見出し画像

【日記】「ブラックジャック誕生秘話」がチャンピオンクロスで無料公開中!

今日は漫画「ブラックジャック誕生秘話」 を読んでいた。この漫画は私の好きな「こづかい万歳」という作品を書いている吉本浩二先生が作画を務めていたし、ことあるごとに話題になっていたので前々から読んでみたかったのだ。

この「ブラックジャック誕生秘話」 が現在、チャンピオンクロスというチャンピオン系の漫画が読めるサイトで、2/10までという期間限定ではあるが無料公開されている。無料公開と謳いながら、途中からは毎日回復のチケットを使わないと読めないのだけど、いろんな漫画を読みまくってミッションをクリアしてそのチケットをかき集めたら期限までに読みきれそうなので、まあ許した。


この作品は、ブラックジャックが少年チャンピオンで連載されていた時期の手塚治虫の話を、周辺にいた人達へのインタビューを通して描く、ドキュメンタリー的な漫画だ。
手塚治虫といえば「漫画の神様」と呼ばれ、同時に何本も(マジで何本も)連載をこなしていたとんでもない人物であり、また、ブラックジャックが連載されていたのは1970年代と半世紀前の話なので、出てくるエピソードがとにかく奇想天外でパンチが強く面白い。
また手塚治虫の漫画やアニメに対する熱意や、周囲の人間が振り回されながらも同じ熱意を持って作品作りに関わっている様子が描かれていて、読んでいるこちらももっとちゃんと生きなきゃなという気持ちになった。


そんな「ブラックジャック誕生物語」だが、読んでて一番強く思ったのは、『手塚治虫は長生きしたなぁ』だった。

手塚治虫のことを知っている人はこの感想に?マークが浮かぶかもしれない。何故なら彼は1989年に60歳で亡くなっているからだ。60歳という若さは、日本人の平均寿命から考えるとかなり短い。
この漫画を読む前に、以前に手塚治虫の享年を知った時は私も早死にしたんだなと思っていた。多くの連載を持って漫画を描き続ける無理な生活が祟ったんだなと。

しかしこの漫画での描写、例えば漫画を仕上げるための徹夜は当たり前極端に短い睡眠時間常に複数の締切に追われるアニメスタジオが潰れるといった心身共に非常に悪そうなあれこれを見ていると、よくもまあ還暦を迎えることが出来たなと思ってしまったのである。

もちろん漫画的表現というものはあるだろうし、この「ブラックジャック誕生秘話」のフォーマットが、関係者から当時のエピソードを聞き取り、それを漫画にするという形なので、手塚治虫の漫画人生の中でも特に修羅場だったものばかりが出てくるのは当然だとは思うのだけど、それにしたって手塚治虫は全然寝ていないし、常に漫画を描いている。こちらから見るといつ過労死してもおかしくないような生活をしているのに60まで生きていたのだから十分長生きだよなと思ってしまったのだ。


もちろんこれは手塚治虫の体格が良くて、体力があったから60まで生きてられたので、個人差や運の要素もあるだろう。普通の人はもっと早くに亡くなるのかもしれない。それでも、人間ってこんなに無茶苦茶やっても意外と長生きできてしまうんだと私は思ってしまった。それは人によっては良いことに映るかもしれないし悪いことに映るかもしれない。
ちなみに私にとっては割と凶報で、それは私が手塚先生みたいに精力的に生きていないからかもしれない。


ではまた明日。


※plot twist
ミッションをクリアして無料チケットをかき集めたけど、あとちょっと足りなくて最終回だけまだ読めていません。

いいなと思ったら応援しよう!