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チューブレスタイヤのビード上がらなかったときの盲点


今使ってるタイヤ

いま、タイヤはiRCのFORMURA PRO TL RBCCを使ってる。
2024年、今年に出た第6世代のモデル。
金ロゴのヤツ。
タイヤパターンがネオ・ジオンぽいと言われてるヤツ。


金のロゴが目に入らぬかっ


これまでチューブレス、iRCといえば固すぎてタイヤが嵌まらない、嵌まっても今度はビードが上がらないという評判ばかりだったが、この第6世代になってタイヤは手でも嵌められるし、ビードは数千円のフロアポンプでパンパンと簡単に上がってしまう。
チューブレスってこんなに楽なんだ、失敗する気がしないぞ、なんて思ってしまうくらいに。


そう、この日までは。


抱えてる不具合がある

このタイヤを使い始めた当初から不具合が一つある。
ホイールとの相性なのかフロントの空気抜けがやけに早くて、一日で1気圧とか平気でなくなること。
朝と夜で段差を乗り越えるときの衝撃が違うレベルで体感できてしまうので、この日一度外して嵌め直すことにした。


手で嵌められるタイヤなので外す時も初めはタイヤレバーを使うものの、あとは手でスルッと外せる。
一度リムの内部をクリーニングして、せっけん水を塗り塗りして、タイヤを嵌めて空気を入れる。


ところが…、上がらない。


上がらないどころか空気がポンプから出てないんじゃないかと疑ってしまうくらいにタイヤの反応がない。
いくら上がらない状態でも空気を入れれば一度はタイヤがフワッと膨れてしぼむからだ。
そのフワッがない。
ならばとポンピングのペースを爆速まで上げたが結果は同じ。
裏技その1、バルブコアを外して再度挑戦してみてもダメだった。


上がらねぇ


この反応、前に嵌めたときとは明らかに違うので、もう一度外して嵌め直すことに。
バルブコアは外したままにして再度空気を入れたが、それでもうんともすんとも言わなかった。


なんかおかしい。
そう思い、ふとポンプの口金のヒラメバルブに目が止まる。
もしや?、と思い口金を少し抜ける方向にずらしてポンピングすると…


ぷくーーーー、パンパン。


いつも通り軽々上がった。
そうそう、これよこれ。
なんだよタイヤじゃなくて口金の差し込みすぎだったのか、としばらく途方暮れに呆れ顔。

犯人はポンプの口金の差し込みすぎ。
まさかの…、盲点でした。


ヒラメバルブを使うときに気をつけたいこと

ポンプの口金のヒラメバルブ、これ名品ですよね。
外見もかっこいいし、エア入れてるときの安心感もある。


横カムタイプです


ただ、こいつに重い以外の弱点があるとしたら、バルブの奥の奥まで差し込めてしまうこと。
差し込みすぎるとバルブと口金の中が接触して空気の通り道が狭くなり、空気の流量が減ってしまう。
今回はそれでビードが上がらなかったわけです。
普段ならバルブコアを入れてるしタイヤの中にも空気が入っているから、差し込みすぎてもエア抜けの音でわかるのだけど、今回はそれがなかったから気づけなかったのでした。

差し込みを少し緩めただけですんなりとビードが上がった。
差し込みの調整はヒラメバルブでビード上げするときに注意するポイントですね。
上がらなかったときは、タイヤが前よりすんなり外れたり嵌まったたりしたから「ビードが伸びた?」とタイヤを疑ったりもしましたが……、申し訳ない。


電動ポンプでビードは上がるのか?

せっかくなので電動ポンプでビードが上がるかどうかを実験してみた。
使ってるポンプはCYCPLUSのAS1 PRO。
結果は上がらず。
ポンプを作動させてもタイヤは口金の差し込みすぎの時と同じでうんともすんとも言わず、気圧表示は0.00のまま。
空気の一定時あたりの吐出量が足りてないのだろう。
「えー、これじゃ出先でビード上げできないじゃん」と思ったが、よく考えてみたら出先でパンクした時はチューブを入れて走るので問題はなかった。


ただバッテリーが減っていくだけ


エア漏れはどうなったのか

困っていたエア漏れ。
6気圧まで入れて一日ちょっと放置し確認すると2気圧まで落ちてる。
うーん、ダメかあ。
もうちょっと精査が必要のようです。

もしかしてリムが歪んでたりして…。
そうだったらイヤだなあ。

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