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質問:診療看護師(NP)養成大学院入学前は、どのような勉強をしていたか?参考書はどのようなものを使っていたか?

・現役の看護師時代はどのように勉強していたか?
今でも続けていることでして、大学院入学前の勉強は「iPhoneのメモ帳にまとめる」、「患者や家族、1年目看護師に教える様に噛み砕く」、「圧倒的なインプットと出来る限りのアウトプット」です

臨床にいると当然ながら日々分からないことが出てくる訳で、それらを書籍やネットを使って調べていました
そして調べたことをwordでまとめていましたが、そのまとめ方では臨床ですぐに確認できない状態だとある日気付きました
データはパソコンにありますからパソコンを起動しなければ見れないし、そもそもパソコンを常日頃持ち歩きしませんから、見たい時に見れない
印刷してポケットに入れておいてもかさばるし、欲しい情報がどの紙のどの部分に書いてあるか探さないといけない

どうやったら見たい時に、すぐに確認できるか考えた結果、私の場合は「iPhoneのメモ帳にまとめる」ことでした
iPhoneは常日頃持ち運びますし、検索すれば欲しい情報は一覧で出てくれるので探すのも苦労しなくなりました
なので、臨床ではどんどんiPhone使ってました

「iPhoneのメモ帳にまとめる」時に意識していたことは「患者や家族、1年目看護師に教える様に噛み砕く」ことです
自分の知らないことを調べてまとめてはいましたが、それを発信できる形にしなければ使えない知識だと私は考えていたので、自分だけでなく伝える対象を想定して勉強していました
なので、専門用語は一応記載されていますが、分かりずらい部分はそれの言い換かやイメージだと○○な感じのような、出来る限り聞いた相手が想像しやすい、理解を手助けするような表現でまとめるようにしました
また、まとめる時に出来る限り行動レベルに落とし込んでみることもしていました
例えば、意識障害の患者に対応する時は「低血糖に注意する」ではなく、「血糖値を図る」や「血糖降下薬やインスリンの使用を確認する」といった感じで、見ただけで何をすれば良いかが分かるようにまとめていました

そして、臨床で自分が勉強したことをアウトプットする機会を作っていました。
主に後輩との会話でしたが、必要な知識をベッドサイドで話したり、「○○な場合ならどうする?」と問いかけて簡単なシミュレーションを行っていました
今思えば面倒くさい先輩だったかもしれませんが、自分が喋ったことの1つでも記憶の片隅に残って、次にその人が勉強する時の少しの手掛かりになればいいなと考えてました

・参考書はどんなものを使っていた?
参考書は色々使ってましたが、全てを端から端まで読んだ訳ではないですね
ちゃんと読んだ本もあれば、つまみ読みというか、知りたいことが記載されている部分を読んだだけの本もあります
なので、ちゃんと読んだ本をいくつか紹介します
・病気がみえるシリーズ
色々な人に使える導入本として、またこれを読みこむだけでも必要な知識は得られると思います
・INTENSIVIST
救急や集中治療に携わる人向けですが、生理学、人工呼吸器、呼吸器離脱、術後管理など病棟によっては参考になるかもしれませんね
・重症患者管理マニュアル
救急や集中治療に携わる人向けですが、集中治療の全体像が分かる一冊だと思います
・レジデントノート
その都度、気になるものを読んでました
・ICU/CCUの薬の使い方
薬の使い方と一緒に、解剖生理も学ぶことができる一冊です
・クリティカルケア看護入門
急性期向けですが、慢性期に関わる人でも参考になる一冊です
・ICNR
薄い冊子なのに内容が濃く、看護ケアについても学ぶことができる貴重な一冊です
・ICU3年目ナースのノート
集中治療や病棟で術後管理に携わる人は参考になると思います
図や表を使い、必要な解剖生理から書いてあるので導入として使える一冊だと思います
・急性・重症患者ケア(現在はNursing Care+に改定)
名前は急性期向きですが、バイタルサインや急変時の対応、検査値の話などどんな人でも参考になる巻はあるでしょう
・Emer-Log/HEART nursing/BRAIN NURSING/Respicaなど
本屋に行ったらチェックして、気になるものを読んでました

・使える知識の勉強法
これは私のやり方ですが、使える知識にするためにはやはりアウトプットをすることだと思います。
なので、タイミングを見計らって後輩とディスカッションする時、後輩に質問された時など出来る限りアウトプットするようにしていました
その中で、説明が曖昧になる部分、改めて自分の言葉で話すと理解が不十分なところ、相手が理解できないところなど、新しい気付きが出てくるのでそれを再度調べて、どこか次の機会にアウトプットの繰り返しでした

そして、私の考えはアウトプットするには「圧倒的なインプット」だと思います。
理解するにはそもそも知らないことには始まりませんから、まず知ることだと思います
そして、書籍やネットで色々な人が様々な表現で説明していますが、大切なところはどの人も共通しているのでそこはきちんと理解する

あとは、ひたすらインプットです
なんとなくでも良いからまずはインプット
今は為にならないかもしれなくても、その内に為になるので、とりあえずインプット
いつかその知識が必要になるかもしれないので、とりあえずインプット
その、なんとなくの積み重ねとアウトプットが少しづつ使える知識になっていくと思います
「圧倒的なインプットと出来る限りのアウトプット」です


私も日々精進です
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むげ@やればなんとかなる〜
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