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【ブルベ記】BRM914博多600km九州横断⑨ ~ふりかえり、まとめ~



最後に数日たって思ったことをつらつら書いていく。

コースについて

コースはアップダウンが多いが、阿蘇を夜に通過することで気持ちよく登ること出来た。
あの暑さの中で登っていたらそれこそ熱中症だったろう。
熊本を抜けて天草、そして長崎は海沿いは眺めも良く、特に大村湾沿いはとても気持ちいい道だった。
コースは九州の北半分、福岡、大分、熊本、長崎、佐賀と巡るので、各地の地域グルメを存分に食すのもこのブルベの楽しみ方だろう。
各地のラーメンに大分の関アジ・関サバ、熊本の馬刺し、長崎のちゃんぽん・カステラ、佐賀は呼子のイカと食事に困らないくらいに豊富だ。
後から見たけど、ドライブイン鳥の定食はどれもおいしそうだったから次チャンスがあれば是非立ち寄りたい(๑・﹃ ・๑)ジュルリ。


意外と海沿いの道が多かった


コースプロフィールよりも天候

今回はイヤというほど天候に翻弄された。
初日は酷暑と向かい風爆風。
向かい風の中、無理にスピードを上げようとすると体内の熱がたまる。
常にオーバーヒートへのケアをしながらの走行だった。
2日目、爆風はなりを潜めたものの、その暑さがさらに厳しくなって襲いかかってきた。
そのため両日ともコンビニストップも増えてしまい、なかなかグロスを上げらない苦しい状況となった。


最大瞬間風速12m/sだと


誰かと走るということ

大分のジョイフルで出会ったKTHさんとは結局最後まで、距離にして400kmをともに旅した。
そして残り150kmでサイトウさんすーさんの2人が加わり4人でゴールを目指した。
ブルベは基本個人完結の精神があったり、それでも走行中の手助けがNGなわけでもなく、必要なときは参加者同士は助け合うという精神もある。
まあ、そんなしきたりは別として、今までその存在すら知らなかった人と出会い、何か波長があって一緒に旅をする。
旅は基本楽しいものだけど、そればかりでもないし、つらい上り坂やトラブルで体だけでなくメンタルが落ちることだってある。
そこは同じ移動手段で同じゴールを目指す者同士。
そんな誰かと一緒に走っていると、なにかこう本文でも書いたけど「意識で引っぱられる」感覚が生まれて、それに呼応するかのように体からパワーを絞り出すことができた。

「意地を張り合う相手がいるってだけで違うもんさ」とガンダムU.C.でジンネマン大尉が言ってたように。

これは一人で走っていたらわからないこと。
複数人で走るってこんなにも違うもんなんだと改めて感じた。


補給

補給について今回持参したのは

・グリコ クエン酸&BCAA x10(7)(ドリンクにして適宜)
・味の素 アミノバイタルプロ x7(5)(100kmごとに摂取)
・ZEN NUTRITION TORA(初日、2日目の走り始めに摂取)
・ZEN NUTRITION DARMA(初日、2日目の走り終わりに摂取)
・Mag-On エナジージェル レモン味(カフェイン入り) x1
・メダリスト エナジージェル コーヒーはちみつ(カフェイン入り) x1
・ハイディア ライスピュレ りんごとはちみつ味 x1
・メダリスト カフェイン冴 x2(1)
・メダリスト 塩GEL x3
 ※()内の数字は使用数

これに加えてコンビニでおにぎりとようかんをメインに補給をしていた。
ただ今回は例の酷暑の影響でコンビニストップが増えたため、補給をコンビニで済ませることが多くなり、おにぎりを携行しても道中で消費するタイミングがなく、次のコンビニに着くと前のコンビニで買ったおにぎりを食べる、そんなことが続いた。
そのため背中のポケットに長居するおにぎりも出てきて、それが2日目の不調の原因にもなった。
ローリングストックもいいが、この時期は特に早めに消費していかなくてはいけない。

また、暑いとどうしても冷たいものばかり取ってしまうが、これも内臓にダメージが及ぶので、ところどころで暖かいものを、そして人の手で作られたものを摂るのが大切だろう。
なにせ精神的な緩み具合が違う。
口にした瞬間「ホッとする」ってやつだ。
特に口之津港での沖縄そば、そして終盤でのみそ汁にワンタンスープは本当に効いた。

走行中はつい時間やグロス速度、貯金を気にしてしまい、頭で考える事ばかりに集中して、交感神経過多の戦闘モードなってしまうから、時には交感神経をオフにしてしっかり休もう。
いつまでもキリキリしてたってしょうがない。


ブルベの夜はやっぱりみそ汁


お財布

革財布はやめよう。
汗や雨といった水分が侵入して紙幣がビショビショのグショグショになってしまうし、硬貨も1円玉と10円玉にはサビが見られた。
同じ状況でジッパー袋に入れていたブルベカードやレシートは全く問題なかった。

やっぱりジッパー袋が最強なのか。
せめてメダル購入用に1000円札一枚にプラスアルファくらいはブルベカードと一緒に入れておきましょう。

お昼代とかメダル代をpaypayで送金してその分を現金に両替してくれたKTHさんには感謝しかないです。
足を向けて寝られない。


日焼け対策

日中、日が陰ることが少なく、初日早々から特に膝回りの日焼けがすごかった。
日焼け止めは塗っていたし、何度か塗り直しもしたけど、それでも汗などで流れるスピードがの方が速く追いつかなかった。
ちなみに使っている日焼け止めは汗での流れには強いスポーツ向けのもので、水と石けんで洗い流せるタイプだったが、それでもだ。

日焼けが特にひどかった両脚は、家に帰ってからも腫れにむくみ、かゆみが治まらず夜も寝れない状態だったので後日行きつけの皮膚科で診てもらう。
もともと皮膚が日焼けに弱く、長時間当たると日光皮膚炎で同じような症状が出てきていて、毎度塗り薬をもらっていた。
今回も同じく日焼けが原因で、同じ塗り薬を処方してもらった。
これを書いてるのはゴール翌週の日曜だが、かゆみがすこしずつ和らいできている。
今後も夏ライドはあるだろうが、日焼け止めで間に合わないことを考えるとレッグカバーが最適解かなと思っている。

なんて思いながら今回の旅の衣類をしまおうとタンスを開けたらBODY TOUGHNESSのレッグカバーが出てきた。
持ってたんかいww


ステムバッグ、電動ポンプは好印象

今回新しく導入した機材で良かったのがステムバッグと電動ポンプでした。

ステムバッグはFAIRWEATHERのSTEM BAG+。
ここに補給食やモバイルバッテリーを突っ込んでました。
いままではどちらともトップチューブバッグに入れていたのだけど、ファスナーが防水のため少し固いのと中身がパンパンだったため開けるのに難儀することが多く、その点ステムバッグは手を突っ込むだけでいいのでとても楽。
口はゴムひもで閉じれるが、片手でひもを引っ張れば閉じるモデルだったのも便利ポイントでした。
容量に余裕があるので全行程の補給食を全て突っ込めるのもいいところ。

電動ポンプはSNSやYoutubeでも話題のCYCPLUSのAS1 PRO。
輪行での泊まりライドとなると空気を入れるのが何かと難儀で、ミニポンプでは毎回大変だし気圧は気圧計を別で持ち歩かないといけない。
あとお店で借りる手もあるが、いちいち探したり寄っていては集中力が切れてしまう。
その点、電動ポンプであればバルブにつなげて入れたい気圧にセットしてスイッチオンしたらものの数秒で適正空気圧になる。
いま履いているタイヤがチューブレスなのだけど、後輪は空気の保持がいいものの前輪が抜けやすく、1日で一気圧抜けてしまうので継ぎ足しは必須。
そんな状況では、電動ポンプの手軽さと正確さはありがたかったです。


いろんな人が「買って良かった」と推すのもわかる


最後に

無事、完走を果たした初めての600kmブルベ。
やっぱり300までとは違い、ただ走ればいいだけでない距離だなと。
そしてその距離を酷暑に向かい風という悪条件の中よく走りきったと思います。

一緒に走ってくれたKTHさんサイトウさんすーさんにはほんと感謝でいっぱいです。
そしてAJ福岡のスタッフの皆様も、企画に準備・運営とお疲れさまでした。
ありがとうございました。

とにかく10月のSR達成に向けて第一関門クリアできてよかった。
次はBRM1005近畿400km河内長野、これの完走あるのみ。


最後の最後に同じブルベを走ったレポートを貼っておきます。


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