振付師）いいから。完璧じゃなくて。

♪～～～

希茜ちゃんは見事に踊りきった。
2.3箇所間違えてる所があったっぽくその時は歯を食いしばっていた。
だけど、気づけるだけで凄いと素人ながらに思ってしまった。

振付師）希茜、凄いじゃん。
希茜）ありがとうございます。
振付師）じゃあ、希茜も一緒に次は、ゆっくり踊ってみよう。
Jr.）はい！！


……To be continued