質問：高校の看護学科に進学する際に気をつけることは？注意することは何かあるか？

進学おめでとうございます。
高校の頃から進路を決めて、それに向けて頑張っていらっしゃるのは凄いと思います。
ぜひ、頑張ってください。

さて、気を付けること、注意する点などなど考えてみると、学生という視点と看護師という視点で考えてみました。
年齢や性別が分からないのでそこは考慮せず、共通して言えるであろうことを私の独断と偏見で回答しておりますことをご了承ください。

・学生という視点
学生の間は感じにくいかもしれませんが、臨床に出てもっと勉強しておけばよかったと必要性を感じるのは解剖学や生理学だと思います。
1年生の初めの頃に学ぶと思いますが、その頃は興味関心も低く、もしかすると面白みも感じない授業と試験を通過する為のとりあえずの暗記によって、中途半端な学習で終わるかもしれません。
恐らく、実習に行く頃には1年生で学んだ記憶はほとんど無くなっているかもしれません。

しかし、実習でその必要性を感じるだけでなく、臨床では解剖学や生理学は当たり前に知っている前提で物事が進みます。
また、疾患、治療、検査など臨床で遭遇する分からないことを理解する時に必ず必要になる知識になります。

その時になって1から勉強するのと、学生の時に一度は学習していたのでは、知識の理解や定着のスピードは異なるでしょう。
なので、解剖学や生理学は学生の時からしっかり学習しておくことをオススメします。
すると、実習、看護師国家試験、臨床と後々になって「やっててよかった」と感じると思います。

・看護師という視点
現在は高卒や専門学校卒の看護師が周りにいらっしゃるでしょうが、国の方針は専門学校を減らし、大学の看護学部を増やしています。
少子化による子どもの減少と大学の看護学部乱立の影響で、将来的には大学の看護学部の数は今よりは減るでしょうが、少なくとも高卒や専門卒の看護師は少なくなっていくという現状は知っておいても良いかもしれません。

また、もしあなたが将来、大学院に進学を考える際に、高卒と大卒では受験をする際のステップが少々異なるでしょう。
場合によっては、大卒(学士取得)でなければ受験できない所があるかもしれません。
なので、看護師として先々進学やキャリアアップを少しでも考えているのであれば、その為に早めの準備、行動を心掛けた方が無難でしょう。

もしくは、看護師という仕事から一度離れて全く別の業界や業種で仕事をしようとする際に、社会はあなたの学歴を高卒と見るでしょう
看護師という職歴は採用側にとってメリットにならなければ意味を成さないでしょう
なので、選べる仕事の選択肢は思っているより少ないかもしれません。
看護師以外でやってみたい仕事、やりたい仕事が見つかった場合に、学歴が影響するならそれを自由に選択できないかもしれない。
なので、看護師以外で先々何かやりたいこと、やってみたい仕事が頭に浮かんでいるなら早めに準備、行動することをおすすめします。

最後に、なんだかんだ言っても将来はどうなるかわかりません
自分のことを振り返っても、5年前ですら今の自分の現状を想像することはできなかったです
なので、大切なことは選択肢を選びたい時に選べるように準備しておくこと
チャンスやタイミングを逃さないように、すぐに行動できること

高校進学なら可能性は無限大です
そのまま看護師の道に進むのも良し
看護学科を卒業したからといって看護師にならなくても良い
全く別の道に進むのも良し

ただ、それを選択できる期限は有限で、選択するためには必要な能力が求められる
結局は日々の積み重ねなのだと思います
奇跡は起きません

できるかできないかではない
やるかやらないかです

頑張ってください