感謝、覚悟、感動~楽しみの好循環を創る
仕事をする上で大切にしている言葉。
しかも感謝から始まる並び順がとても大事。
自分を生かしてくれる機会や人への“感謝”があるからこそ、その仕事に向かう“覚悟“が生まれる。“覚悟“を決めてコトに向かうからこそ、結果はどうあれ仲間と“感動”できる。そして、“感動“を味わえると、また“感謝”が生まれてくる。
自分らしく楽しんで仕事を続けるための好循環サイクルのようなものだ。
大事にしていると言っても、意識してないとなかなか出来ないので、自分を律するように呪文のように唱える。
共に働いてくれる人、成長させてくれる機会への“感謝”
実際、うまく行かなかった仕事を振り返ると、起点となる感謝の思いを持ててなかったことが多い。
仕事をする上での環境やリソースに対する不満や疑念といった感情がむくむくと涌いてきてしまい、感謝が感情の起点にならないことがある。そうすると、コトに向かう覚悟も生まれない。おのずとその仕事はうまく行かず、結果、感動どころか、不全感だけが残る。
「あーあ、生きてる時間、無駄にしちゃったな」と後悔してしまうのだ。もちろん、その仕事、仕事で環境に恵まれる場合もあれば、そうでない場合もある。そうでない場合は感謝が生まれにくいのはある意味自然だ。
でも、一つひとつの環境をつぶさに見ると、必ずしも恵まれていないことばかりではない。共に働いてくれる関係者のうちのある特定の人、例えば、自分にとても協力的なスタッフの存在やチームに貢献しようと難題に真摯に取り組む若手メンバー、こうした人を見つけると感謝の思いが湧いてくる。
また、仕事全体の中の自分の成長させてくれる機会や時間、例えば優秀な先輩が参加して意見を戦わせる会議など、感謝が持てるポイントがどこかにある。
ユヴァル・ノア・ハラリ が人間の歴史について書いたベストセラー「サピエンス全史」では、地球上に様々な生物が存在した中、人間が生存し続けこれだけ繁栄できた理由は、「虚構」という物理的な存在がないイメージや考え方を目指す対象として信じ、その「虚構」の実現に向かってお互いが協力しあえることが出来たからだ、と書かれている。
そう考えると会社というのも、ビジョンやパーパス、戦略と言った「虚構」の実現に向かって協力しあい、コトを成そうとする、一人では成し得ないことを実現するためのとても崇高な存在に思えてくる。
目指す「虚構」の実現に向かって仲間と協力し合うという人間ならではの創造的な行為に自分が関われていると思うと、気持ちもあがってきて感謝できるのだ。
そして、“感謝”から生まれてくる“覚悟”
そして、感謝の気持ちが強まると、それに対して自分も何か恩返ししたくなる。リーダーとして、協力してくれるメンバーや自分を生かしてくれる場にできる恩返しは、やっぱり、自分が担うミッションで成果を出し、チーム全体に喜びをもたらすことに貢献することだ。そうありたい、そうありたいと思っていると、段々と覚悟が生まれてくる。
さらには、その思いを自分の中に留めず、ことあるごとに共に働くチームの皆に話す。その機会を重ねていくことで、自分自身を暗示にかけていく。最初は迷いがあってもいい。言葉に出しながら、覚悟を決めていくのだ。
“覚悟”に導かれて、“感動”が生まれる
そして覚悟をもって取り組むからこそ、仕事の中での変化、状況がよくなる予兆や悪くなる予兆、どちらにも敏感になる。敏感になるからこそ、一つひとつの打ち手を磨き込むことにこだわりが生まれ、精度が高まる。その熱量がチーム全体にも伝播していく。
もちろん、そうやって研ぎ澄ました打ち手を繰り出したとしても、結果は望むものにならないことも少なくない。
ただ、結果が出ようが出まいが、覚悟を持って、自分らしく自信を持ってベストを尽くせば、結果如何に関わらず、感動は湧き上がってくる。このやり切った後のご褒美のような感動がたまらない。だからこそ、また、感謝を持ってコトに向かうエネルギーが生まれてくるのだ。
感謝・覚悟・感動を肝に銘じながら、これからも自分にとって、唯一無二となる機会や人との出会いを楽しんでいきたい。
Life is quest.