診療の補助と医師の指示と看護師の現行制度上実施可能な業務について
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業務独占の職種は、医師、薬剤師、助産師、看護師及び診療放射線技師である
診療放射線技師とその他の医療職種については、看護師の業務独占を一部解除する形で、診療の補助の一部を実施することができる
つまり、看護師は業務独占以外の職種の業務は行えるということ
https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000564159.pdf
そして、医師の働き方改革関連の議論の中で、医師から既存職種へタスク・シフト/シェア可能と各団体が整理・提案した業務のうち、「現行制度上実施可能な業務」は既に明らかになっている
https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000568229.pdf
例えば、「爪切り、鶏眼処置」、「胃管・EDチューブの挿入・管理 ・抜去」とか
以下4点も、看護師は現行制度上実施可能とされている
・療養上の世話のための薬剤の判断、使用
・病棟で定型の血液検査の代行入力
・救急外来で看護師の判断と、事前指示に基づく検査の代行入力
・侵襲性の低い医行為であれば、包括的指示で看護師が患者の状態に応じて柔軟に対応できるようにする
ここからわかる通り、代行入力は全ての看護師が実施可能な業務である
現状は、診療看護師(NP)が行うイメージかもしれない
ただ、もしかするといずれは全ての看護師に必要性を判断する能力が求められるかもしれない
医師の業務時間削減、他職種との連携・協働を図る意味でも、この流れが止まる可能性は低いと考えられる
代行入力は代わりに入力することであるが、言われたことを入力するだけで思考過程は置いてけぼりで良いのだろうか?
例えば、代行入力する際に自分が入力するものは、どんな目的で行うのか?
メリット・デメリットを考慮するとどうか?
例えば、もしも万が一にもその患者には使ってはいけない薬剤を使用するように代行入力した時に、代行入力した看護師の責任はどうなるか?
どんなことにも通じる話ではあるが、代行入力に関しても看護師の視点で必要性の判断は求められていくかもしれない。
常に医師がいるとは限ら
最終的には医師に確認するだろうが、自分でも判断する場面はいずれ訪れるだろう
その時、どうする?
また、包括的指示という言葉からも、一定の範囲で判断する能力が求められている
例えば、どんな下剤?ドレッシング剤?今の患者の状態からどんな対応が必要?
医師の業務時間から考えると、一から考えて指示・処方するのと、妥当な提案を承認してそれを指示・処方するなら、後者の方が業務時間削減に繋がるだろう
もちろん、前提となる知識や教育があればの話になるが…
色々な都合があるでしょうから、賛否両論だろう
かなり先だろうが、学部教育も単位数が増加傾向だから、追従する形になるだろうか?
そして、現行制度上の代行入力や包括的指示では医師の業務時間削減が進まない時にどう変わっていくか…