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京都のフレームビルダー、VIGOREさんに行ってきた

400ブルベの前日、大阪へ向かう途中、京都で新幹線を下りる。
フレームビルダーの片岡さんのお店、VIGOREに行くためだ。

この日の京都は雨交じりの曇り。
雨の心配がなければ輪行を解いて自走するのだが、ブルベ前に雨天走行してなにかトラブルが起きても困るので、京都駅構内にある一時手荷物預かりのCROSTA京都さんで預かっていただいた。

VIGOREさんは京都市営地下鉄の烏丸線国際会館駅の近くだが、外の景色が見たかったのと、手前の宝が池公園に寄り道もしたかったのでバスに乗る。

バスを降りて宝ヶ池公園へ向かう途中、シカとコンニチワしてしまった。
群れで3匹、歩道を何食わぬ顔で歩いてた。


シカと目を合わせたのははじめてだ


宝が池公園の北園


北園から歩くこと5分ほどでVIGOREさんに到着。


すでに試乗車の準備が済んでいた


今回は事前に予約フォームで試乗のお願いをしました。
狙いのモデルはTIG溶接のフレーム、クロモリレーサー。
お店に入るなりビルダーの片岡さんとのお話が盛り上がり、「この人、話長くなりますよ」と別のスタッフからちゃちゃが入ったw

試乗車とご対面。
カラーはベースカラーの白だったが、これがまたきれいな白。
サドル高を合わせていただき試乗へGO。
試乗は決められた周回コース(1.9kmほど)があるので、それに沿って走ることに。


クロモリレーサー


で、走ってみてまず驚いたのはバイクが跳ねないこと。
下手したら今乗ってるカーボンフレームより跳ねない。
タイヤは試乗車がクリンチャーのGP5000で、自分のはチューブレスでも、だ。
クロモリって突き上げのいなしは苦手なイメージがあったけど、全然違った。
もう笑ってしまうくらい跳ねない。
でも柔らかいわけではなくて、漕げば気持ちよく前に進んでくれる。

それともう一つ驚いたのは、細い一直線の上をツーっと走ってる感覚になったこと。
ブレない、っていう感覚にも似ている。
まっすぐ走るってこういうことなんだ、とわからせてくれるバイクだった。

他のフレームもどう?、とのことだったのでラグドフレームの70 nextにも乗らせていただく。


70 next


で、このフレーム乗った感じ「これじゃない」感が強かった。
なんか進まない、というか進ませるのが大変だった。
後から聞くと使われてるパイプ(カイセイ8630)がクロモリレーサーのものよりも硬いようで、自分の脚では生かし切れなかったのかもしれない。

この後、もう一度クロモリレーサーに乗るとやっぱこっちの方が漕ぎ出しから気持ちいい。
そのことを伝えると片岡さんは「鉄フレームはパイプによってたわむリズムが違うから、あなたのペダリングのリズムと合ってるのがクロモリレーサーの方なんでしょう」、とおっしゃった。
それを聞いて、フレーム選びというとパイプに何を使ってるかとか、重量とかにばかり目が行ってたけど、たわみのリズムで選ぶ、そんな視点があったのかと驚いてしまった。
でも、乗っていて現にそのリズムの合う合わないでこれだけ乗り心地が違うのかとわかってしまっただけに、納得してしまいました。

こうやっていろいろビルダーさんのお話を伺いながら試乗できるって本当にありがたい。
それだけでもこちらに覗えて良かった。

そのあと店内でオーダーシステムのことを伺う。
オーダー時にカラーを自分で選べるのだけど、オンラインショップ上で見ると色が限られている。
そのことを伺ったら「希望があれば何色にでも塗るよ。オンラインショップで扱うと収拾が付かないから特定のだけ載せてる」とのことでした。

あと、GROWTACのEQUALレバーのついてる試乗車があったので乗らせていただきました。



レバーには後付けのインデックスプレートが入っていてカチカチッと遊びもなく、予想以上に簡単にギヤが決まってくれて感動でした。
これもいいものだ。


試乗もお話も盛り上がってしまい、ついでに店内もきれいで居心地良く、気づいたら1時間半とついつい長居してしまいました。
そしてクロモリレーサーのフレームで一台組んでみたいなぁ、という気持ちも強くなってしまいました。
やっぱいいなあ、このフレーム。


VIGOREのスタッフのみなさん、ありがとうございました。


クロモリレーサー


70 next


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